台湾の野球賭博事件を紹介
こんにちは、ACCESS TAIWAN の Tommy です。
日本人が台湾に来る時に、おかしいなと思うところを紹介します。
※弊社の本業は 台湾・香港・シンガポールでのリピート通販サービス、
フルフィルメント(運営代行)、3PL (物流代行) を提供しています。
よろしくお願いします
前回は「台湾の野球歴史」を紹介しました。
今回は「台湾の野球ギャンブル事件」を紹介します。
台湾の野球ギャンブル事件(八百長)は多発して、今までプロ野球だけで 5 回発生しました。
では本題入る前に、まず雑談を見てみましょう!
雑談
雑談①:
台湾ではスポーツの中で、野球が一番人気ですが、国技とも言われてます。
でも今年(2023年)の WBC があまり盛り上がってないです、去年のサッカーワールドカップよりも盛り上がってないです。
Google Trend を見てみましょう、
青色:サッカーワールドカップ、赤色: WBC です。
ワールドカップの検索量は WBC より大幅に超えています。
以前からは同じです、青色のサッカーワールドカップは赤色のWBCを超えています。
なぜそうだろう、もう一つのキーワードと大きい関連があると思います。
青色:サッカーワールドカップ、赤色: WBC、黄色:スポーツギャンブル、
ワールドカップが行う時に、スポーツギャンブルの検索量も増えています。
今年の WBC もスポーツギャンブルの検索量が増えました。
最後にもう一つの図を見てみましょう、
青色:サッカーワールドカップ、赤色: オフサイド、黄色:ハットトリック
サッカーワールドカップ ごとに、検索量が増えています。
つまり、ほとんどの台湾人はサッカーのルール・用語の意味も分からないのに、サッカーワールドカップが盛り上がってました、その一つ大きな理由は、「ギャンブル」と思います。
雑談②:
続きの雑談は「ギャンブル」に関することです。
ネットの情報によると、ギャンブル大国 世界ランキングTOP10の内、
日本が 5 位です。台湾は 16 位です。
日本はパチンコ、競馬、競輪、競艇…などのギャンブル項目があります、政府から許可があります。
またある意味、ガチャガチャ、SSR カード引くゲームなどもギャンブルに似ていて、はまりやすいです。
以前ニュースを見た、ダルビッシュ有選手がプロ野球スピリッツAというゲームをしすぎて、115万円課金したそうです。ニュースリンク
一方台湾では、政府から許可出たギャンブル施設が宝くじだけです。
ギャンブルしたいなら、違法のギャンブル機関に行くことが多いです。
また近年ギャンブルのスマホゲームもありました。
お金がもらえることではなく、ゲームの中の通貨がもらえます。
でもその通貨から実際のお金や商品に交換できることが分かりません。グレーですね。
それでも、台湾人はギャンブルが好きです、
旧正月にスクラッチすることや、ソーシャルメディアで賭けることが良くありました。
よくある賞品は「雞排」です。
例えば:選挙の結果がどうと「雞排」を賭けることです。
下記の図を例にすると、選挙で「韓國瑜」という政治家が競争相手より90万票が取れると確信して、もし達成してないなら、900個の雞排をおごるということをしました。
本当にギャンブル好きな人が多いです。
野球ギャンブル事件
台湾の野球ギャンブル時間は今まで何回も起こったことがありました。
プロ野球だけでも 5 回発生しました。
今回は 1996年の黒鷹事件 と 2008年黒米事件 を紹介します。
1996年黒鷹事件
台湾のプロ野球界で賭博事件が勃発しました、
暴力団から利益誘惑や脅迫などの手段で、一部の選手を八百長をしました。暴力団が選手を誘拐する事件も発生しています。
事件①
味全ドラゴンズの監督が八百長を拒否したため、暴力団がギャンブルで負けて怒り、監督が子供を学校に送った帰り道にナイフで襲撃したことがありました。
事件②
兄弟エレファンツが試合で負けたことにより、暴力団は5名の選手を誘拐して、頭に銃口を突き付けられ、「連敗は八百長したのか」と質問して、次の試合に「八百長」を依頼しました。
もし指示通り八百長をやると、一人50万元あげることを話しました。最後に選手をホテルまでに送り返しました。
誘拐する理由は暴力団の人がその試合で何十万元損失したからです。
事件③
三商タイガースが試合で勝ったことにより、暴力団は7名の選手を誘拐して、選手に往復ビンタして、次の試合に「八百長」を依頼しました。
理由は暴力団の人がその試合で3000万元損失したからです。
※分からなくてもないです…
その時一番影響があったチームは時報ホークスです。
