ママ目線・管理職目線両方から見た産休・育休と今後の取組み
前回に引き続き、アクティングの産休・育休取得者第1号の北村さんのインタビューをお届けします!
前回はお一人目のお子さんの時の産休・育休について、そしてその後の社内への働きかけについてのお話をメインにお伝えしました。
今回のテーマはママさんの目線、マネージャー目線で考えた今後の取組みや理想についてです。
前回の記事はこちら
杉山:引き続き、宜しくお願いします。
北村:宜しくお願いします。
◎子どもを産むことを遠慮する環境はなくしたい
杉山:子どもを産むことを遠慮してしまう環境って良くないですよね。ダメな事みたいになるじゃないですか。子どもが生まれるってすごく喜ばしいことなのに、全力で喜べないっていうのはすごく嫌だなって思うんです。今後、子どもが出来て、産休・育休をとって、また戻って来て子育てと両立しながら働くということが当たり前のことになってくれたらいいのに…って思っているのですが。
北村:そうだよね。今、正に言ってくれているようなことをもっと発信していかないといけないな…って感じています。確かに、一部の人とはそういう話をすることもあるし、マネージャー研修として産休・育休の話をしたりっていう事はあるけど、それでみんながわかってくれているかって言うとそうではないと思っていて。一回発信して終わりではなくて、継続的に伝えていったり色々な角度から発信がいるなって感じています。
杉山:発信していくのは大事ですよね。
北村:やっぱり、子どもがいると、早く帰らないといけない事とかもあるから、すごく気を遣う。申し訳ない気持ちはやっぱりあるし、遠慮気味になってしまう。でも、そうじゃないんだよっていう環境を作ってあげたいと思っていて…。
杉山:うちの会社は割と理解がある方だとは思いますが、環境を整えていくことに関しては今後も継続してやっていく必要はありますよね。
北村:そう。子どもを育てるっていうのは、私は社会で育てていると思っていて。社会全体、組織全体で育てているっていう気持ちでいるから、パパ、ママだけの話ではないって思ってるのね。そういうところをフォローしあえるからチームがあると思うし、メンバーがいると思う。回りまわって、その子どもたちにお世話になる訳だし…。
杉山:確かにそうですよね。ゆくゆくは私たちが支えてもらう側になりますよね。それは自分の子どもがどうとかそういう話ではなくて社会全体としてそうなっていきますよね。
◎私たちが目指す未来の1つに「子どもを育てる」ということが含まれている
北村:私たちが目指す未来、幸せな未来って色々あるとは思うけど、その一つに子どもを育てるっていうことが含まれていくと思っていて。そういう話をもっともっとしていかないといけないんだろうなって思ってる。この間、社長にもこの話をしたんだけど、その時に社長も理解できるし共感できる。ただ、今の自分の環境とかけ離れすぎていてわからない人もいると思うと…。まぁ、そうだろうなって思う。理解しにくい部分があることは、私も理解してる。だから、いきなり全てを理解して欲しいって求めるのではなくて、ちょっとずつ発信して種まきがいるなぁと思ってて。
杉山:うちの会社って、若い社員が多い分、想像が出来ないというか…。仕事上、子どもと触れ合う事ってあると思うんですけど、1日フルで子どもと一緒にいるという経験をしたことがある人って少ないんじゃないかな?って思うんです。
北村:そうだよね。なかなかないよね。
杉山:私も実際に子どもがいる訳じゃないのですが、元々の職業柄、日中、子どもとずっと一緒にいる機会が多かったんですよね。あとは友人の子どもと一緒に旅行に行って、終日一緒にいるということも経験してみて…それでも私の子どもではないので、どこか無責任なところはあると思うのですが、「小さい子どもがいるってすごく大変だな」ってより強く思えるようになったというか身近にいる分、理解は出来るようになったと思っています。
北村:経験したからこそわかる事ってあるよね。
杉山:かけ離れている=想像しなくていいってことではないと思っていて。もう少し想像するっていうのも必要なのかな…と。発信する側も受け取る側も歩み寄るというか、一旦自分だったらどうかな?って想像してみるのも必要なのかなと。
北村:そうだよね。想像しておくことで最高のサービスにもつながる事ってあると思うんだよね。会場には沢山のお子さん連れのママやパパが来ると思うし。相手の立場に立って想像する事で、かけて欲しい声や、こんな時にサポートして欲しいっていうこともわかるかもしれないよね。まぁ、私も子どもが出来てから気付かされたことっていっぱいあるから…。だからこそ研修とかを通じて一緒に考える機会を作ったり、発信していけたらなぁって思ってる。増やしていけたらいいなって。
杉山:実際にベビーカーを押してみるとか、そういう体験とかでもいいのかもしれないですよね。
北村:そういうのいいね!実際に体験してみるのいいと思う。一緒に一日過ごしてみるとかね(笑)
杉山:体験もそうですし、話を聞くだけじゃなくて一緒に考えるのっていいのかな?って思うのですが、どうですか?
