シェアハウスが解決する日本の課題
こんにちは、みやいです。
前回の記事よりだいぶ期間が空いてしましましたが、実は無事に建物が完成し、10月の頭に引っ越しが完了しました。
とはいえ、以前の住処から荷物を移動できた程度に過ぎず、シェアハウスの体裁を整えるにはもう少しかかりそうです。
早くたくさんの方に来ていただける場に整えたいです。
さて、今日はシェアハウスが解決する日本の課題ということで、ちょっと大きなテーマで書きたいと思います。
私は、現状3つは解決できそうだ、と思っています。
1.孤独
2.空き家問題
3.ワンオペ育児、介護
1.「孤独」の解決について
社会人になったとき、初めて一人暮らしをしました。
それまで実家ぐらしだったので、家に帰れば、父と母、妹に犬が出迎えてくれました。
一人になりたいことも時にはありましたが、それでも、「ただいま」「いってらっしゃい」「おかえり」「おはよう」「おやすみ」などの声が聞こえるのはとても温かいものです。
なので、社会人になって初めてひとり暮らしをした時の不安とか、孤独とか、仕事で遅くまで働いて帰って来たときに、誰もおかえりと言ってくれない、寒くて、暗い部屋に帰るのはとても辛いことでした。
父や母が遊びに来てくれた時の帰り際は、寂しくて、その姿が見えなくなるまでバレないように見送って、一人部屋に戻って涙したりもしていました。
でも、これってきっと私だけが感じていることではないと思っています。
特に進学や就職で地方から上京してきたりしていると、簡単には実家に帰れない距離だったり、知り合いが周りに全然いなくて、文字通り孤独だったり。
はたまた、子どもたちが全員巣立って、伴侶の方に先立たれて、広くて大きなお家に一人で住まわれている高齢の方も、同様の寂しさを感じている方も少なくないのではないでしょうか。
孤独は心の問題だけでなく、時には残念なトラブルにも発展しかねません。
そんな問題をシェアハウスは解決できるのではないかと、考えています。
2.「空き家問題」の解決について
平成30年度の調査によると、空き家数は848万9千戸と過去最多となり、全国の住宅の13.6%が空き家だといいます。
少子高齢化の進展や人口移動の変化などを背景に今後益々進んでいくと考えられます。
空き家の何が問題なのかというと、まずは治安が悪くなります。
空き家に誰かが住み着く可能性もありますし、エリアに空き家が増えると人気が減ってしまい、住民の目も行き届かなくなります。
また、管理者がいないので、防災の面でも危険ですし、住んでいない家は荒廃が進みやすいので、あっと言う間に劣化してしまって、景観的にもよろしくありません。
空き家問題が進むと、その地域自体が悪化してしまうのです。
そんな状況が日本中で進行しています。
なぜ、シェアハウスが空き家問題の解決につながると考えているのかというと、例えば、地方には大きな家があります。
子どもたちも巣立っていき、こんな大きな家に夫婦ふたりではメンテナンスも大変だしということで、空き家になってしまいます。
家1軒を丸々買い取って、リフォームして、となると購入できる人も限られてきますが、皆でシェアしたら一人あたりの負担も少なくなります。
もしかしたら、大きな家の家主の方がシェアハウスを簡単に運営できるようになったら、そのまま愛着のある家に住みつつ、収益を上げながら暮らし続けられるかもしれません。
3.「ワンオペ育児、ワンオペ介護」の解決について
育児をするようになって、大変さのポイントが、育児を経験する前と後では変わりました。
育児未経験のときは、オペレーションが大変なのかと思っていたのですが、オペレーションは仕事と一緒に効率的にこなす方法を見つければ解決できますが、子供と対峙するというコミュニケーション面が大変なのだということがわかりました。
介護は経験したことがないので、お話を聞いての想像でしかないのですが、小さい子供や痴呆症が進んでしまった方との会話は思った以上にストレスなのだと思います。
話しかけないわけにももちろんいかないですし。
また、これは「孤独」問題と同様ですが、大変さを分かち合えないこともワンオペの辛さだと思います。
誰にも相談できない、愚痴れない、理解してもらえない、そんな状況がワンオペをしている人を追い詰めてしまいます。
もし、そういう人がシェアハウスに住んで、育児や介護を住人に手伝ってもらって、時には愚痴を聞いてもらって、ってできたら、どれだけ救われるんだろうって思います。
日本中にコレクティブハウスを広げたい
シェアハウスというと、物理的に家を共有しているというイメージの方が強いかもしれませんが、私が理想としているのは北欧発祥のコレクティブハウスの方が近いと思っています。
色々な構成メンバーがお互いに支え合って、ひとつの集合体を形作っていく感じです。
構成メンバーに高齢の方がいれば、若者が体力的な面で手を貸せたらいいし、子育て家族がいたら、子育て経験者をはじめ、皆で子供に携わっていけば良い。
一人になりたい時は、部屋でゆっくりすればいいし、一緒に食卓を囲みたければダイニングに集まればいい。
血の繋がりのある家族ではないけれど、それぞれが大人として、気持ちの良い距離感とコミュニケーションを保ちながら、幸せな集合体を作っていけるのではないかと考えています。
それが、私の考えるシェアハウスです。
そんなシェアハウスを日本中に広げて、日本が抱える社会課題の解決に少しでも寄与できたらと考えています。
そして、この葉山のシェアハウス(Hayama Collective House)を、その第一歩目としてスタートできたことを嬉しく思います。
まだまだ考えも知識も経験も浅いですが、これから、どうぞよろしくお願いします。
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