添乗員のお気に入り⑤【スイスで一目惚れ】
春から夏にかけての晴天スイスが大好きです。
気温、湿度、景色、これが揃ったスイスの風景は最強!
ハイジに興味がなくても皆さんナチュラルハイジになっちゃう。
山派、海派という言葉がありますが本当は海派。私は登山もしないし海でも泳がない、入水すらしない非アクティブなのでただ眺めているだけ、っていう派閥なんですが。
それでもスイスは美しい。
スイスには深く豊かな氷河湖、アルプス、そして可愛らしい高山植物があります。環境保全にももちろん力が入っているので、山に登らなくても爽やかな空気を感じることができます。(夏の低地は普通に汗だくレベルで暑いですけどね)また、スイスツアーはリピーターさんが多いのも特徴のひとつです。山々は角度が変わると全く別の顔を見せてくれるので、次は反対の町から見てみよう、とか、更には山を越えてイタリア側、フランス側からだとお食事や街並みにも変化が出てきて新鮮な気持ちで楽しめるからです。
山、氷河湖はいつもそこにあり、行けば見えると信じて人々はツアーに参加。
しかし自然ってそういうものじゃなく、お天気が悪ければ山も星も見えないですよね。それがつらい。添乗員の私から、太陽さまに『今日は絶対出といてください』とお約束できればどれだけいいかと本当に思う。
(前ツアーで悪天候に見舞われ一度も山を拝めなかったためにリベンジで再参加されるというパターンも。。。)
だからこそ、気温、湿度、景色が揃った時の感動はものすごく大きい!
山が見えただけで涙が出てしまいます。皆さんが感動している姿を見ると嬉しくて、あとホッとして。もう今回の仕事は半分終わったと思うぐらい。笑
一番最初にスイスに行ったとき。お天気に恵まれました。
その時の私はまだ悪天候のスイスを知らなかったし、なんといっても初めてのスイスって、よくあるヨーロッパのツアーとは仕事が全然違うし、やることたくさんあるし、山の名前お客さんに聞かれるし、難しいんです。ですので、太陽の有難みを噛みしめる余裕もなく、毎日いっぱいいっぱいでどうにかこなしていました。
左・メンヒ(4107m) 右・ユングフラウ(4158m)
ユングフラウヨッホの見学後、軽いハイキングが含まれているコースなので添乗員は列の最後尾でお客様について歩いていると、1輪のお花に完全に心奪われました!(正確には2輪)
なんっっって可愛いの?!?!
トロールブルーメ(trollblume)と言うそうです。
毎日、早朝(朝日鑑賞)から夜中まで(星空観賞)くたくたになっていた私の心にふわーっと柔らかい気持ちが湧き出てきました。(本当)
この仕事を始めてからお花が好きになったけど、どうしても名前が知りたい、と強く思ったのはこの子が初めてでした。
1500m~2800mの比較的広範囲で見られるそうなんだけど、時期が合わないのか、その後再会できていません。
この子に会いたい。
角度違い。
心がゆるゆるとなる。
そんなお話でした。お読みいただきありがとうございました!
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