北村:すごくいいと思う!
杉山:例えば、今回こういう企画をします。この時に、どういったことを配慮すればいいと思いますか?みたいな感じで考える。で、その後にママ、パパ社員にその内容を見てもらって意見をもらう…みたいなのって楽しんで出来そう…。
北村:それいいね!最高のサービスにつながるしね。仕事の中で…って考えるとイメージしやすいし、お客様のために!って思えるのかもしれないよね。視野も広くなるだろうし、いいかもしれないよね。
◎働くママ目線から会社に求める理想とは?
杉山:北村さん的に働くママ目線で会社に求める理想ってありますか?
北村:理想かぁ…。同じように感動瞬間を味わってほしいし、イキイキ働いて欲しい。子どもがいることによって、制限されるとか本当の力が発揮できないっていうのは…。パパ、ママも子どもを育てていきながらも社会とつながる事ってすごく大事だと思っていて。子育てにも活かされると思っているんです。だから、制限なくイキイキと働ける環境にしたい。そのためにも、会社として組織で子どもを育てるっていう未来にしたいな…って思っています。
杉山:うちの社員って、まだまだ若いじゃないですか。多分結婚して、子どもが出来る頃って、ちょうど仕事が楽しくなっている時期じゃないかな?って思うんですね。
北村:本当にそう!そうなんだよね。一番楽しくなってくる頃!!
杉山:責任のある仕事を任され出す頃だったりしますよね。子どもが生まれたからと言って何かをあきらめないといけないとか、制限がかかるとかは避けたい事。会社的にも、人が育たないということにもなってしまうと思いますし…。
北村:そうなんだよね。人の能力を見たいって思うから、何か制限がかかってしまうのは避けたいって思う。これって、今は育児の話になっているけど、介護とかも同じだと思うんだよね。他にも自分が怪我をした、病気をしたとか、同じことになるよね。子どもだけの話じゃない。
◎今後の発信について
杉山:今後の発信について何か具体的に考えている事ってありますか?
北村:まずは私たちトップの人達が同じ意識であって欲しいなっていうのがあって、まずはそこへのアプローチは必須だと思っている。あとは、環境を整えることも必要。ちょっとずつ環境を整えることも始めていきたい。どこまで出来るかはわからないけど…。他社の事例とかも参考にしていけたらいいなって思ってる。叶うかどうかはわからないけど、プレゼンしたりアプローチすることは出来るしね。人っていうところと、環境っていうところ、両面でアプローチして、出来ることからやっていきたいと思っています。
杉山:まずは小さな事でもコツコツと!ということですね。
北村:そうそう。あとはママさんやパパさんたちとのコミュニケーションをもっと取っていきたいなって思ってて。自分ひとりでじゃなくて、一緒に考えられたら、もっと視野が広がるのかなって思っています。
この後も、更にインタビューは続き、「こんなことできないかな?」「やりましょう!」といった企画会議のようになっていきました。
またその辺りは機会を見てお伝えしたいできれば…と考えています。
北村さん、インタビューへのご協力ありがとうございました。
今回は2回にわたって、アクティングでの産休・育休、そして子育てとキャリアの両立について働くママ目線そして管理職目線、そして北村さん個人がか感じること、考えることについてお送りしました。
ここから更に色々な社内の取組みに繋がっていくといいなと感じています。
本日もご覧いただきありがとうございました。
またお待ちしております。
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アクティンググループ
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