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【人生のほんの1日】20231023 筋肉痛の休日。人生初のヴァイオリン試奏など


【昨日の植栽工事頑張り過ぎてめっちゃ筋肉痛でした😅】

昨日の鎌倉での植栽工事、とても良い植栽ができたのですが、超絶バリ硬の既存地面に苦しめられ、中盤めげそうになるくらい苦戦しましたが、気力でやり抜きました。困難があってもやり切ることで人間的にまた少し強くなれたかなと思います(ポジティブ捉え)

一夜明けて今日は定休日だったのですが、朝からめっちゃ筋肉痛で、なかなかキツいものがありました😅

午前中はほぼ燃え尽きた灰状態、前日の土掘り苦戦で掌の筋肉も痛くてピアノの練習も夕方にすることにしました。ってことで瞑想やなるべく平易な本の読書をしてのんびりリフレッシュしました。

たまにぼーっとする時間を持つことで、脳の中で思考の整理が進んで、それまでいろいろ考えていた複雑な概念やアイデアがスッとまとまったり、難しくて悩んでいたピアノの難所や暗譜が解決が進んだりしますよね。

【人生初のヴァイオリン試奏】

午後は何か気晴らしの活動をしたいなと思い、新たに習い始めるというわけではないのですが、全くの興味本意で、楽器店でヴァイオリンの試奏をさせていただきました。

とにかくヴァイオリンという楽器に触れるのも人生初めてなので、店員さんにいろいろ教えていただきながら、おっかなびっくりで音を出してみました。

最初はすり、ガラスを爪で引っ掻くような不快音とか、甲高いキーッ音とか、蚊の羽音みたいな震え音など、とんでもない雑音が鳴って凹むんだろうなと思ったら、意外とヴァイオリンらしい音が出て、一気に気分上がりました!

店員さんにも「初めて触ったにしてはとても良い音出てます」とおだてていただき、なんだか楽しくなってしまい、調子ぶっこいて安価なモデルからややお高めのモデルまでいろいろ試奏しちゃいました。

やはり良い楽器になるにつれて、弦の震えや楽器本体が生み出す響きや余韻が豊かで良い音が出る分、弾きやすく感じられますね。

始めは解放弦で各線をならす練習をして(って、すっかり長居モード😅)、同音を長く伸ばしたり、音を短く刻む練習をしました(すっかり練習モードに入っている)。調子に乗って大きな音も出してみたりして、まずはヴァイオリンという楽器に親しむことができました。

今日の学びとしては、ヴァイオリンはやはり「耳で音を吟味する楽器だなぁ」ということでした。
音程正しく弦を押さえていかないと、スケールを弾いても隣の弦に移ったときに音程がつながらないし、伸びやかな余韻を残すための弓の離し方は重要だなとか、いい音正しい音を出すためには耳を駆使して、とても繊細な身体・楽器操作で自分の音を作らなくてはならない楽器なのだなと実感しました。

ピアノも自分の音を耳でよく聴くことで音楽性の高い演奏力が身につきますが、ヴァイオリンは音程をも自分の耳で確かめながら正しく鳴らしていかないといけないので、たいへん繊細な審美的コントロールが要求される楽器ですね。

演奏するにはとても難しそうですが、それだけに奥深く、追求していくと楽しそうだなとも思いました。

人生でまったく初めての体験ができて、且つ楽しく上に多くの学びもあり、前頭葉がとても活発化したのを感じられました😊


いろいろリフレッシュできたところで、夕方からピアノ練習しました。

【ウォーミングアップ】

スケール フラット系全調
ツェルニー 30番 22、27番


【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ】

ファンキーは引き続きゆっくり通しで間違いを少なくする練習。
ボレロは、曲をしっかり身体に入れたいので2小説区切りで片手ずつ練習してから合わせるのを繰り返して進めていきました。

【ベートーヴェン 
創作主題による32の変奏曲】

頑張って全曲通しました(ゆっくりなのでとても時間がかかる😅)

【ショパン バラード第2番 op.38】

1〜4ページめまでを弾きました。

【スクリャービン エチュードop.2-1】

今週末の本番で弾くので、暗譜で数回本気通し。


【コンクール用の新曲3曲 モンポウ「前奏曲第7番」、 ドビュッシー「燃える炭火に照らされた夕べ」、 ファリャ「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」】

11月のコンクールの2次地区本選では、前出のスクリャービンop.2-1をメインに、コンセプチュアルなプログラムで、9分の持ち時間で小品を3曲弾きたいと思っています。

