幸せなアナログレコードとの再会(2)
(承前)
音質が良いと感じる理由ですが、レコードという媒体そのものの優秀さと相まって、最近導入した「ケンブリッジ・オーディオ」のアンプや、「レガ」のプレーヤーがエントリークラスでそろえたにもかかわらず、優秀機だったのかもしれません。躍動する音楽の本質に触れることが出来ていると思います。
オーディオで「40万の法則」といわれるものがあります。システムの最低音域と最高音域の周波数の積(掛け算)が40万になるときに、人は「いい音」だと体感するというのです。
例えば、80ヘルツ×5キロヘルツ、40ヘルツ×10キロヘルツ、20ヘルツ×20キロヘルツなどのケースです。つまり、低域と高域のバランスが取れているのが肝要というわけです。
かつてのラジカセなんかの音がオーディオ的特性に十分優れているとは言えないが聴きやすかったのは、こんなところに秘密があったのかも知れません。
僕らの世代はLPレコードでずっと聴いてきたので、この音が耳に、体に染みついているようです。原点なんですね。
CDやネットオーディオが悪いとは言いません。でもどこか違う、音源が同じであっても微妙に違うものです。
反面、LPレコードにはパチパチノイズがつきもので、メンテナンスや演奏までの手数が面倒と言えます。
但し、逆な見方もあって、これはよく言われることですが、その儀式的な趣きにまた独特の良さを感じる理由があるのかもしれません。
これからのオーディオライフ、ますます楽しみたいと思います。
――続く――
※kicchan (きっちゃん) さんの画像をお借りしました。
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