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「体験する」ことの大切さ!

今年で50周年を迎える北里大学東洋医学総合研究所と、「東洋医学とウェルビーイング ‐より良く生きるためのヒント-」をテーマに、6月から9月にかけてコラボレーション企画を実施しました。

第一弾は、オンライン・セミナーで情報収集!

第一弾は、6月に東洋医学総合研究所の小田口先生と予防医学研究者の石川善樹さんに対談をしていただき、オンラインで配信をしました。

イベントでは、「東洋医学と西洋医学の考え方の違い」や、「どちらが良いというのではなく、状況に合わせて選択すれば良いこと」、「具体的な漢方の選び方」まで、幅広く話題が拡がりました。
検査結果のデータから健康を判断する西洋医学に対して、東洋医学は本人の主観を大切にします。東洋医学総合研究所では、「漢方ドッグ」を実施されています。季節の変わり目で体調を崩しやすい季節です。通常の人間ドッグとは違う視点で自分の身体を眺めてみませんか。

第二弾は、ワークショップで東洋医学を疑似体験!

次に、8月に集中的に3回のワークショップをリアルで開催しました。こちらはライブラリー会員限定、毎回15名定員のワークショップでした。
あっという間に定員に達してしまい、人気の高さを感じています。

第1回:漢方的な病態把握(実践:舌の状態) 
第1回は8月4日(木)に開催。
漢方鍼灸治療センター副部長の川鍋先生にアカデミーヒルズへお越しいただき、心身の状態を漢方ではどのように捉えるのかという基本的考え方を教えていただき、実際には「舌の診断」を自分自身で行いました。
自分の「舌」をまじまじと見る機会はなかなかありませんが、人によって、健康状態によって、「こんなに舌の状態が変わるのか!」と、自分の舌を眺めつつ驚きました。

川鍋先生がご用意してくださった資料の一部
毎日、同じ時間にチェックするのがコツのようです。


第2回:漢方薬の成り立ち(実践:生薬の香り)
第2回は8月16日(火)に、薬剤師の緒方先生にお越しいただき開催しました。漢方薬がどのように日本へ伝わってきたのかという歴史から、複数の生薬の組合せでできている漢方薬について、会社組織に例えて解説くださるなど、機知に富んだ内容でした。
そして、最後は「香り体験」です。私たちの日常でも身近な5種類の生薬を参加者一人一人に配ってくださり、香りを嗅ぎながらどのような効用があるのかを改めて知りました。

緒方先生がご用意してくださった資料の一部
漢方薬は複数の生薬、多くの成分を含むため、適応する疾病や症状も多岐にわたるそうです。


第3回:ツボ(実践:セルフでできるツボ刺激)
第3回は8月31日(水)に、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の近藤先生にお越しいただきました。
スマホやパソコンなどにより「肩こり」は現代病と言われ、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。3回目のテーマはツボ(経穴)です。世界標準で361個も経穴があるのをご存じですか?どこをどのように押すかで、効果が違ってくるそうです。
近藤先生が野球ボールやソフトボールを持ってきてくださり、指で押さえられない箇所は、ボールを使うと簡単に刺激できるなど、小ネタを教えてくださいました。

緒方先生がご用意してくださった資料の一部
右下の写真は近藤先生自ら、ボールを使って経穴を刺激しているところです!


第三弾は、大人の社会科見学。「東洋医学 資料展示室」へ行ってきました!

第三弾は、野外活動として「東洋医学 資料展示室」へ行ってきました。2回目のワークショップの講師を務めてくださった緒方先生が解説をしてくだいました。

正に、中国系伝統医学の歴史が集結した資料室でした。中国では3500年(殷の時代から)、日本では1500年(飛鳥時代から)の歴史があるそうです。中国の3500年前の資料には文字だけではなく、図やイラストも記載されていたことから、情報が正しく伝わってきたとのことです。
また、3500年前の情報が今でも古びれることなく使われていることに驚きました。

資料展示室(右・左)と資料を見入っている参加したメンバーの方々。


リアルでイベントを開催できなかった期間が続きましたが、アカデミーヒルズでは少しずつリアルイベントを再開しています。
オンラインでは情報を効率良く入手できます。一方で体験型は、ある意味、効率は良くありませんが、身体を使って体験することの大切さ五感を使って体験することの貴重さを、北里大学 東洋医学総合研究所との一連のコラボレーション企画で感じました。
「百聞は一見に如かず」ですね!!

今後もこのようなワークショップ、体験型イベントを計画中です。
お楽しみに!!

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

#アカデミーヒルズ #東洋医学 #漢方 #ツボ #健康 #ワークショップ

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