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【植栽家の日常】20230822 現場打ち合わせと案の変容について

今日は早朝の電車で出発し、鎌倉にて現場打ち合わせでした。

お気に入りの移動手段、湘南新宿ラインのグリーン車でのんびり向かいながらPC仕事と読書しまくるコース。

行程の半分くらいを仕事に使い、残り半分を読書時間に。

まずは読みかけだった和田秀樹さんの「五〇歳からの勉強法」を読了。

概ね、普段私が感じている自分の年代の学びに関する理解と一致していて、改めて納得できるといった内容でした。

頭を凝り固めないで、柔軟にいろいろなことを学び続けて、人生の糧にしていきたいと思います。

『五〇歳ともなれば、これまで培ってきたものをいかにアウトプットしながら、さらにブラッシュアップしていくかが重要だ。知識ではなく思想が問われる年代でもある。』

『経験則は、物事の処理速度を上げ、失敗を減らすメリットはあるが、一方で、たったひとつの成功例にとらわれて、新しい可能性を切り開いていくことの邪魔をする。だから、「罠」なのである。』

和田秀樹「五〇歳からの勉強法」

和田さんの上記図書でも、価値観が多様化・複雑化している現代では物事を白黒で理解する二元論ではなく、その間のグレーゾーンに何種類の異なるグレーを見出せるかという「認知的成熟度」という知性への言及がありました。

グレーの階調から微細に価値評価して「より最適・最良と思われるものを選ぶ」概念は私も普段から大切に思っていることなんですが、「認知的成熟度」というそれにぴったり当てはまる言葉を知ることができて、それだけでもとてもスッキリした気分です。

普通に生活していても、いろんな事柄が見る角度によって善寄りにも悪寄りにも思えることってたくさんありますよね。
「表立って悪いわけではないけど、なんだかズルいなぁ」と思うやり口にはめられてしまうこともありますし、哲学的なレベルではなく、日々を普通に生きていく中にもセンシティブな善悪、物事の良し悪しに関する判断力って大切な気がします。

そんな微妙な善悪の判断についての関心から、次に下記↓の本を読み始めました。


そうこうしている間に鎌倉に到着。
今日は建築家、植栽設計チーム、造園業者、建築施工業者も交えての長めな打ち合わせでした。

あるあるなんですが、引き渡しの予定日は決まっていて、それに対して工事の進行が若干押せ押せになっているため、竣工間際の植栽工事の日程を入れるのがとても難しいという、ホント毎度毎度の日程取りの議論が行われました。

現在絶賛進行中の現場。とても規模の大きい住宅案件です。

そして、後半は植栽工事の内容について、建築家と植栽設計チームの諸々議論。
今日の打ち合わせで諸々協議した結果、本計画の一要素として私が重要視していたチャレンジ度の高い、だけど実現された様子をとても見てみたいアイデアは、施工の難度やコストのバランスの面で難しく、代替案を考えることになりました。

幸い、議論の中で良いアイデアが出てきて、より実現性の高いこの代替案をデザインとして洗練させていく方向性になりました。

打ち合わせ帰りはご近所の植栽観察などもしながら鎌倉駅へ。とても緑の量が多くて素敵な街ですね。

帰りの電車でも読書したり、早朝から慌ただしかったのでしばし瞑想などをしながら過ごしました。

高崎駅でちょっとだけ、ストリートピアノを弾いてみました。
高崎市に縁のある建築家アントニン・レーモンド設計のとてもデザイン性の高いグランドピアノです。

とはいえ今日はなんだかもう、本当に頭が疲れてしまい、いつも当たり前に弾いてる曲も暗譜が曖昧になってしまい、いやはや散々でした😅


が、このストリートピアノは誰も立ち止まって聴く人がいないので、私的には比較的気楽に弾きやすいです。

夕方には帰宅しましたが、完全にグッタリでさすがに今日はこれ以上がんばらずに休むことにしました。

今年になって初めて家のピアノを1音も弾かなかった激レアな1日でした。
早めに寝ることにしました💤



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