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片岡愛之助さんがナビゲート ーはんなり、しっとり「大阪の日本画」の多様な魅力を楽しむ

アコースティガイド・ジャパンのnoteへようこそ。

「大阪の日本画」展が、大阪中之島美術館で4月2日まで開催中(4月15日からは東京ステーションギャラリー へ巡回)。
商業都市として、独自の発展を遂げた大阪。そこで育まれた、独自の魅力の日本画がずらりと並ぶ貴重な機会です。

北野恒富に中村貞以、菅楯彦や矢野橋村、島成園や生田花朝などなど・・・
江戸末期から昭和初期まで、大阪生まれ、もしくは大阪で活躍した日本画家たちの作品が、まさに百花繚乱。
妖しさ漂う美人画もあれば、はんなり上品な美人画、中国文化に根差した文人画に、古き良き大阪を親しみやすく描く風俗画と、多様な魅力にあふれる、大阪の日本画の真髄が楽しめる展覧会です。

左:吉岡美枝《ホタル》昭和14年 
右:吉岡美枝《店頭の初夏》昭和14年 いずれも大阪中之島美術館

—音声ガイドナビゲーターは片岡愛之助さん

そんな展覧会をご案内する音声ガイドナビゲーターは、歌舞伎のみならず、様々な映画やドラマ、舞台で活躍される、片岡愛之助さん。
大阪・堺出身の愛之助さんが、個性あふれる画家たちの言葉、ゆかりのエピソードを、関西弁でご紹介します。

愛之助さんに、ナレーション収録後、コメントをいただきました。

作品自体が素晴らしく、大阪にゆかりのあるものが多いので、上方の役者として、こういうお仕事をさせて頂くのはありがたく、とても勉強になりました。歌舞伎もそうですが、やはり芸術と言われるものは、昔から受け継がれるものに加え、色々見聞きしたものなどが総合的に合わさって、現代に残ってきたものだと思います。そういうものを肌で感じ、今後の自分のお芝居にも影響がきっとあると、そう思いました。

今回の展覧会の出品作品は、本当に様々で、がらりと毛色の違うものもあり、とても興味深いですよね。中でも気になったのは、船渡御を描いた生田花朝の《天神祭》です。賑やかさというか、昔はこんな風に盛り上がっていたんだ、と感じました。昔は歌舞伎船というものが出て、私たちも実際、お船に乗せてもらっていただいていました。お船が行き交うときに、大阪締めをするんですよ、
「打ちまーしょ!」「よ~いよい(手を打つ)」「もひとつせぇー!」「よ~いよい(手を打つ)」「いおう(祝う)てさんどぉ~(三度)」「よよいのよい(手を打つ)」
というのが礼儀で、手打ちをするんですが、まさに絵のような感じ。昔から伝統というのは変わらないんだと、ガイドの原稿を読みながら思いました。きっと、大阪の人たちは、こうした絵と同じ光景を、本当に身近で楽しんでいたんでしょう。ぜひ皆さんも、楽しんで下さい。

(片岡愛之助さん 収録後インタビューより)
生田花朝《天神祭》昭和10年頃 大阪府立中之島図書館

愛之助さんの音声ガイドと共に、大阪の日本画、大阪の魅力を満喫してください!(タカハシ)

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アコースティガイド・ジャパン
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Twitter: @ADaudioguide @kikubi_AG
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—展覧会概要

「大阪の日本画」
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
会期:2023年1月21日(土) – 4月2日(日)
   前期 1月21日(土) – 2月26日(日) 後期 2月28日(火) – 4月2日(日) 
休館日:月曜日(3/20を除く)
開場時間:10:00 – 17:00(入場は16:30まで)
*4月15日~6月11日まで、東京ステーションギャラリーへ巡回 

—音声ガイド情報

【会場レンタル版 お一人様1台¥600】に加え、
【聴く美術アプリ アプリ内課金¥650】でも好評配信中。

アプリでは、作品画像もご覧頂けます。
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※会場内でご使用の場合は、ヘッドホンもしくはイヤホンのご利用をお勧めします。
※会場内での通話はご遠慮ください。

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