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「会いたい」の持つ意味

先日、池田園子さんの音声配信にお呼ばれいただいて、少し「準ふたり暮らし」の話をさせていただいた。

ちなみに、我が家はそこまでIoT化は進めておりません(笑) 一応Google Home miniでIoT化もトライして、声でエアコン、照明、オーディオを付けられるようにはしましたが、結果的に家にいることが減ってきているのであまり役立っておらず…。

時短や効率化という意味だと、調理家電は役立っているかもしれないですが、主には以下3点
・週に1回の作り置き10品
・水回りは利用したときに1分~3分以内掃除
・本格水回り掃除はプロ家政婦(ベアーズ)に頼む
なのではないかと思っています。

なお、コロナ禍で役立っていた品々は当時Instagramに挙げていたのでここに掲載。ちなみに部屋の紹介記事はWebアーカイブへ。

現在、和室にダンベルとベンチを動かし、トレーニングルーム兼彼のスーツケース置き場になっている。とはいえ散らかってはいない。彼が時折そこで軽く筋トレしていたりする。わたしより彼のほうがそのスペースは活用している。

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こんな部屋ではあるが、週明け彼が通常通り大阪に戻ってきた。なんでも一応年度末なため「有給消化」ということになっているらしく、まだ明るいうちに帰ってきたのだが、帰ってくる前から「おなかが空いた」と言っており、大急ぎで夕飯。晩酌&夕飯が終わり食洗機をスタートさせても、まだ夜8時前という早さだった。

「こういうとき普段は何しているの?」と聞いたら、テレビを見て飲んでるか、読みたいものを読んでてそのうち寝てるかかな、ということだったので、久しぶりにプロジェクターを稼働させて大画面テレビを映し出しておいたが、30分もしないうちに扉画像のようになっている。
もちろん、ブランケットはわたしがかけた。

これを見る限り、居心地がよいと感じているから帰ってきていると捉えてよい、よね?

結果的にこのまましっかりソファでうたた寝をし、わたしがお風呂に入っている間にベッドに移動してうたた寝の続き、わたしが就寝しようとする12時過ぎになぜか目覚めてちょっかいをかけてくる。そしてこう言うのだ。

おじゃま虫がいなかった間よく眠れたやろ。
それかむしろいなくて寝れなかったほうかな。
彼のセリフ

…くやしいけどバレている。こういうところで彼は「恋」を出してくる。普段は女子の乙女な要望はウザいと思っているのに。まぁわたしもそこまで乙女な要望を持ってもいないのだけど。
ただ、逢えると分かっていても「会いたい」と思う。

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付き合い始めたころに、彼に一度聞いたことがある。

わたしに「会いたい」と思うことはあるの?
付き合いはじめて3か月もたたない頃、家デートのとき。

これに対して、彼は聞き終わる前に「あるからここに来てるんやん」と即答した。これはこれで驚きだったのだ。もっとドライな感じかと思っていたころだったからなのかもしれないが、彼の口から肯定のセリフが飛び出すとは思ってなかった。

居候が始まった今、もう一度彼に聞いてみた。

名古屋とか東京でひとりで寝てるとき、ここにわたしがいたらなぁとかって思ったりする?
いなくて寝れなかったやろ、の流れから逆質問した

流石にそれはないらしい。まぁそうでしょう。ここであるって言われたら逆に驚く。あれほど移動後のスケジュールが未定だったり詰まってたりすると、考える余裕もないまま寝落ちしてることも簡単に予測がつく。

居候生活、居心地はいかがですか?
別の日にふと聞いてみた

居心地良くなったらあかんと常にどこかで思ってる、とのこと。次どこかにとなった時に、また1K賃貸住まいに戻ったらこれが居心地いいと逆に疲れてしまいそうだし、と。「生活」目線での回答だ。そりゃそうでしょうね(笑) いや、そういうことを聞いてるのではなくて…。

というか、彼の回答に何を求めているのかよくわからなくなってきた。多分求めてるような模範回答はおそらくしない。これまでの付き合いで明確だ。むしろこういう答えだといいな、と思うような回答をされたら逆に気持ち悪いと思いそうだ。

そもそも。彼もわたしも時間があれば「会いたい」と思っている。そして「誰にも邪魔されずに一緒に時間を過ごしたい」とも思っている。だから、彼は忙しい間でも何かと細切れにメッセージをくれる。

「会いたい」って思うことはあるの、と聞いてみようか、これを聞く意味はあるのか、と日中考えていたら、夕方から名古屋へ行かねばならなくなったとメッセージが来た。その後も合間合間にLINEで彼から仕事が面倒だという愚痴メッセージが来る。まるで食事を取りながら話してるかのように。

そうなのだ。こういう「愛」の形だ。

園子さんの先の日記に続くこの記事を読んで、ふと気づいてしまった。わたしたち2人のパートナーシップは真逆だ。

いなくなったら「耐えられない」とはならないけど、時間がある限り「会いたい」となる類の愛。

わたしたちはお互い、相手が事故や事件で急にいなくなったら、おそらくそれを「しかたがない事実」として受け入れて乗り越えて、日々淡々と過ごすことに戻るほうだ。だから目の前に少しでも接する時間があるのならば「会いたい」と思うのだ。

彼が「守れない約束をしない」ことや、言葉ではなく態度や行動でしめすこと、表裏が全くないこと、驚くほどに素直な人であること等と併せて考えると、実に納得がいく。

彼もわたしも刹那的な生き方の人間なのかもしれない。


生まれてから一度目の結婚をする26歳まで実家を出たことがなかったわたしが、一応26歳から36歳までの10年は結婚生活をし、36歳からひとり暮らしをはじめて、10年目にして月の約半分がふたり暮らしっぽいことをはじめることになったので、そこで気づいたいろいろをまとめているシリーズの1つとして書きました。タイトルは過去4本とは異なってますが。

過去記事はこちらから。

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