【詩】 静寂の外に
雨音が聞こえる
世界は輝きに満ちていた
躍動するすべての生命達
奏でる調べの眩い空白の余韻
覚えている
完璧に思えた響きの内側を
どうやら疲れていたようだ
雨音の冷たく 目の覚めるような呼吸が
何一つ変わっていくことがあるのだと
気付けなかった
空白に伝う透明なる鼓動
やがて訪れた静寂の中で
私は聞こえた
音が人を通してうなずいているのを
響いたんだ
音が巡礼し微笑んでいるのを
その名の鮮明さが
正直な説明であるということを
私は今 音に充たされている
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