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選挙制度改革案:比例代表制を廃止せよ!!


はじめに.完全小選挙区制への移行をすべき

選挙の種類

現在の日本の衆参議員の選挙制度は、小選挙区比例代表並立制と呼ばれる、小選挙区制と比例代表制を混合させたような制度になっております。

しかし、私は、これから各章で述べるようなあらゆる理由から、比例代表制は廃止すべきだと思っております。

ですから、本noteでは、私が考える比例代表制の弊害や、完全小選挙区制に移行した場合に起こるメリット等を述べて行こうと思います。


1.自主独立性を持った議員が少ない

本来、国会議員と言うのは、検察官のように、一人一人が国政調査権を持った、独立した存在であるはずです。

しかし、細川内閣の行った各種改革のおかげで、個人の議員よりも、政党が優先されてしまうような、悪い意味での"政党政治"が行われる状態になってしまいました。

つまり、"国民の利益"より、"党の利益"が優先されるようになってしまったという事です。


例えば、その一例として、LGBTQ法案が挙げられるでしょう。

政党政治が維持される限り、個々の議員の意思が尊重されず、党首や党幹部のみの意向が優先され、結果的に、民意にそぐわないような法案が次々に可決される恐れがあります。

そうなっては、わざわざ、国民が貴重な時間を割いて、選挙に行っている意味も、無くなってしまう訳です。


ですから、一人一人の議員達が、自主独立性を取り戻し、党の意向に関係なく、議論に参加したり、活動を行ったりするためには、選挙に際する政党への依存度を減らす必要があります。

そして、その具体例が、政党交付金の減額比例代表制の廃止となります。


2.比例当選議員の質は総じて低い

例えば、ガーシーこと東谷義和元議員ですが、比例代表制を利用して、当選しております。

また、最近、海外研修で炎上した今井絵理子議員も、比例当選です。

やはり、比例当選によって選出された議員達の顔ぶれを見ても、総じて質が低いと言わざる負えない人選であると言っても過言ではありません。

そして、旧N国党れいわ新撰組に関しては、一見すれば、ポピュリズムを利用し、実現出来もしない政策を掲げ、票をかき集める事で、政党交付金を得るためのビジネスとしての政治を行っていると見て取れてもおかしくないでしょう。

ですから、そういう新興政党に悪用される点も含め、全体的に、比例代表制では、質の低い議員が当選してしまう可能性が高い訳です。


3.比例代表制は民主的ではない

まず、比例代表制であれば、比例名簿の策定が必須となります。

そして、比例名簿を策定するに当たっては、党主を含む党幹部達の意向大幅に反映されてしまいます

その事によって、何が起こるかと言うと、党内の次の幹部の人選をするにあたり、現行の党幹部の意向が優先されてしまう可能性が高い訳です。

何故なら、現行の党幹部と親密な関係にある重鎮議員達を、比例名簿の一番上に持ってくる事によって、選挙の結果に関わらず、議員であり続ける事が可能となります。

そうなると、党の役員人事においても、現役員の息の掛かった人材のみで構成されてしまい、党の改革が一切進まなくなる事でしょう。


更に、比例復活と呼ばれるような、小選挙区で落選した議員が、比例代表制で復活当選するような、国民の投票行為そのものを無碍にするような事も起こっております。

ですから、比例代表制は、あらゆる点において、民意に基かない恩情主義的な人選が成されてしまう余地を産むのです。


4.都市部と地方の調整は、参議院で行えばいい

衆議院小選挙区「10増10減」の改正公職選挙法が成立

現行制度においても、東京一極集中が進む等、地方と都市部の格差を是正するような政治は一切行われておりませんが、完全小選挙区制に移行した場合、議席が、人口に比した形で配分されるため、更に、地方が不利な状況になってしまう事が、当然考えられます。

ですから、地方と都市部の格差を是正するため、参議院については、各都道府県に2~3議席保証しその他の議席については、人口に比した議席に配分するという形を提案いたします。

実際、海外諸国においても、参議院においては、地方代表制とも取れるような、地方に配慮した選挙制度となっておりますので、日本においても、参議院で、その点の調整を行うべきと考えます。


5.政治改革の終着点は、憲法改正である

実際に、憲法改正を実現するか否かは別として、憲法改正を実現出来る程、政治改革が行われ、日本の政治が前に進めば、"議会(国会)のせいで、日本は衰退した"などとは言われる事は無くなる訳です。

更に、金輪際、憲法改正が一切行えないとなってしまうと、国民に有益な憲法改正も行えなくなる可能性もあるので、国家の衰退に寄与する可能性も大いに考えられます。

そして、憲法改正を実現するに当たっては、小選挙区制度に基き、しっかりと、激しい競争に勝ち上がってきた優秀な議員達で、議会を構成する事が、何よりも重要だと思う訳です。


まとめ.

私が、単純小選挙区制の提唱するに当たり、最も重要な理念としては、とにかく、"政党に関わらず、優秀な議員達を当選させたい"という事が、根本にあります。

やはり、今後、どの政党が伸びたとしても、それに便乗して、競争原理に基づかず、恩情主義的に採用される優秀じゃない議員達が当選してしまっては、日本の政治は何も変わらないでしょう。

ですから、以上をまとめ、日本の新選挙制度として、比例代表制の完全廃止を行い、完全小選挙区制(単純小選挙区制)にすべきであると、結論付けさせていただきます。




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