スクリャービン→モンポウまでは決まりで、3曲目はドビュッシーかファリャで迷い中でございます。

モンポウの「前奏曲 第7番」は、モンポウというよりはメシアンのような現代っぽさが神秘的な1曲です。


プログラム3曲目の候補としてファリャの「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」が急浮上してきたのですが、今からの新曲準備は間に合わない可能性も高く、それまで練習していたドビュッシーの「燃える炭火に照らされた夕べ」の練習も継続しています。

この曲は2001年に発見された遺作で、ドビュッシーが亡くなる前年の1917年に作曲されたとされ、史実的にはドビュッシーが生前最後に書いた作品です。

この曲も未完成ながら、スクリャービン→モンポウからの流れでプログラムとして弾いてもまとまりある感じになってきました。

単体で弾くというよりは、このセットでひとつの世界観を作りたいので、進捗としては順調かなと思います。

この曲は技術的に難しいということはありませんが、輪郭をぼかしたような雰囲気の中に、平坦にならずにいろんなシーンや像を描き出せるかが肝心なところで、この曲の雰囲気を魅力的に表現しながら演奏するのはとても繊細な味付けが必要で難しいと思います。

前奏曲集第1巻「夕べの空気に漂う音と香り」や第2巻「カノープ」などの断片的な引用と思われるフレーズもあり、あまり知られていないけれども味わいの深い曲だなと思っています。

決して暗くはないくれど人の魂が昇天するような、ドビュッシーなりのレクイエム感が漂う小品ですね。

ファリァの「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」は、もともとギターのために書かれた曲ですが、作曲者自身によるピアノ版があり、その版を弾きます。
この曲のラストでは、私が1次予選で弾いたドビュッシー「グラナダの夕べ」のラストのフレーズが登場するんですよ。

本コンクールでは、1次と2次も同じ先生が何人か重複で審査する場合があるので、1次2次を通して、ドビュッシーのグラナダで始まりドビュッシーの墓の捧げたグラナダで終わるプログラムを楽しんでいただけると嬉しいかなと。

この曲も練習と同時に暗譜を進めていて、1小節ずつ細かく練習しています。

【ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番】

次の本番ではドビュッシーの「塔」と楽興の3番を弾くので、今日は、まず3&4番を本気通し弾き、レッスンの最後に「塔」と3番を本気通しで弾きました。

全く関係のない2曲ではなく、作曲家も雰囲気も異なるロ長調とロ短調のプログラムで、この2曲をまとまりとして聴いていただくために、2曲を続けて弾く際の曲間の取り方とか、空気の変え方も重要かなと思ってその辺も意識して練習しています。

4番は暗譜がほぼほぼできたので、今度はゆっくりのメトロノームから全体の速度を揃えながら通せるように練習中です。
難所やいつも間違える箇所がいくつもあるので、抜き取り部分練習もたくさんやっています。
暗譜ができると、演奏に集中できる度合いが増えて、進化が加速しますね。

【ドビュッシー 版画より「塔」、「グラナダの夕べ」】


今後の各舞台プログラム
「グラナダの夕べ」+「スクリャービン op.2-1」、
「塔」+「ラフマニノフ 楽興の時3番」
のセットで仮本番通しをしました。

グラナダの夕べは、福間洸太郞さんのギターライクな表現がとてもスペインの雰囲気が感じられていいなと思っています。
上の動画はドビュッシーの「グラナダの夕べ」とファリャの「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」を続けて弾いていて、まさに私のイメージにぴったりです。

【初見練習 リスト パガニーニ大練習曲 第1番 トレモロ】

めっちゃ憧れの曲! 今日は6〜8ページを読みました。

この曲の楽譜は、リストの楽譜の正統派としばしば言われるムジカ・ブダペスト版と、もうひとつ 全音の野本由紀夫・渡辺健二 両氏による詳細な解説がついた「パガニーニ大練習曲集[原典版]《ラ・カンパネッラ》旧稿付」の2冊を持っていますが、今回は全音版の方を使用しております。

全音の「パガニーニ大練習曲集[原典版]《ラ・カンパネッラ》旧稿付」は、とにかく解説ページが素晴らしい良書です。

ヴァイオリン原曲のパガニーニ「24のカプリース」とリストのピアノ版練習曲とを詳細に比較し、リストがいかにヴァイオリンの超絶技巧をピアノの超絶技巧に置き換えているのか、などリストが単なる編曲としてこの練習曲集を作ったのではなく、パガニーニがヴァイオリンでやろうとしていた究極的な技巧追求のコンセプトをリストがピアノで再現していることがよく分かり、楽譜としてだけでなく、副読本としてもたいへん勉強になる一冊です。

ちなみに全音からはこの野本・渡辺解説「原点版」以外に、通常版の「パガニーニ大練習曲集」も出版されているので、お間違えないよう、ご注意ください😊

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