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想い続け、伝え続ける【ACEトークvol.6:後編】

2021年9月22日にYouTubeライブ配信した「ACEトーク」のレポート記事です。こちらは後編です!noteの前編はこちらから。 

二足のわらじを履き替えるまで

青井(司会):杉山さんは塾講師からNGOに転職という形になったと思うんだけど、そこに不安とかはなかった?でもやりたいと思って探して応募したんだからあんまり迷いとかはなかったのかな?

杉山:うん、迷いはなくって。でもわたし、1年半くらい二足のわらじだったんです。塾の先生やりながらACEのお仕事も両方やっていて、ACEに振り切るまでには時間がかかりました。それは、子どもと接するのがすごく好きで、塾で出会った子どもたちとも縁を切りたくなかったからなんです。でもやっぱりACEだなって思うようになったのは入職して1年~1年半くらい経った頃だったかな。、しっかりACEに、もっと地に足着けて仕事したいと思うようになりました。

青井(司会):そういえば両方やっていましたね笑

杉山:そうなんです(笑)
「授業があるので!」とか言って早退したりしてましたね(笑)

児童労働ネットワークって?

青井(司会):前半で少しお話されていた児童労働ネットワーク(CL-Net)について少し説明してもらいながら、今どんなお仕事しているのか教えてください。

杉山:児童労働ネットワークは労働組合とNGO・NPOが協働して活動しているネットワークです。この団体の活動で皆さんが良く知っているのは「レッドカードアクション」だと思います。

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レッドカード

6月12日は国連ILOが定めた「児童労働反対世界デー」というのはよくご存じかと思うのですが、その前後に「ストップ!児童労働キャンペーン」というのをやっています。その裏方をやっているのが私です。レッドカードアクションはストップ児童労働キャンペーンの一環なんです。

あとは、ミッフィーのイラストで有名なディック・ブルーナさんが描いてくれたイラストを特別に使用させてもらったクリアファイルも児童労働ネットワークの活動の一環で販売しています。私がミッフィーを好きなのはこれも理由の一つです。これはACEのオンラインショップからも買えますよ♡

こんな感じで、色んな人に知らせるというのが私の活動の中心です。そういう意味では講演も同じですね。いろんな学校に出向いたり、オンライン授業をしたりしてみんなに知らせるというのが私の主な仕事です。

【ACEトーク】vol.6「ボランティアから職員になったスタッフ」(杉山綾香さん) 19-32 screenshot

青井(司会):あとアヤペディアには組織開発についても書いてありましたよね、

杉山:そうです。組織開発では、完全リモートワークのなかでACEのスタッフの人たちがより良い関係を築くための活動をしています。ACEトークもその一環です。色々なスタッフと関係を築くというのが私のもう一つの仕事です。

人から学び・伝えるという使命

青井(司会):仕事をしていく上で、どんなところにやりがいを感じますか?

杉山:ACEのスタッフって聞き上手だし、人をエンパワーするのもすごく上手なんです。そういう人と一緒に仕事をできることがもう既に楽しいし、やりがいを感じます。

あと、インドに2回ほど仕事で行ったんですけど、ACEがやっている活動についてであったり、協働しているパートナーNGOともいい関係を築いていたりするのを見て、「これを色々な人に伝えていきたい!」と思う時にすごくやりがいを感じます。

青井(司会):学生の時から「これを伝えたい、あれを伝えたい」って活動してきたんだもんね。

杉山:そうだね。

青井(司会):人に伝えるっていうのを使命として持ってるんだね!

子どもと接するのも好きって言っていたし、講演に出向くこととか、オンラインでの講演を通して子どもたちとふれ合うのはやっぱり喜びだったりするんですか?

杉山:うんうん、そうです。私が話をして、みんなに色々なことを持ち帰ってもらうのと同時に皆さんのリアクションから色々なことを学ばせてもらうんです。すごくいい時間だったなと毎回思いながら対面の場合は帰る、オンラインの場合はPCを閉じています。

青井(司会):杉山さんは2回インドに行っているということで、担当業務としてインドの支援活動に直接的に関わってるわけではないと思うけど、それに関してはどう思っていますか?モチベーションの維持とか。

杉山:全然気にしてないです。インドとかガーナに行ったことがあるスタッフに現地の話を聞くことがもう自分の財産になるし、それをみんなに伝えることで十分満足しています。今はフルリモートだから、「ねぇねぇ」って他のスタッフに気軽に聞くことはできないけど、支援活動に直接関わっていないことについては、全く抵抗はないです。

【ACEトーク】vol.6「ボランティアから職員になったスタッフ」(杉山綾香さん) 24-42 screenshot

どんなことでも楽しんで!

