【教育】子どもの「主体性」を育むために、知っておきたい2種類の「自信」
こんばんは。アカデミー神戸進学会の西富です。
今回は実験的にnoteの記事投稿をしてみます!
テーマは「自信」です。
テーマ的に保護者の方を意識して書きますが、高校生ぐらいであれば自分でこの辺を考えてみて欲しいなと思います。
そもそもnoteってなんだよ?
とはいえ
突然始まったけどそもそもnoteってなんだよ?
と思う方もおられると思うので、一応簡単に説明しておくと
まぁブログの集合体みたいなものです。
様々な書き手の方が色々なテーマの記事を投稿しています。
僕よりよっぽど素晴らしいライターの方がたくさんおられるので、是非見てみて下さい!
ちなみに1記事〇〇円みたいな有料記事も投稿できるらしく
僕が有料記事を出し始めるかもしれません。その時は
あっ、こいつ金に困ってんな
と察してポチって下さいね(愛車が今年車検なんです>< )
自信をつけたい
勉強に限らず「自信がある」状態では全ての歯車が上手く回ります。
僕はよく生徒の勉強を
・精神面(自信や粘り強さ、ストレス度合いなど)
・基礎力(計算力・国語読解力・論理的思考力)
・学習技術(記憶の仕方・理解の仕方・情報整理の仕方など)
の3点で分析しますが、その中でも最も大きな影響を与えるのが精神面です。意外と知られてないですけどね。
僕は学生時代、基礎力はめちゃめちゃ高く、学習技術も高かったですが、精神面がダメだったので成績も下から数えた方が早い時期をずっと過ごしていました。
とっても大切な精神面の要素のうち「自信」というものは特に誤解が多い言葉です。
「自信をつけたい」
とみんな言っているのに、みんな自信の正体を知らない。
自信には2種類ある
心理学の世界では「自信」という言葉は(厳密には)ありません。
あるのは自己肯定感と自己効力感です。
今回はこの2つの言葉について、わかりやすく説明されているページを見つけたので貼っておきます。
(僕が説明するより早い)
とはいえリンクまで見てられないお忙しい方もいると思うので、ざっくり説明すると
自己肯定感:「居場所がある感じ」とでも言いましょうか。「自分はこの世界に生きていて良いんだ」と思える感覚のことを言います。何ができるとかできないとか、能力には関係ありません。本来子どもとは生まれてきただけでスペシャルなものだし、生きているだけで祝福されているはずです。
自己効力感:「やったらできそうな感じ」です。今できるのか?は関係ありません。努力すればできるようになるだろうという感覚のことです。
これに対して一般的に語られる「自信」というのはおそらく
自信:「今、やったらできそうな感じ」
だと思います。重要度で言えば
自己肯定感 >> 自己効力感 >>>>> 自信
という感じです。
覚えておいて欲しいこと① 自己肯定感が一番大事
まずはっきりと、
自己肯定感があれば無敵
です。
マリオで言うスターを取った状態です。敵に当たっても死にません。
もちろん人によって、向き合う課題によって上手くいかないこともありますが、そんなことは問題になりません。だって無敵だから。
多少上手くいかなくても、上手くいくまで何度でも試行錯誤すればよいだけの話です。無敵だからそれができます。多少上手くいかないぐらいではダメージを受けないので。
覚えおいて欲しいこと② 自己肯定感は「無条件の肯定」で育つ
紹介した一つ目のリンクで素晴らしくわかりやすく解説されていますが、自己肯定感を育むために必要なのは「無条件の肯定」です。「無条件の愛情」と言われることもあります。
詳しくはリンク①を見て下さい。「ほめ写プロジェクト」とか超いいと思います。
覚えておいて欲しいこと③ 成功体験で育つのは自己効力感の方
よく「成功体験を積んで欲しい」という言葉を耳にします。
たしかに成功体験は大事なのですが、それで育つのは自己効力感の方です。
なぜなら子どもは「成功しようが失敗しようが肯定されなければならない」し、それで育つのが自己肯定感だからです。
