髪撫でた 心揺らした 君がいた


秋、  伸びた。

冬、  切った。

春、  染めた。

夏、  結んだ。




あの人が求めた女らしさは、腰まで伸びた。
あの人からの返信は、ずるずるとのびた。
あの人の隣、ショートカットの影が、伸びた。


全部全部忘れてやる、思い出と一緒に切った。
冷たい空気が、携帯画面を撫でる指を切った。
最後の電話は、私から切った。


新しい自分を探して、初めての色に染めた。
舞い散る桜が、通学路をあたたかく染めた。
「それ、似合ってるじゃん」 君が頬を染めた。

思いっきり高く、ひとつにまとめて結んだ。
緩む口角に気づかれないよう、きゅっと口を結んだ。
大切にする、その言葉に、小指を結んだ。



先日、かれこれ半年ぶりに美容室に行けました。
鎖骨程度の長さだった髪も、ポニーテールできるくらいには伸び、最近は暑さから逃げるため、もっぱらお団子にしています。せっかくなので髪も染めました。

いつも美容室に行くたびに思うのですが、美容室に入るときと出るときで世界が変わって見えるんですよね・・・魔法かけられてるのかな。



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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。何かあなた様の心に残せるものであったなら、わたしは幸せです。