青井(司会):チャット欄からの質問です。「エースに就職したい学生さんはどんなことを意識して学生生活を送るといいですか?」

杉山:ACEのみならず、学生に対して開かれている場はインターンだと思うんですけど、そういうところに携わるのが一つできることかなと思います。あとは日々の生活を楽しむのが何よりかなと思います。採用する側としても、どんなことを経験してきたか、どういう人柄なのかというのは大事にすると思います。
勉強だけではなくてアルバイトも然りで、どんなことでも一生懸命にやっていることが1個でも2個でもあればすごく大事な要素になるんじゃないかなと思います。

青井(司会):ありがとうございます。「これからも頑張って下さい」(チャット欄より)だそうです。

杉山:ありがとうございます☺

想い続けることの強さ

青井(司会):では最後にACEトーク恒例、杉山さんの軸になる思い・大切にしていることを教えてください。

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杉山:これってまさに私の生き様なんです。13-14歳で児童労働の問題を知って、ACEに出会って12年経って、仕事を始めて6年経ちますが、その間、児童労働についてずっとずっと想ってきました。どんなに小さくても、ずっと想い続けてきたんです。
「これ気になるな」と思うことって、誰にも邪魔されるものじゃないんです。それを想い続けることが大事で、そうすることできっかけが行動へのエネルギーになるんです。私の場合はインドの児童労働について調べてACEに出会ったことなんですけど。
それが私にとってはすごく大事だなと思って、今回も迷わずこの“想い続ける”を選びました。

青井(司会):じゃあこれがキーワードというか成功の秘訣みたいな感じなのかな?

杉山:うん、私にとってはすごく大事です。この熱意は誰にも負けないって思えます。

青井(司会):すごいなぁ。ずーっと思ってきたんだもんね。

杉山:そう、児童労働を無くすために何かしらに関わりたいってずーっと思っていたんです。

青井(司会):やっぱりインドでの経験がずっと残ってる感じですか?

杉山:うん、残ってます。

青井(司会):ちなみにインドで児童労働を目の当たりにしたことと、それ無くせるよって教えてくれた冨田さんの出会いと、どっちもあるかもしれないけどどっちのインパクトがより強かった?そんなに二十何年も想い続けられるのってすごいなって思って気になりました。

杉山:どっちなんだろう、でも働いてる子どもと目が合ったときのことは本当に忘れられないんです。自分と本当に同じ年齢の子たちだというのも衝撃だったし。でも、冨田さんの特別授業がなければ、児童労働の問題には出会わなかったかもしれないなあ。そう思うと冨田さんなのかな。ああでもやっぱり目が合った路上で生活する子たちのことは忘れられないです。そっちの記憶の方が鮮明には残っています。

青井(司会):その思いをきっとこれからも持ち続けていくんですね。

杉山:そうですね、伝え続けるのが私の役目です。

青井(司会):でもそうやって冨田さんが伝えてくれたから出会えたのもあるし、だから杉山さんも伝える側になったのかもしれないですね。そう思うと、私たちが何かを伝えて、誰かのきっかけになれたら嬉しいですよね。

杉山:そうかも。だからこんな私の話を聞きたいと思ってもらえたらぜひ講師派遣にお申し込みください!

青井(司会):営業ありがとうございます(笑)
講師派遣、杉山さんがお話ししてくれるので是非!

最後まで読んでいただいてありがとうございました!ACEいいね、杉山さんいいね!って思ってくれた方はぜひACEのフォローとこの記事にスキを押してください!

noteの前編はこちらから

YouTubeアーカイブ動画はこちらから

第6回ACEトーク「ボランティアから職員になったスタッフ」杉山綾香さん出演回のアーカイブ動画は以下からご覧ください。  



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