もちろん自己肯定感をしっかり身につけた上での話であれば、自己効力感はとても大切ですし、自己効力感を身につけるために成功体験は大切です。
覚えておいて欲しいこと④ 成功体験なら何でも良いってワケじゃない
例えば
テストで100点を取ること
は明らかに成功です(のように見えます)。
ではテストで100点を取った(=成功体験を積んだ)生徒が自己効力感を伸ばしていけるかと言うと、必ずしもそうではありません。
自己効力感を身につけるためには「成功体験なら何でも良いってワケじゃない」のです。自己効力感を伸ばすための条件は
・自分の意志で取り組んだ課題であること
・成功するプロセスが認識できていること
です(めちゃめちゃ四捨五入して言えば)。
2つ目は少し難しいですが
大人が全て指示を出して、その指示の通りに勉強して成果が出ても、あまり効果がない
ということです。中学や高校になって勉強に困って塾を訪ねてくる生徒の中には一定の割合で
望まない中学受験で無理矢理詰め込みをされて、結果受かったものの、入学した学校についていけない
という生徒がいます。
中学受験は合格しているワケですし、入学した学校はいわゆる「名門校」です。だから、結果だけ見れば「成功」のはずです。
しかし勉強で困ってしまう。
ずっと指示だけ聞いていたワケですから、この生徒は
どんな努力をしたから自分は合格したのか
がわかっていません。そこに知恵を絞ったのは周りの大人だからです。
これが「成功体験ならなんでも良いってワケじゃない」の典型例です。
覚えておいて欲しいこと⑤ 自己肯定感さえあれば、のんびりで良い
ここまで書いてきたことをまとめると
自己肯定感さえあれば、後はのんびり、本人のペースで良い
ということです。大人が成功を焦っても良いことはありません。
ウチでは去年度、2年間で偏差値を20以上あげて関西学院大学に合格した生徒がいました(しかも関西大学は特待生をGETした!)。彼は高校まで全然勉強ができず、下から数えた方が早い成績でした。高校も「ギリギリ公立高校に滑り込んだ」感じです。
しかし彼は高校でも特にプレッシャーを受けませんでした。
親御さんも成績に関しては特に何も言わなかったようですし、
塾でも僕は成績に関して何も言ってません。
「好きに努力すればいい」
と言っていただけです。
※もちろん学校のテストは実施されますから、質問に答えたり、勉強の相談に乗ったりはしていました。しかしそれらは全て彼から持ち掛けられた相談に応えていただけです。
自分の人生について真剣に考え始めた時、勉強が大事だという結論になれば頑張り始めるだろうとずっと待っていました。
(もちろん、勉強は不要だという結論を出す可能性もありました。それはそれで本人が考えた人生観なのだから肯定するつもりでいました)
地でビリギャルを超えてくるような奇跡なのですが、なぜこれが起きたかと言えば
彼には居場所があったから
としか言いようがありません(もちろん技術的な要因はたくさんあります!)。
頑張り始めるタイミングは人それぞれです。自分の人生に向き合うタイミングなのですから。大切なのはその瞬間を迎えた時にトップギアで走るための土壌である自己肯定感が育っているかどうかです。
結局自己肯定感が最強
まぁなんやかんやと書いてきましたが、とりあえず
自己肯定感があれば無敵
これだけは覚えておいてください!
まだお子さんが小学生ぐらいの親御さんであれば、「ほめ写プロジェクト」やってみて下さい!
【アカデミー神戸進学会】
神戸板宿・宝塚山手台にあるコーチング型個別指導の専門塾です。「学習のプロ」が生徒の学力を細かく観察・分析し、学習法・計画法・キャリア形成に特化した指導をしています。 noteでは塾生向けに学習法・受験・進路・キャリアについての情報を 保護者の方向けに教育・受験・キャリアについての情報を発信します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?