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2024年の流行を考える -マーケティング研究会-

メンバーズ・コミュニティ「マーケティング研究会」の2023年最後の定例会を12月19日に開催しました。
テーマは、「2024年の未来予測!みんなで“メガトレンド・キーワード”を話し合おう!」でした。


2023年を振り返る

最初に、年末に発表される、今年を代表する様々な言葉・単語についてシェアをしました。

【今年の漢字】
日本漢字能力検定協会主催の「今年の漢字」は、一般からの投票(14万7,878票)の結果、「税」が5,976票で1位となりました。2位は「暑」(5,571票)、3位は「戦」(5,011票)でした。


【流行語大賞】
2023ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞は「アレ(A.R.E)」でした。
トップテンには、「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」「OSO18/アーバンベア」「蛙化現象」「生成AI」などがランクインしていました。ちなみに選考委員特別賞は「I’m wearing pants!」だったそうです。
詳細は下記サイトをご覧ください。


【Google's Year in Search】
2023年に最もよく検索されたキーワードが国別、分野別に掲載されています。
世界で一番よく検索されたニュースのキーワードは、「War in Israel and Gaza」でした。一方で「Ukraine」は10位内には入っていませんでした。
ところで興味深かったのは一番よく検索されたレシピです。全世界では「Bibimbap(ビビンバ)」、日本では「ゴーヤチャンプル」でした。意外な結果だと思いませんか?


以上のように年末になると、1年間を振り返るニュース等が流れますが、自分の感覚と同じで納得感がある場合と、「えっ、そうだったのか!」と意外な場合があると思います。
参加したメンバーは、今年の漢字の「税」は意外だったというコメントが多く、流行語大賞の「アレ(A.R.E)」については、「分かるけど、大賞になるほどではないと思った」という感想が多くありました。
また全体的に、今年の漢字では「虎」、「勝」、「球」などが上位に選ばれていたり、流行語大賞では「ペッパーミル」や「声だし応援」がトップ10にランクインするなど野球に関連しているワードが目立っていたという意見が出ました。

マーケティング研究会を主宰している小磯卓也さんは、年末には上記で紹介したような「今年を振り返る」サイトや雑誌を購入し、自分が知らないことについてキャッチアップするそうです。
参加したメンバーも「上位にラインクインされていても、知らないワードや出来事が多々あり、今日初めて知った」という声が沢山出ていました。

2024年を予測する

では、来年は何が流行るのでしょうか。
自分が気になっているワードや出来事をシェアしながら、2024年をみんなで予測しました。

・日本の経済力は?
金融業界で働くメンバーからは、「新NISAが注目。一方で、日本は物価が上がらなければ国際社会で戦っていけないのではないか。しかし、物価が先か給料を上げるのが先か?どのように進めるかが課題」というコメントがありました。

・日本は働き方後進国?
外資系で働くメンバーからは、「デジタル化によりペーパーレス化が進んだ。また、オフィスはフリーアドレスになり、社員全員が出社すると席が足りないが、クリーンデスクが進み効率化しているのではないか。しかし世界の動きに比べて日本ブランチはスピードが遅い」というコメントが出てきました。

・個人活動が増えている!
あるメンバーは、「インディーズで活動している。100%自分の収入になる。今後はレコード会社の存在が変化するかもしれない」という発言がありました。

・製薬業界の動向は?
製薬会社で働くメンバーからは、「業界全体では供給不足が課題。しかし大手企業は新薬開発に注力する必要があるが、ジェネ医薬品を供給するのは中小企業が多いため限界があり、構造的な要因である」と業界状況を紹介してくれました。

・来年の注目は“詐欺”?
あるメンバーから「最近は詐欺の手法が変わってきている」という発言がありました。「以前は詐欺と言えば振り込め詐欺でしたが、最近は投資関連の詐欺に移っているのではないか」ということです。

・情報リテラシーが重要に!
投資関連の詐欺が増えているという話から、「YouTubeで勉強することが流行っているが間違った情報も多々ある。そのようなYouTuberは、ランクが上へ行くように工夫されているので要注意」という注意喚起がありました。
また、「最近はChatGPTが作成した文章を記事として掲載しているという話を聞いた」というコメントも出ました。
情報の真偽に加えて、フィルターバブルでより分断が進む可能性があり、似た者同士ばかりが集うコミュニティにネットの世界はなるのではない?」という問題提起がありました。

・リアルだから多様な人が集まれる!
今回参加したメンバーは20代~80代まで。そして職業も多様なメンバーが集まりました。その結果、みんなが発言をすることで話題が広がりました。改めて「人と人とが接することで生まれるアイデアそして、信頼関係がリアルなコミュニティの特徴だ!」という結論になりました。
最近は「写ルンです」がブームになりつつあるという情報もありました。デジタルからアナログへの戻りが、2024年にはあるかもしれないですね。

※昨年(2022年)の最後の定例会で意見交換をした「2022年の振返り、2023年を予測する」の記事です。1年前はまだChatGPTは登場していませんでした。

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

#アカデミーヒルズ #メンバーズ・コミュニティ #今年の漢字 #流行語大賞 #フィルターバブル #情報リテラシー #働き方 #新NISA #インディーズ




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