18名選手、1名コーチが八百長したことが判明しました。八百長をやってない台湾選手は2名だけでした。
でもシーズン中なんで、他のチームから選手を借りて、シーズンを何とか終わらせました。
シーズン後、時報ホークスは解散しました。
そのために、試合観戦人数が急激に減少し、球団経営は危機的状況に陥りました。三商タイガース、味全ドラゴンズも次々に解散しました。
2008年黒米事件
1996年以後も2回似たようなことが発生しましたが、その中で、最も大きな問題になったのが、2008年の黒米事件です。
2007年誠泰という会社が野球チームを売却したときに、米迪亞という会社がチームを買いましたが、球団の持株会社自体が暴力団でした。
経営層は監督や選手に八百長を命じ、さもなければ手足を切断すると脅し、選手にけがを負わせることもあった。
目的は試合の結果を操作し、賭博で大金を稼ぐことでした。
八百長拒否したコーチはやめさせて、八百長OKのコーチにしました。一年間だけで監督も5回交換しました。
チームの内、八百長していなかった選手は3名だけでした。
その後、八百長した選手と会社は懲役や罰金されて、チームは台湾プロ野球リーグから除名処分されて、解散しました。
シーズン後に特別ドラフト会議を行い、八百長していない選手たちは他のチームからドラフトで選ばれました。
その他
暴力団が選手に接触する方法
暴力団が選手に接触する方法が主に三つ、
暴力団は、チーム内で成績の振るわない選手に接触し、仲介役として勧誘し、他の選手に八百長を打つよう誘います。
仲介で成功した場合には、報酬がもらえます。選手の友人を通じて選手を食事に誘います。食事の過程で、暴力団の人を紹介し、選手を八百長させるように誘って、威迫します。
暴力団は選手を直接誘拐し、選手の家族を脅迫し、選手が八百長に参加しなければ手足を切断すると脅します。
ある選手からのシェアですが、
試合後、宿泊するホテルから出て夜食するときに、暴力団の人が後ろに尾行したこともありました。
八百長した選手紹介
八百長していた選手は成績が悪い選手に限りません、
有名選手もあります。
例:張誌家(元西武ライオンズ)、曹錦輝(元MLB LA ドジャース)…などです。
オールスターゲームや、台湾代表で国際試合にも出た優秀な選手もいました。
暴力団からのお金
一試合八百長したら、スター選手・先発投手は100万元もらえます。
当時のスター選手の月給は 22万元ぐらいでした、※八百長で稼ぐことが早い!
※今のスター選手の月給は 100万元以上です。
その後
八百長した選手は、賭博罪、詐欺罪で起訴されて、懲役や罰金が科されました。
また台湾のプロ野球リーグから永久追放されます。(※八百長疑惑の選手も含め)
でも多くの選手がプロ野球を離れた後に、アマチュアリーグで野球をプレーするか、高校や中学の野球 / ソフトボールチームでコーチを務めたりすることがあります。
結論
今回は台湾の野球ギャンブル事件を紹介しました。
台湾の国技は野球です。昔から野球をやってきましたが、ギャンブル事件の多発により、野球見ない人もいます。
でも台湾人もギャンブル好きな人が多いので、すごく矛盾ですね。
ギャンブルは、はまりやすいので要注意です。ほどほどにしましょう。
弊社は ACCESS AP TAIWAN、台湾・香港・シンガポールでリピート通販システム提供するサービスです。
もし台湾で商品販売するなら、ギャンブルと似たゲーミフィケーションをうまく利用する方がいいですね。
以前台湾では熱狂したマクドナルド事件がありました。
セットを買って、プラス 69 元でランダムに一つの Hello Kitty か Daniel がもらえます。(五つの種類の Hello Kitty と Daniel があります。)
当時(1999年)すごく行列出てきて、マクドナルドの一日の業績だけで、840万元 (3600万円)がありました。
例えば、台湾で通販販売するときに、ゲーミフィケーションを使ってマーケティングするなら、消費者が 2000元 以上買ったら、ランダムで一個景品をあげます。
景品は日本地域限定ものとか、ペアのKittyうちの一つとか、アニメグッズとか、日本らしい可愛い雑貨…などです。
そうすると、理性が抑えられない顧客が爆買いして、売上アップにできるのかな?ちょっと簡単に考えましたかな?数量限定、時間限定もつけた方がいいかもしれません。
以上です、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
2023/04/17 月曜日 16:31
TOMMY WU
ACCESS AP TAIWAN オフィス