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楽しめます、『くるみ割り人形』ニューヨーク-シティ-バレエ団。

先日、ニューヨーク‐シティ‐バレエ団による、チャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』をYouTubeで観て感銘を受けました。
私自身YouTubeでたまに観るぐらいで、実際のバレエの舞台を観た経験もありませんので、大した話もかけませんがお付き合いいただければ幸いです。
素晴らしいエンターテインメントでした。エンタメという言い方がわるければ、総合芸術と言い換えてもいいのですが。でもそう書くと敷居が高くなる感じなので……。
バレエは日本であまり盛んになっていませんが、オペラと違いことばの問題がないのはうれしい所です。

 特にこの『くるみ割り人形』、クリスマスにちなんだ内容で、子供たちがバレエでとても活躍するので、お子さんから大人まで、きっとご家族で楽しめます。ベストなタイミングはクリスマスでしょうが、観る時期を限定するのはもったいない、と思います。

 第1幕、第2幕通しで1時間39分余りです。お時間のあるときにご覧ください。

『くるみ割り人形』は、他の舞台を断片的に見たことはありましたが、この舞台には格別に惹きつけられて、全幕通しで楽しく観ました。
 ほかの舞台の伝統的なアプローチもそれはそれでいいと思いますが、この舞台は演出、舞台装置、演奏と総じて伝統へのこだわりよりは、お客を楽しませることに重きをおいているように見えます。

 チャイコフスキーの音楽も親しみやすくて、息もつかせぬ美しく楽しい音楽の連続でいいですね。序曲から始まって行進曲から終曲まで。

『くるみ割り人形』(くるみわりにんぎょう、露: Щелкунчик, 仏: Casse-Noisette, 英: The Nutcracker)は、ピョートル・チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽(作品71)、およびそれを用いたバレエ作品である。チャイコフスキーが手掛けた最後のバレエ音楽であり、1892年にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で初演された。
……クリスマスにちなんだ作品であることから毎年クリスマス・シーズンには世界中で盛んに上演される。クラシック・バレエを代表する作品の一つであり、同じくチャイコフスキーが作曲した『白鳥の湖』『眠れる森の美女』と共に「3大バレエ」とも呼ばれている。

ウィキペディア


 第1幕終盤の第9曲「雪片のワルツ」は、真冬の凛とした深みがあって、こころ引きつけられました。音楽、衣装、踊りすべてが美しく調和して一つに溶け合い夢のなかにいるようです。

 第2幕第13曲の「花のワルツ」は、おそらくこのバレエの曲の中で一番有名です。単独で演奏されることも多いこの曲は美しく春を感じるメロディ。
 二つのワルツは、それぞれの趣きがあって好対照です。

 これぞ圧巻、醍醐味は第14曲の「金平糖の精とパ・ド・ドゥ」、魅せられました。会場もブラボーと拍手の渦で最高の盛り上がりです。

 「チョコレート」「コーヒー」「お茶」「葦笛」など各曲も観のがせません。

 女王(金平糖の精)以下、大人のバレリーナが踊るすがたももちろん麗しくあります。いっぽう、少年少女バレリーナは、技巧的にはまだ未熟ながら愛らしいすがたには心が温まります。とくに、主役のクララと王子(くるみ割り人形)は、可愛らしくてお似合いのふたりです。

 お時間があるときに、ぜひご覧ください。



※Atelier hanami さんの画像をお借りしました。


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