1993年のオーストリア・モーツァルト №44〈ザルツカンマ―グート №17〉
1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。
ザルツカンマ―グート♪ №17(ハルシュタットを楽しむ)
1993(平成5)年7月19日(月)朝
よく寝た。すぐ支度をして部屋を出、食堂へ行く。一人分に用意してあるぼくのテーブルについて勝手に食べ出すとそのうちおじさんが来てコーヒーを入れてくれた。(※1)
宿帳を書いておいてくれと渡された。キーウィ、ヨーグルトなども自由に食べることができた。
このおじさんがダイビングの名人で海底から大砲のたまやらいろんなものを引き上げてきては、みんな店中に飾っているのだ。(※2)
食後すぐチェックアウトして350シリング支払った。外に出てポケットのカギに気がついた。ペンションの部屋のものだ。あわてて引き返しておばさんに”Sorry”といって返した。(※3)
昨日来た方法で戻ることにした。船を使わなくて陸路でも行けるのだが、やはり風情のある方がいい。船着場には旅行中のわかい女性連れがすでに4、5人来て船を待っていた。(※4)
――つづく――
※1 ペンションの朝食は、種類は多くなくてもお客さんがおいしく食べられるように宿の方が工夫してくれています。毎日おいしくいただきました。
※2 見た目普通のおじさんなのですが、よくこれだけひき上げたものだと感心するくらいの数の品物が展示してありました。
※3 早めに気がついてよかったです。もっと遅くになって、旅行の行程に影響が出なくてほっと胸をなでおろしました。
※4 この「船で」行くというのがなんともいいですね。といっても対岸までは近いので乗船の時間はさほど長くはなかったと思います。
※標題画像は、湖畔の街ハルシュタットです。
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