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ビビッとアンテナに引っかかった礼文島〜きっかけは突然やってくる!

花の浮島・礼文島と言えば、押しも押されもせぬ「フラワートレッキング」の代名詞。7月、8月ともなれば、平日であっても宿の予約を取るのは困難極めるほど、団体ツアーのお客さまたちで賑わいます。

正直、今までそんなに礼文島に興味を持っていませんでした。

なぜかと言うとですね。
私は旅をするときに「ワクワクすること」「好きなこと」「無条件に楽しいと思うこと」を基準に行く先を決めているから。

もう、ガイドとしてほっんとうに情けないけど。
お花はそれに当てはまらないんです←あ〜言っちゃいました。

海の日の3連休+2日で「礼文島トレッキング&利尻富士登頂ご来光ツアー」を企画し、ゲストさんと共に旅をしてきました。

えっ?ワクワクしないのに何故行くことにしたの?

と、もちろん思いますよね。

礼文島から見る利尻富士というのを一度見てみたかったんです。

けどですね。
そんな想いはどっかへ飛んで、礼文島めちゃくちゃ内容濃い島でした。

何より驚いたのは、島の東側と西側の地形のコントラストです。

利尻島からいつも見ている東側は、海から延びる、のぺっとした平らな丘陵地帯。
それが西側へ行くと、途端に急峻な崖が延々と続き、複雑な地層があちこちに顔を見せ、「うーむ」と思わず唸るわたし。

平らな東側の丘陵地帯の先には利尻富士
西側に続く断崖絶壁

なんだ、なんだ、この島の成り立ちは??

独立峰の利尻富士が、天を貫くようにそびえる利尻島は、約200万年前の火山活動により生まれました。それに対して、すぐ隣にある礼文島の成り立ちは古く、1億年ほど前に海底で作られ、13万年前の地殻変動で海底から、ズズズンと地上へ姿を現したそうです。

天に向かって聳え立つ利尻富士
夕焼けに染まる礼文島を、利尻富士から望む

すごいですよね〜
もしや海底都市があった?
なんてことはないけど(苦笑)、そんな気分を味合わせてくれました。

そんな成り立ちを持つ島には、はるか昔に縄文文化も栄えていました。
多くの縄文遺跡が見つかっていて、その痕跡には関東より南でしか取れない貝殻なども含まれいるとか。

残念ながら、これらの歴史を調べ始めたのは帰ってからのこと。
キッカケは地形のコントラストをこの目で見て肌で感じ、ビビッとアンテナに引っかかったからなんですが、行く前だったらなぁ…と後悔先に立たず。

そんな歴史を持つ礼文島に咲く花々は、はるか昔から咲いていたんでしょうか?
縄文人たちもお花に囲まれた生活を営んでいたのでしょうか?

そう思うと、もう一度絶対行くぞ!と心に誓うのでした。

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