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【会社にドローンがやってきた:12】Mission▶︎関係者ヲ捕捉セヨ

【前回のあらすじ】ドローンの資格取得の話を新年会で進めるために作戦を練る。そして当日を迎えた。

 (2023年1月)
3時間強の新年会の中で「ご歓談タイム」は数回あるが、1回あたりの時間はそう長くはない。
効率的に動かねば。ビール片手に僕のミッションがスタートした。

▪️ドローン経験者さん

まずは席次表の位置情報を頼りに「ドローン経験者さん」を探す。
参加者は全員ネームプレートを首からぶら下げているものの、接近しないとよく見えない。ほどなくドローン経験者さんの席に着いたが、そこにはおらず周囲は見知らぬ人々が盛り上がっている。目立たないように探したいが、肩に「まごの手」を乗せた浴衣姿の男がいつまでもそこでキョロキョロするのは得策とは思えない。

残念ながら、ファーストコンタクトは失敗に終わった。ピンポイントで席だけ覚えていても、そこにいなければ見つけようがない。時間は限られている。次だ。

▪️ミニ四駆さん

ドローン2台の機体登録や備品の購入でお世話になった人をロックオン。正面の席が空いていたので、椅子取りゲームの勢いで座る。
挨拶を済ませ話をしていると、ミニ四駆の単語が飛び出した。

「あーミニ四駆!もちろん知ってますよ。パジェロ持ってましたパジェロ。知ってます?今のモーターは後ろにも軸が出ていて、うんぬんかんぬん・・・」

僕も多少はかじっていたので、酒の勢いもあり話が弾む。ドローンの規制はとんでもなく厳しいが、所詮はラジコン。ラジコンはホビー。
ホビーに限ったことではないと思うが、同じ趣味や趣向を持つ者は、初対面で少し話しただけでも「雰囲気」で感じる何かがあるように思う。ものの数分で、まるで幼馴染と話しているような錯覚に陥る。
「ミニ四駆さん」は、僕の中では幼馴染レベルの友達になっていた。

▪️調整さん

その後、最後の歓談タイムまでの間におおむね関係者とのコンタクトに成功したが、まだ「ドローン経験者さん」に会えていない。
こんな時に頼れる人は、本社の「調整さん」
グループ全体の業務を俯瞰で見る立場の人で、ドローンの事務手続きでも多くの調整をしていただいた。

「ドローン経験者さんに会いたいんですけど・・・」
できるだけ酔いを隠してそう切り出すと、すぐに案内してくれた。やっと会えた。さあ、何から聞こう。いつ頃から?仕事で?資格は?申請は?

その気持ちを遮るように、マイクの声が。
「時間が来ましたので元の席にお戻りください。」


ええ〜?このタイミングで〜?!
肝心なところでタイムアップ。おもなドローン関係者と交流はできたが、収穫という意味ではモヤモヤが残る。

ドローン経験者さんがそこで一言、「じゃあ二次会で話を聞こうか」

なぬ?二次会あるの?
まだ僕のミッションは終わりではなかった。

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