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1993年のオーストリア・モーツァルト №26〈ザルツブルク №18〉

1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。

ザルツブルク♪ №18(ゴチック教会コンサートへ行く)

1993(平成5)年7月15日(木)夜
※写真の日付は日本時間の16日に変わっています。

 1時間ほど眠ってゴチック教会のコンサートへいった。ここも盛況だった。(※1)

〈ザルツブルク観光 ゴチック教会コンサート〉
コンサート前観客もまだちらほら程度で開演を静かに待ちます
壁にはモーツァルトの家族の肖像(左手)晩年の肖像(右手)が掛かっていました
〈ザルツブルク観光 ゴチック教会コンサート〉
コンサート前観客もまばらな中しずかな時間がながれます
観客が三々五々集まってきました
〈ザルツブルク観光 ゴチック教会コンサート〉
大雨にもかかわらず満席となった会場には観客の熱気が満ちてきました
前の方の観客が振り向いたときとシャッターとがたまたま同時でした

 全てモーツァルトのセレナーデで弦のもの2曲と管のもの1曲。響きがいままでのホールのなかで1番良かった。みな盛んに拍手した、写真を撮った。(※2)

〈ザルツブルク観光 ゴチック教会コンサート〉
演奏者がそろっての挨拶に客席から盛大な拍手が起こりました
教会コンサートに期待がふくらむ瞬間でした
〈ザルツブルク観光 ゴチック教会コンサート〉
さて、休憩をはさんで本日最終の演目『クラリネット五重奏曲』が始まります
満員の客席も息をつめて最初の音が鳴りひびくのを待ちます
〈ザルツブルク観光 ゴチック教会コンサート〉
最後の曲も終わりましたが演奏者へ満場の拍手が鳴り終わりません
アンコールの呼び声も聞こえました

 コンサートは終わったが雨はまだ止まなかった。永遠に止みそうもないように激しく降っていた。

〈ザルツブルク観光 ゴチック教会コンサート〉
本日のプログラム
Donnerstag,15.juli 1993 - 20.30 Urr - Gotischer Saal
(ドナスターク フュンフツェーン ユーリ ノインツェーン-フンダ-ドゥライ-ウンㇳ-ノインズィッヒ ツヴァンズィッヒ-プンㇰト-ドゥライジッヒ ウーア ゴーティッシャーザール)  
1993 年 7 月 15 日木曜日 - 午後 8 時 30 分 - ゴシック ホール
Eine kleine Nachtmusik
(アイネ クライネ ナハトムジーク)小夜曲
Mozart-Ensemble,prag
(モーツァルト アンサンブㇽ、プラーク)
モーツァルト アンサンブル、プラハ(※3)
Mitglieder des Martinu-Quartetts und des Novak-Trios
(ミットグリーダー デㇲ マルティーㇴ クヮルテーツ ウンㇳ デㇲ ノヴァーク トゥリオーㇲ)
Martinu Quartet と Novak Trio のメンバー(※3)
***
Serenade G-Dur,KV525 "Eine kleine Nachtmusik"
アイネ クライネ ナハトムジーク(小夜曲)
*
Divertimento B-Dur,KV 439b Nr.Ⅲ Allegro-Menuett-Larghetto-Menuetto-Rondo
ディヴェルティメント(喜遊曲) 第3番 変ロ長調 K.439b(※4)
Pause(休憩)
Klarinettenquintett A-Dur,KV581
Allegro-Largetto-Menuetto-TrioⅠ,TrioⅡ-Finale-Aiiegretto con Variazioni

クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581


 ――次回から、ザルツブルクの郊外の避暑地「ザルツカンマーグート」を巡る旅のご紹介になります――(※5)


――つづく――

※1 会場はホテル・ノイトアにも間近な旧市街にあります。ゴチック教会は外見こそ厳しいところがありますが、中に入ると写真の通り、美しくもかわいい表情を見せる素敵な建物でした。

※2 正確には、弦楽セレナーデ、管楽のセレナーデ、そしてクラリネット協奏曲の3曲でした。管楽セレナーデは、前日のヘルプルン宮殿コンサートの時と同じです。

※3「モーツァルト アンサンブル、プラハ」は常設の団体ではなく、ともにプラハ(チェコ)の室内楽団である「マルティーヌ・カルテット」(弦楽)と「ノヴァーク・トリオ」(管楽)が楽曲の編成に応じて混成されるときの団体名のようです。両楽団の現在の情報もありました。30年たってお歳は召しても面影が残っている方もおられます。メンバーは一部交代しているのでしょうが。


※4 昨日演奏された、アンダンティーノ楽章は今日は省略され、逆に昨日は省略された第2メヌエットと、ラルゲット楽章が今日は聞けました。

※5 この日がザルツブルクでの最後の夜になりました。当初計画で予定したインスブルック行きは取りやめ、ザルツカンマーグートの滞在が予定より長くなりました。
オーストリア有数の観光地、夏の保養地のザルツカンマーグートがとても気に入ったためです。

ザルツカンマーグートの名は「塩の御料地」を意味していて、かつてこの地方の価値ある岩塩鉱がハプスブルク帝国の帝国直轄地だったことに由来している。

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※標題画像は、モーツァルト生家の看板です。

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