Twitterをやり直した話。

　完全な自分語りだし特に面白い話ではありません。（保険）

　つい先日、二年ほど使用していたTwitterアカウントを消しました。
　元々は俳優さんの推しができて、同じ推しを好きな人たちと繋がって推しの作品について語りたくて作ったアカウントだったけど、そう単純ではありませんでした。
　このアカウントを消したこと、多分二年前の私には信じられないんだろうな。始めたときはとにかく楽しくて、推しの話をすると誰かが必ず反応してくれて、賛同してくれる。いいねやRTもたくさんしてもらえて、このとき私は人生で初めて「承認欲求」というものを自覚した気がする。
 
　元々Twitterをちゃんと使うこと自体初めてだったから、推しについて発信してたくさん反応貰う人のことをすごいなあと思ったし、フォロワーがたくさんいる方と繋がれたときは認められた気がして嬉しくて、反応を貰えそうなものを意識して発信していた気がする。
　
　あるとき気付いた。
　フォロワーが多いあの人は、たまに無断転載をしているけど変わらず反応をもらっていて、普段無断転載を否としている人がその人の無断転載には目を瞑っていないか？
　これってルール違反ギリギリじゃないか。むしろルール違反じゃないか。
　監督や脚本家、業界の人と繋がれてしまう昨今のSNS界隈で、そちらと天秤にかけられてあっさりと切られてしまったときの悲しみ。
　フォロワー数が多いと何しても許される？　みんながやってるからいいの？　監督や脚本家は持ち上げなきゃだめ？？
　なんだか、モヤモヤとすることが増えてしまった。
 
　そういうモヤモヤをたまに吐きだしても、反応してくれる人、連絡をくれる人はいつも決まっていて、私だけじゃない誰かが声を上げても同じ。
　届いてほしい人に届かない。見て見ぬふりをされる。なんだか透明のパーテーションがある気がした。今の現実世界でもあるものが、SNSの中でもはっきりと見えてしまった。
 
　楽しく推し活したい。みんなで推しについて楽しい話だけしたい。
　そりゃそうよ。そうしたいよ。でもいろんな人がいるから。ファンの中で何かあったとき、考えて変えていけるのはファンだけじゃん。
　推しが気にしていないからとか、そんなのはわからないし気にしていないとしても、こうやってSNSで〇〇のファンですと名乗って発信している以上、全てのツイートがファンではない人からは「〇〇のファンの発言」として捉えられるんだよ。だから慎重になりたいし、その都度いろいろと考えなきゃいけいない。
　たかが一つの一般人のアカウント。推しに影響ないと思いたいけど、そうとは限らないんだよ。自意識過剰とかではなく、実際に全世界に見られてしまう発言として、推しのことも、そして自分のことも守るために慎重にならないといけないと思う。
 
　私みたいにいちいち細かくうるさい人のことを、一部では「風紀委員」だと煙たがるらしい。
　そりゃそうよね。緩く楽しく推し活してるのに、「それはどうなの？」「推しの迷惑にならない？」といちいち言及されたらそりゃあ鬱陶しいよね。
　でも、その「風紀委員」の言葉で、誰かがちょっとでも「これはどうかな？」と考えるきっかけになってもらえたらいいなと思う。
　肯定され続ける推し活はきっと楽しいけど、推し活に限らずにずっと物事に対する疑問は持てた方が良いと個人的には思ってる。
　自分と全然違う意見や考え方に触れたとき、もう一度自分の考えを見直すきっかけになったりする。それでも貫けるならそれでいい。ちょっとでも引っかかったら考えて欲しい。思考停止が一番怖い。何かを疑問に思って、考えて、そうやって自分が見られる世界を見て行きたい。
 
　今回、私はそういうのをある意味諦めてしまった。伝えたいフォロワーさんに伝わらないことが苦しくて、なんでもないツイートには反応貰ってやりとりするのも苦しくて。SNSは息抜きにするべきで、そこでストレスを作るのは本末転倒だとアカウント削除を決意した。
　会って楽しかった。一緒に推し活出来ているのも嬉しかった。
　だけど私は、ちゃんと話を聞いてもらえて、聞ける人と長く繋がりたい。
　たかがSNS。それでもかけがえのない友人と会えたし、私にとっては大切な居場所。だから今回、アカウントを消そうと思った。
　繋がっているのに届かない。空リプやRTがまるでこちらを責めているように感じてしまう。そういうストレスが募るTLから逃げたかった。
　
　考え方が合わなかっただけ。気になる部分が違うだけ。
　それでも文字として現れるTwitterだから、私だけのTLを作りたかった。
 
　私は考え方が堅いし、頑固だし、ツイートの言葉が強かったりもする。一応自分のめんどくささを自覚してるので、新しいアカウントでも繋がってもらえるかなーと今ゆっくり元相互さんをフォローさせていただいたりしています。
 
　私はとにかく、推しを健全に応援したい。
　そこに自分の承認欲求入れるのはくそくらえ！　←これは自分に対して言ってます。
　承認欲求が悪いわけじゃない。承認欲求はみんなあるし私もあります。ただ、推しより尊重すべきかどうかで自分の中では否なだけ。
　推しにプラスになる発信をしたいな。少なくとも、マイナスにはならないようにしたい。せめてゼロ！ｗ
 
　そんな私は、ただのなんの変哲もないファンです。当然推しにとって無害でありたくて、たまに少しでも貢献したい（＝お金払う）、ただのファンです。
　これからも楽しく推しを推していく！