頼まれてもいないけど、全力で企業のカレンダーを作った
第1章「課題発表」
ことの始まりは、イラスト塾の授業課題であった。
私は、イラスト塾に通っている。
そのイラスト塾では、先生が
毎回ローテーションで授業を担当している。
駒井和彬先生の授業では、毎回課題が出て、
次の授業の時に発表するというスタイルになっている。
「次回の課題は『企業カレンダー』の制作です」
次回の課題が発表された。
「企業カレンダー」だ。
・実在の企業を想定
・その企業らしさとは
・季節感の意識
など、いくつか制作にあたっての条件が出る。
月めくりにするなら、表紙を入れて、13枚イラストを描かねばならない。
無理なく、楽しく出来るモチーフは何か。
「動物カレンダーにしよう！」
課題の説明を受けている最中から、
私が描いてて楽しいモチーフ、
「動物」を主軸にすることに決めた。
第2章「企業決定」
課題発表のあと、クラスメイトや塾長に
「私、動物のカレンダーを作りたい」と
相談を持ち掛けると
「動物園は？」「水族館は？」と
どんどんアドバイスをくれた。
（みんなとても優しい）
ただ、
「動物園や水族館以外にも複数、検討したいなぁ」
と、数日悩んでいた。
が、ある日突然
「折り紙なら、動物を描き放題じゃないか！！」
と、突然ひらめきの神様が舞い降りる。
企業は「教育おりがみ」でおなじみの
株式会社トーヨーさんに決定した。
トーヨーさんは何も知らないのに、
企業カレンダーを作る段取りだけが出来た。
第3章「企業調査」
トーヨーさんのHPを調べてみると
色展開は200色（！）を超え、単色でも購入できる。
また、トーヨーさんは企業目標として
”『使う』『遊ぶ』『飾る』ことができる
楽しいおりがみとなる商品づくり”
（HP引用）を掲げられている。
色々と調べた結果、
カレンダー制作のコンセプトとして、
200色以上の中から季節感を考慮し、
1ヶ月にそのうちの2色をテーマカラーにする。
（単色購入も促進）企業目標に掲げられているように
取引先企業の方にも『使』って『飾』ってもらえる、
大人向けのカレンダーにする。
（見る度に企業を思い出してもらえる）四季にちなみ「4」つの動物で1ヶ月を構成する。
（折り紙の制作意欲の向上）1月なら「新春」、2月なら「流氷」など
1ヶ月ごとにそのテーマに沿った動物を選定する。
（季節感の意識）
という４つの柱を固めた。
第4章「折紙制作」
カレンダーを制作するにあたり、
私も折り紙の本を図書館から借りてきて、
実際に折ってみた。
全部、作った動物だけでイラストを仕上げようと思ったが、
私の折り紙制作のスキルでは、とても難しいので早々に断念した。
だけど、折ってみたいと思ってもらえるように、
全て実際に折り図があるものだけを描くことに決めた。
そして、カエルのように1つの動物だけでも
たくさん折り図がある。
全体を通じて、動物のトーンを合わせる必要があることも分かった。
第5章「素案提出」
実際に制作する前に、駒井先生にラフを提出した。
すると、駒井先生から
「背景にすると、イラストがかぶってもったいないのでは？」
というアドバイスを頂く。
私も折角描いたのに、イラストが隠れるのが気になるので、
駒井先生の意見に全面的に賛同することにする。
ラフを仕上げた段階で、とても楽しくて
駒井先生に「カレンダー制作が楽しい」と
メールに追記した。
（ハイになってました、すみません）
第6章「制作完成」
そこから、朝から晩までカレンダーを作る日々が続く。
そして、検討を重ねて、いよいよ完成。
第7章「愛情爆発」
もちろん、勝手に制作したので、
出来上がった今も、トーヨーさんはカレンダーの存在を知らない。
私のこのほとばしる「トーヨー愛」に気付いてもらえたら嬉しい。
トーヨーさん、このカレンダー、送っても良いですか？
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