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子供心を忘れないことの重要性

使い古された言い方ではありますが、「子供心を忘れない」というものがあります。これは良い意味も悪い意味でも使われます。
例えば、良い意味だと「あの人は歳をとっても子供心を忘れないチャーミングな人だ」とか、悪い意味では「あの人はいつまでも子供っぽい。良い加減大人になれ」など。
まあそれは、子供心というものが良い方にも悪い方にも現れるからなのですが、とはいえ、子供心は捨て去るべきではありません。悪い方に現れないように、自分の中の大人心で見張っておけばいい。

ではなぜ、子供心を忘れないことが重要なのか?
理由はいろいろあると思いますが、今回お話ししたいのは、子供心が自分のメンタルや行動力に与える影響のことです。
こういうと、いまさら説明するほどのことでもないと思われるかもしれません。しかし、自分の中の子供心というのは、自覚している以上に大人心から抑圧されていたりします。
自分の中に大人の自分と子供の自分がいて、子供が無茶して失敗したり最悪死んだりしないように、大人が行動を監視している。そんなイメージです。

大人は子供を監督し保護し、ときには束縛したりもする立場ですが、それはあくまで子供のためだと考えています。
ところが、それが行きすぎると、子供は自分では何もできなくなってしまいます。つまり、好きなように行動することができなくなる。これは、自発性を失うというよりは、行動のデメリットを考えるあまり、「それはやめておけ!」と、行動の中心を命令し、自分で自分を束縛するということです。

自分で自分の行動にストップをかけてしまう。それは言わば、自由を禁止し身体を拘束するということです。たとえるなら、子供は家の外に出て広場で遊びまわりたいのに、親が外出禁止令を出してるようなもの。しかも、それが自分の危険を避けるためには必要なことだと思い込んでいる。

自由な行動を禁じられ、同じ場所に束縛される。これって、どう考えても人間にとって(動物にとってもですが)ストレスですし、フラストレーションがたまりますよね。

当たり前ですが、自分の好きなように行動することができなければ、成し遂げられることも成し遂げられなくなります。絵を書くことが好きで好きでたまらないのに、それを禁止されたら、絵が上手くなることもない。そもそも、絵を描けないことでフラストレーションがたまる。そういう人生がいい人生であるわけない。

だから、子供心というのは、大人になっても忘れずにいることが重要なのです。たとえ人から「子供っぽい」と非難されようと、誰かに害を与えたり非礼を働くことにならなければ気にしない。

子供心を持っていれば、なんでもやってみたくなります。それが成功するか失敗するかという結果はどうでもよくて、ただそれをやりたいから行動する。
もしそれをやって失敗したら大怪我したり死んでしまうのであれば、大人心が行動にストップをかける必要もあるかもしれません。しかし、別にたいした実害もないのに、大人心は子供心の行動を制限しがち。
過保護なのは逆効果というわけです。

なんだか当たり前の話をしたようですが、意外とこのことが自分では無自覚だったりするので、あえて書いておきました。
子供の頃のように、「やってみたいからやる!」という、自分の中にある純粋な動機を尊重する。これはかなり重要です。

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