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たくさん服があるのに着るものがない!を解決するクローゼット作り:前編

「たくさん服があるのに着るものがない!」という経験をした方は多いのではないでしょうか。その解決策としても、ちょうどよいクローゼットを育てていきましょう^^
 家にいる時間が増えて、いわゆる「断捨離」に目が向いた方も増えたようです。服装をどのように処分・収納するかは、どのように活用するかを考えることでもある。服を通してご自分を見つめる時間。今回は愛知県からオンラインでご相談頂き、クローゼットを見るときの視点についてお話をしました。 


▼お客様からのご相談


 時間もお洋服も、無駄にしたくない、と思うようになり。「気に入って購入したのに、使いきれてない。断捨離しようにも、愛着あるから手放せないもの」について、どうしたらいいかを相談したいです。具体的にはワンピースやリュックなどがあります。



▼西畑からのご提案  要・不要の判断基準とは


 ご質問内容は、より使えるようになるための着こなし方法か、要不要の判断をする基準か。粒度が更に分けられます。

 まずは要不要の判断について。ご本人様の基準を導くために、実サービスでは数時間のファッション・カウンセリングをまず最初に行っています。その後、ワードローブチェック という実践に進むのですが、大きくどのようなポイントは3つあります。


1、収納スペースの大きさやゆとり
2、今後どんなシーンで着るのか、活用頻度は?
3、アイテムへの思い入れや手元にわたったストーリー

が最初の大きな判断基準です。


1、収納スペースの大きさやゆとり


「風通しのよいクローゼット」というのが理想的な状態です。文字通り、収納されたアイテムの保管がよいコンディションでできるということもあります。
 以前、梅雨の時期にしばらく家を空けていたら、しばらく履いてなかったブーツにカビが生えたというご相談をいただいた事があります。衣類にも長く保管をしていると気になるのがカビ。空気が淀んで入れ替えがないと発生しやすくなるので、そのまま手付かずになった状態のものほどカビが生えやすくなります。実際私も冠婚葬祭用のブラックパンプスは仕舞いっぱなしになっていてカビが生えてしまったこともあり、一番気にしているアイテムです。

 クローゼットがパンパン!ならば手放す優先順位を見て行くのですが、今回「気に入っているのに、愛着があるのに」とまでの思いがあるものですから、手放す前にどのように活用できるかを考えたいですね。もしパンパンで困る!の場合は、手放す優先順位を見るためにも 2 に進みます。


2、今後どんなシーンで着るのか、活用頻度は?


 コーディネートを組み立てる時どうしても同じ服ばかり出番が増える、というお声もよくお伺いします。組み合わせを考えるには、候補となるアイテムをザーッと見渡せるとその中から出番になり易いです。 本当はもっと活用した方が良い、お似合いになるアイテムも、タンスの奥に小さく見えなくなっていると(時には存在を忘れてた、、なんてことも)そもそも組み合わせの候補に上がってきません使われるべきアイテムは見渡せる状態であることが活用への第一歩です。
 普段どのような場にお出かけになるのか。日々の通勤以外にも、頻度が少なくても必要なジャケットや、趣味用の(運動、登山、季節のスポーツ、発表会)アイテムや、お子様のセレモニーの際保護者として着たものは次はいつ?着まわしで出番がある? お友達の結婚披露宴に着ていったワンピースはどうしよう、、等、出番や今後の予定を考えます。


3、アイテムへの思い入れや手元にわたったストーリー

3、思い入れやストーリー、とは 1に戻ってたとえクローゼットがパンパンで、もう着る機会もない、もしくはサイズアウトしたり、シミやシワなどの状態が着るに耐えるものではないことも時にはあります。
 いろんな考えはあると思いますが、私はこれまで実際に「過去に断捨離で着なくなった服を全部捨ててしまって、手放したことを後悔し鬱状態になった」というリアルなお客様のお声もお聞きしました。服装は時に実用品だけではなく、ファンタジーやメモリーや鑑賞品や、、いろんな役割があります。私のおすすめは、こうした"思いはあるけどもう使わない"ものは「思い出」として、きちんと大切にされること。クローゼットに、通勤用の服と同じようにラックにかかっている必要がないだけで。魅せる収納にしたり、クッションカバーなどにリメイクしたり、、もう着ないから、というだけで処分するのではなく思いやストーリーがあるアイテムはご納得のいく方法で、実用的なクローゼットの妨げにならないように、お手元にどうしたらよい形で残せるのかを考えます。


▼今回の顧客様の場合は


 今回はまず黒いワンピースについて。ご本人様は企業にお勤めで、頻度が多い通勤シーンで使えそうかどうか。そうじゃない場合はどういうシーンで使えそうか。組み合わせ次第で、頻度が増えることがあるか?も考えます。

 ワンピースはシンプルなもの。とっても気に入ってはいるが、会社イベントの受付などちょっとかしこまった時にしかこれまでは機会がなかったとのことでした。
 ひざ下で少し長め丈の。ウエストが絞られていて自然なフレアシルエットになるAラインの上品なワンピースです。コロナの影響もあり、お食事会などのお出かけもしばらくお預け、、かしこまったシーンでしか着なかった黒いワンピースはとても気に入ってるけどどうしたらいいか。。ということ。

 クローゼットは十分スペースがあるし、組み合わせによってはおしゃれな通勤着としても使えそうです。私は手放さずに活用する方法をオンラインでお手持ちアイテムに組み合わせをご提案して行きます。実際にその場で画面越しにお着替えしていただきました。今回は長くなったので、ご本人様の黒いワンピースの着こなしアイデアについてはまた別の記事にします!

 

 


 実際のワードローブチェック では、このような方針で具体的な活用方法としてのコーディネートをバンバン組んでいったり、必要に応じてお直しをチェックしたり、不要なアイテムもきっちりご提案します。既に今あるお手持ちのワードローブは、言ってみれば今日までのあなたの積み重ね。大切なものが大切にできる状態でクローゼットに収まるようにサポートするのがワードローブチェックです。今回は要・不要の判断基準についてをまとめましたが、次回は 黒いワンピースの着こなしアイデアから、しまいこんでいたアイテムを活かすには、、、と考えて行きます!


後編へ続く。。。↓↓




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 ご提案では「なぜ」を深掘りする外見と内面の分析も実施し、必要なアイテムの購入サポート、お手持ちアイテムの組み合わせ、、へと実践的に組み立てて参ります。オンラインの一時間をどう過ごしているか、からパーソナルにお客様がそれぞれ異なる服装へのあゆみの幅広さを感じていただけるよう事例を note に記しています。 


▼サービスメニュー(対面、オンライン 共に対応中!)お気軽にお問い合わせください。今後も顧客様事例や、装いの考え方など更新していきますのでフォローして頂けると励みになります^^


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