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王様の散歩道「クングスレーデンを歩く」③〜道は続くよ、どこまでも!

国土の約2/3が森林に覆われているスウェーデン。森林総ヘクタールは約2,800万にも及び、国土面積に対する国別の森林率は世界第3位です。(FAO 2005より)
我が国、日本はというと、なんと第2位!
しかも国土面積は日本に対して、約1.2倍程度なので、案外日本って大きいのね〜と思いませんか??

スウェーデンには高い山がなく、スカンジナビア山脈に位置するケブネカイセ山(標高2103m)が最高峰。
これまた日本と比べると、苗場山や会津駒ヶ岳、東京都の最高峰・雲取山レベルです。
しかし緯度が違いますからね〜
国土の約1/7は北極圏なので、気候風土が日本とは全く違うと言っても過言ではありません。

クングスレーデンは、その北極圏の中を歩いていきます。ケブネカイセ山の懐を抜け、大きく育たない白樺の森を歩いたり、その中でも逞しく育っている植物の中を歩いたりと、なんだか北欧神話を思い出すようなルートでした。


写真には写ってませんが、右の方にケブネカイセ山があります

それにしても、とにかくお水が豊富だし、自然の大きさに対して人間の数が圧倒的に少ないので、テントを張るのも自由!(但し指定される場所もあり)


どこでもゴグゴク♪
冷たくて美味しいの(甥っ子です)

スタートし西へ進み、Singiという北から来るトレイルとの合流地点から南へ降ったのですが、そこから徐々に大きく開けた丘陵地帯を歩いていきます。
「丘を越え〜行こうよ〜♪」なんて歌ってる場合じゃないくらい、はるか彼方へと続く大地をテクテク。


遠くにある山並みへ向けてトレイルが延々と続いてます
石のケルンを目印に〜

もうね、絶対目が良くなったと思います(笑)。
とにかく一体何キロ先?というほど遠くの景色をずーっと見続けるのですから。


目をさらに大きく開けて遠くを見ると
氷河が見えます!
手前にある2つ点は、多分山小屋

スカンジナビアらしい数々の出会いもありました。
やっぱりなんと言っても会いたかったのがトナカイ!


先住民族のサーミ人が放牧をしているそうです

サーミ人はスカンジナビア半島の北部ラップランドに住む先住民族です。
そもそも狩猟、遊牧民族でしたが、現在ではほとんどが町に定住生活をしています。しかし、ごく僅かですがいまだに伝統的な生活をしている人たちも
いるそうです。

サーミ人が残した居住跡発見
結構あちこちにありました

北欧らしいのは景色ばっかりじゃありません。
足元にはたくさんのベリーたちが!
パクパク食べてばかりで、なかなか前に進めず…(苦笑)


ツヤッツヤなブルーベリー

途中ではワイルドな冒険もありました。

湖を渡るのにボートが2台。
2台ともこっち側にあれば、超〜〜〜ラッキー!!
なぜなら…
2台とも、あっちかこっちにあると渡りたい時に渡れないから、必ずあっちとこっちに1台ずつにしないといけないんです。

ここからは頭がこんがらがりますので、想像してみてくださいませ〜〜
とにかくボートで向こう岸に渡ったら、そのボートを元に戻さなければならないってことです。


ちょうど、あっちからボートがやってくるのを待っている図
これは超ラッキーです!

そんなこんなで、なんとか目的地Vakkotavareに到着し、初の北欧トレッキングも終焉を迎えたわけですが、この道はもっともっと南へと続くのです。

王様の散歩道として有名になったkungsledenは、そのごくごく一部。
本当は、もっと南へ降ってみたかったのですが、トレイルは縦横無尽に広がり、どんどんワイルドになっていくらしく(←姉の旦那の話)、諦めました。

いつか歩いてみたいなー
人生いくらあっても足りないですね(笑)

長い文章になりましたが、ご拝読ありがとうございました!


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