「長すぎる夏休み、私大丈夫かよ…」ビビって買ったモノたちに助けられて。
私は、こんな長期間、一日中3人の子たちと過ごすのは4年ぶり。
「4年ぶり?」
訊かれてもいないのに説明すると、4年前、コロナ元年の夏は、長女が生後5ヶ月で、私は専業主婦。未知の感染症に慄いて、子たちの命を守らねばと育児に全集中できていた奇跡の年だった。笑
翌2021年、長男が小学1年生となり、「学童に行きたい」と言いだした。それをきっかけに、私は在宅ワークを始め、入園まもない次男を幼稚園児から保育園児に切り替え、長女も次男と同じ園に預けることに成功した。そうして、3年間、「長期休みの3人育児」を免れてきたのだった・・・。(結局、長男は1年ちょっとで学童やめちゃったけど)
この春から次男も小学生になり、彼のめんどくさい気質や、重篤な食物アレルギーなどを考慮すると学童の選択肢はなく、ついでに年中になった長女も幼稚園児に切り替え、4年ぶりに子どもが3人そろった夏休みを過ごしているというわけである。
(長い前置き、失礼しました)
この文章を書いている間も、末っ子の4才長女が「ママこっち来て!」と叫んでいて、イラっとする。先日録画した「インサイド・ヘッド」を観ているが、飽きてきたのだろう。寝ちまえばいいのによ。小学生男児らは、プログラミングをやると言う名目で、パソコンでゲームをしている。パソコンの前にいるときだけは、「ママ、お腹空いた」を言わない次男。ずっとパソコンの前にいてくれや!!
北海道出身の私にとっては、盆地の奈良は湿度が高すぎて、銭湯のボイラー室を彷彿とさせる。私ひとりで、子どもたちを連れてどこか遠くへ遊びに行く気などさらさら湧かない。
また、私は車の運転ができないため、さらにフットワークが重い。
ちょっと近所の公園で水遊びくらいさせたい気持ちはあるものの、とにかくダラダラしたくて、一人で誰にも邪魔されずに、ゴロゴロとnoteや本を読んだり、アマプラを観たりして、自由に過ごしたくてたまらない。時々、友人とランチやカフェにでも行けたらもう最高なんだが…。
と、理想と現実のギャップが辛くなってきたところで、本題に入ろうと思う。
パソコンやテレビにだけ育児をお任せしたいけど…罪悪感もしんどいので、その時間を少しでも減らすべく、子どものために(と言いながら、私も欲しくて)買ったものを一挙公開させていただきたい。
◆ボードゲーム:人生ゲーム
小4長男とは楽しめるのだが、理性のまだまだ整わない小1次男は、窮地に立たされるとすぐわめき出すし、集中力が続かない4才児も騒ぎ出すので、子どもたちだけでやってくれるにはもう少し年数が必要そう…。
とはいえ、次男は、マスに何が書かれているかが気になるらしく、たまに一人で箱から出して眺めていたりする。笑
この夏、「人生のおかしみについて考えさせてくれたで賞」をこちらの人生ゲーム氏に授与したい。
◆玩具:レゴブロック
レゴデュプロという乳幼児向けの大きめサイズのシリーズは持っているが、小さいパーツでしか表現できない世界もあろうと、元祖レゴ(クラシック)をやっと購入。子どもたちは、パーツを取り合いながらも、何かを作って、その後はごっこ遊びに興じているのでわりと長時間持つ。笑
また、創作大賞2024締め切りの前日に届いたので、その功績は計り知れない。
この夏、「母の負担を軽くしてくれたで賞」をこちらのレゴ氏に授与するつもりだ。
◆漫画:漂流教室
小学生の時に通っていた児童会館で読んでから、ずっと忘れらない名作。
ある日、ガス爆発によって学校ごと未来に行ってしまい、小学生たちのサバイバルが始まる…!という超ハラハラのSFミステリーだ。
独身時代に電子書籍で漫画を購入したこともあるが、親になった今、子どもとの1日1日を大切にしなくては・・・という戒めも込めて、また子どもにも読ませたくて、ついにコミック購入。長男も怖がりながらも、ハマった。
特に「息子にイライラしがちなお母さん(私)」には、ぜひ読んでもらいたい。笑
鬼才・楳図かずお先生が、東京の吉祥寺に素敵な邸宅を構えていらっしゃるということは知っていたが、奈良県五條市出身だったことをこのたび知った。なんか嬉しい、奈良県民。
この夏、「子どもが生きてるありがたさを再確認させてくれたで賞」をこちらの漂流教室氏に授与する予定だ。
◆漫画:オバケのQ太郎
昔から、Qちゃんが好きすぎる。まぬけで平和で愛くるしくて。小1の夏休みの自由研究に、Qちゃんの漫画を描いたほど。
次男は、漂流教室は怖がって読まないが、こちらにはすっかりハマった模様。Qちゃんの弟のO次郎が可愛くてたまらないと言ってよく私に見せに来る。次男の立場で自己投影してるようでもある。長男もQ太郎が可愛くて、うちにいたらいいのにという。私もそう思っていた。ドラえもんよりQちゃんにいてほしい。たまに泣ける物語があるのも最高。
この夏、「名作は親子で語り継ぐで賞」をこちらのオバケのQ太郎氏に授与しましょう。
◆ボードゲーム:ラミィキューブ
こちらも、小学校低学年の頃に通っていた児童会館で遊んでいたもので、「細かいルールは忘れたが、とにかく面白かった」という記憶だけが残っていた。この夏、またやってみるか!と思い立ち、メルカリで古いデザインのものを購入。
どんなゲーム?と訊かれたら、「数字を使った麻雀のようなゲーム」と答えるが、手持ちのガイドには、こう書かれている。
私は本気になりすぎて、子たちがふざけたり、私の手持ち牌をのぞいてきたりするとマジギレしてしまうのが難点だが、ゲームが終わったあとの適度な脳の疲労感はクセになる。
「数字は苦手だから僕やらない!」としばらく敬遠していた次男も、楽しめるようになってきた。
粘り強さや、頭の柔軟な人に勝ち目があるという点にも希望がある。偏食なのに「今日は頭がよくなった気がする。もっとよくなりたいから、晩ごはんは野菜多めにして」などと次男が言い出した際は、驚かされた。
この夏、「否応なしに親子の時間を増やしてくれたで賞」、別名「こんちく賞」をこちらのラミィキューブ氏に授与する所存である。
夏休みに入ってすでに3週間が過ぎ、残りあと2週間ほど。
一人時間が恋しくて仕方ないし、食事の支度やケンカの仲裁はめんどくさいし、普段以上にガミガミクドクド言ってしまうけど、学校への行き渋り対応や、園の送迎などの雑務から解放される夏休みはやっぱりラクだ。
それに、子どもが好きなように過ごしていて、楽しそうにしている姿を見るのは、なんだかんだ幸せなんだよな。
引き続き、だらけながら、できる限り楽しく過ごしたいものだ。
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