未経験で畑違いの飲食店を経営してみた。
飲食店経営を始めた専門学生の失敗談
2023年8月私は鍼灸専門学校へ通いながら小さな飲食店をオープンさせました。
ちなみに飲食業界未経験、自炊も嫌い、仕込みで手のかかる料理も嫌いな人間です。
業態は居酒屋というかダイニングバーというかその中間くらい。料理の方がメイン。
周りの同級生達は普通に仕事しているのに、自分は午前中は勉強してまともな仕事に就けない。
専門学校へ通っているうちに社会から遅れをとるような気がして焦りが生じていました。
そんな焦りから元々繋がりのあった料理人と組んで共同経営する事にしました。
営業前に信頼できる方に相談して、辞めた方が良いとアドバイスを頂いていたのですが、
既に物件の契約も済ませてしまっていたので、後戻り出来ない状況で進めるしかありません。
居抜き物件を借りて、営業スタートするまでにかかった費用費用は150万程度。
内装はほとんどDIYで、設備や厨房器具はジモティーで運良く低資金で集める事ができました。
3年生の夏休みに毎日準備をして、8月後半に
オープン。
物件を借りてからオープンするのに約2ヶ月かかりました。
ちなみに最初の1ヶ月はフリーレントできたので、1ヶ月分の家賃は抑える事ができました。
マーケティングを全くせずに勢いだけで始めてしまったので上手く行くはずがありませんでした。
料理人とお互いのやりたいことの擦り合わせもしないで、メニューのほとんどを最初は任せていたら食材原価も上がる一方で、さらに私も、あれやこれやと手を打って、コストばかりが掛かってしまいました。
売上を上げても半分は仕入れに使い、その上で家賃と光熱費が掛かるので赤字が拡大していきました。
私は料理の味はある程度担保されていればOK。見た目、店の雰囲気などバランスを重視するタイプで、
料理人は味にとことんこだわり、見た目や店の雰囲気はあまり気にしないタイプ。
意見の不一致から喧嘩が絶えませんでした。
国家試験も控えている中で店舗経営も上手くいかない状況。不安との戦いながら考え事をして夜眠れない日が続きました。
結局、立地と店舗の規模、家賃などの条件が悪く、営業を始めてしまったものの、この先どうプランを立てても投資回収できないと判断し、たった半年で閉店する事にしました。
合計の赤字額は300万円強。
共同経営なので1人あたりダメージは150万円くらいでした。
やって良かったとは思いますが、次同じお金があるなら違う事をやるかなぁと。
ただ、飲食店を経営した事によって多くの学びを得ることができ、多くの人と繋がる事ができたことは良かったと思います。
自己決定権がある事。
人との繋がり。
これらが1番の面白みでした。
会社員とは違い、自分の意思決定で進めていけるし、経営者として相手も話をしてくるので、そこが1番面白く、得られる学びは大きかったです。
そして何より、想像していたよりもたくさんの人が応援してくださり、人との繋がりができました。
これまで見ていた景色も変わり、
しっぽりと佇む一見儲かってそうにない店舗や、賑わっている店舗、街の看板など、全てをリスペクトして見るようになりました。
料理人へ
食品衛生面には必要以上に気を配ってくれていた事。
人を呼ぼうと努力してくれた事。
料理のノウハウを教えてくれた事。
自分とは違った視点から経営に参画してくださった事。感謝しています。
ただ、今後は経営するなら自分1人でやりたいと思います。
鍼灸師として...
医療や福祉に貢献します。
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