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大切なのはジャイアンのフォロー~管理職向けハラスメント研修②~

こんにちは。
en+プロジェクト 北村です。

本日も引き続きハラスメント研修についてお届けしたいと思います。
今回は第二部の内容について。

第一部は「様々なハラスメントと事例・対策」とし、ハラスメントの定義から、最近のリアルな事例について、その経緯や背景も含めて教えていただきました。

その中では、ながら介護やながら育児など、働きながら介護や育児をする社員の心理的不安についての話もあり、私自身育児をしているので共感する部分もたくさんありました。

さて第二部は「パワーハラスメントの事例とその具体的な対策」

パワハラに焦点をあてて、パワハラの種類や防止対策・対応方法について。

パワーハラスメントの種類

みなさんはパワーハラスメントと聞いて何を想像しますか?

「身体的な攻撃」「精神的な攻撃」「過度な要求」「過小な要求」などがイメージされるかと思います。ただ、今回講師の方が協調しておっしゃっていたのが「人間関係からの切り離し」についてでした。

「若手社員は人前で褒めないでください。みんなの前で特別扱いされることを嫌います。それを孤立させられていると感じるのです。」

人前で叱られる。これは精神的な攻撃といえます。ただ、現代の若手社員は人前で褒めることも嫌うというのです。

良かれと思って行っていた行動や言動が、相手にとってはハラスメントとなりえるかもしれないということ。法律を学ぶと同時に、現代の若手社員の特徴も学ぶ。管理職は常にアンテナを張っておきましょうと何度もおっしゃっていました。

では、実際にはどうすればいいのか?

ディスカッションでは「1対1で褒める」「全員を褒める風土をつくる」「あえて切り離すことでトレーニングを行う」などさまざまな意見がでました。
管理職同士での意見交換やこれまで実施した取り組みの共有も貴重な時間になったと思います。

パワーハラスメント防止のために講ずべき措置

パワーハラスメント防止対策として「相談窓口の設置」や「相談担当者の対応マニュアル」「ハラスメントを許さない雰囲気の醸成」など、現状どういった取り組みを行っているか、また今後どういった取り組みが必要になるかを学びました。

特に大切なのは相談があった際の、相談者と行為者へのフォローについて。ドラえもんを例にした話がありました。

ドラえもんに出てくるジャイアン。いつものび太くんに嫌がらせをしていますが、ジャイアンの置かれている環境やその背景を考えたことがあるでしょうか。

ジャイアンは家の商店を手伝っています。また、ジャイアンはお母さんにおしりを叩かれていることもあります。

毎日好きな漫画を読んだり、だらだら寝転んだりして過ごしているのび太くんとは環境が違うわけですね。

人を不快にさせたり傷つけたりすることは良くないことです。ただ、ジャイアンの立場に立って考えてみると、少し違った感情も芽生えてきたりもします。

大切なのは行為者のフォロー

行為者へのフォローが再発防止にもつながります。

パワハラ行為者へのフォローとして

  • みとめてあげる

  • ストレス原を解決する

  • 知見を広げ、他者との違いを伝える

  • ハラスメントされていないか?(環境の改善)

まずはジャイアンを褒めてあげる。そして働かなくてもいいようにシステムを導入してあげる。そうすることでジャイアンも好きに友達と遊べますし、ジャイアンにとってのストレスも軽減されるのではないでしょうか。

剛田商店にぜひレジの導入をお願いします。

シグナルを見落とすな

第一部でもあったように、まわりの変化「シグナル」にしっかりアンテナを貼っておくことが重要です。ないものなのか、あるものなのか、捉え方によっても違ってきます。

「うちの会社にはハラスメントはないですよ」と思っていれば、ちょっとしたシグナルを見落としてしまう。マニュアル作成や、周りへの呼びかけももちろん大切ですが、そもそも我々がどういった意識でいるか、どういった捉え方をしているかが重要になるということが、今回一番大きな学びだったと思います。

二回にわたりハラスメント研修についてお送りしました。お付き合いいただきありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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