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2023年女子ワールドカップに向けて、試合を配信で追う人のための時差ガイド

前回準備記事を書いてからあっという間にW杯準備期間の一つ前の代表ウィーク(中には7月に親善試合しない国もありますし概ね最後の代表期間と言えます)が過ぎ去り、同時期にワールドカップ開幕まで100日を切り。
もう選手達は本番に向けてクラブでのシーズンに励み怪我なく過ごし、ファン・サポーターはこれ以上怪我人が出ないように祈りながら心とスケジュールの準備をして待つのみとなりました。
(ちなみにそんな待機期間にオーストラリア女子代表MatildasのドキュメンタリーシリーズがDisney+(ディズニープラス)で国内向け配信されています。国外は今後発表されるらしいですが見れる人は是非!)

世界のこちら側のさらにこちら側でワールドカップが開催されるのは(男子・女子・アンダー世代含め)そう多くない貴重な機会なので比較的近い地域からも是非多くの人に来て欲しい!とは思うのですがもちろんみんなが来れるわけではありません。
なのでせめて配信で試合を観て欲しい!と思いますが今回のワールドカップは国外から観るのにちょっと特殊な事情があるのであらかじめ知って欲しいことがあります。
それは共催国であるオーストラリア・ニュージーランドを合わせた時差の多様さとそれによる試合時間がばらけること。
他の地域での開催より全体的に日本フレンドリーな時間ではありますが、実はちょっとひっかけがあるというか、必ずしもいつも同じ時間帯に試合があるわけではないので試合を見逃すこともあるかもしれない、と思ってちょっとしたガイドをまとめてみました。参考になればいいな。

まず、ワールドカップの試合スケジュールはFIFA公式にpdf形式で掲載されています(こちらです。プレーオフの結果も反映済の最新版)。
このスケジュールでは場所×日付の表形式で各試合が表示されています。注意しなきゃいけないのがこの表では全ての試合開始時刻は現地時間で表記されていること。そしてオーストラリアとニュージーランドの間に時差があるだけでなく、オーストラリア国内でもいくつかタイムゾーンに分かれていること。(そして都市は時間帯に関係なく並んでいること)

日本標準時でざっとまとめて試合スケジュールを見たい!となるとまずはFIFA公式サイトのマッチスケジュールのページ、あるいは試合詳細アプリ(私が一番使ってるのはSofascore)などお住まいの地域の時間で自動的に表示されるのを参照するのが一番てっとり早いと思います。
日本代表(グループステージはニュージーランドで試合)の試合だけだったらきっとJFAのサイトにスケジュールが載るはず。日本に限らず時間的に都合が良いときにちょっと何か試合見てみよう、というのだったら上記の方法で調べるのが良いかな。

どれだけ試合やってる時間がばらばらになるかの目安としてW杯の試合が開催される都市のタイムゾーンを日本標準時(UTC+09:00)と比較するとこうなります。冬なんで全部通常の標準時です。

ニュージーランド各都市:UTC+12:00(=日本より3時間早い)
シドニー・メルボルン・ブリスベン:UTC+10:00(=日本より1時間早い)
アデレード:UTC+09:30(=日本より30分早い)
パース:UTC+08:00(=日本より1時間遅い)

なので日本で試合の配信を観るという環境だと一番早いキックオフ時刻はNZでの12:00開始(日本時間で09:00)、一番遅いのはパースでの20:30開始(日本時間で21:30)、その範囲の中で色んな時間に試合があるスケジュールになっています。日によって昼から試合があったりなかったり、遅くまでやってたりなかったり、間があいたりあいてなかったり。
ややこしくて大変申し訳ない。でもオーストラリアのサッカーファンは(いつもとまではいかないながらも)ある程度Aリーグで経験していることだったりします(参考)。

例えばオークランドで7月20日に開催される開幕戦の各地でのキックオフ時刻はこう。

ニュージーランド各都市(現地=オークランド):19:00
シドニー・メルボルン・ブリスベン:17:00
アデレード:16:30
日本:16:00
パース:15:00

同様に8月20日の決勝inシドニーの各地のキックオフ時間はこう。

ニュージーランド各都市:22:00
シドニー(現地)・メルボルン・ブリスベン:20:00
アデレード:19:30
日本:19:00
パース:18:00

ややこしさと時間がばらばらになるのはもう避けようがなくて、労力をかけて調べて熱心に追ってる人以外でなにか試合を見よう、見てみようと思っている人には不便だよなあというのは悩みだったり。もともと欧米との時差もかなりあることに加えてこの難しさは不評もあるかもしれない、という懸念もあります(それでももっとこの国で国際トーナメント主催して欲しいですしニュージーとも色々協力し続けたい)。
でもその時間差があることで必ずしも「いつも国内の試合を見る時間」でなくても色んな時間帯でそれぞれ都合が良い人に引っかかってくれたらなーと願っています。というか願うしかない。

さて、今回の内容は読む人には難しくとも自分にとって確認は細かいものの比較的簡単にまとめられるものでしたが(すでに随時更新の辞典記事の「時差」の項で一回言及したので)、次回はいよいよメルボルンで現地観戦の人向けの案内記事を書くことに。サッカーに関係なくメルボルン案内なんてあんまり書いたことないのでまとめられるかなー。努力はします。可能ならW杯後にも参考にできるような記事を目指して。