見出し画像

60年代、流行った洋楽。19

『70年代、流行った洋楽』の60年代版です。
60年代の初頭は、私自身がまだ少年時代。音楽に目覚める以前のことでした。そのうち、ラジオのAM放送やテレビなどから流れる音楽に意識が向くようになりました。そんななか、記憶に残る曲にもめぐり逢いました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけでなく、半世紀よりもさらに前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。

60年代にはこんなことがありました。


9月になれば/ボビー・ダーリン楽団
Come September/Bobby Darin and His Orchestra(1961年)

 ポップな中に、なにか心にひびくすてきな一曲です。シリアスとコミカルの間で揺れ動くメロディーの変化、どこか懐かしい。
 イタリアが舞台のロマンチック・コメディ、アメリカ映画『9月になれば』のテーマソング。主演のイタリア女優、ジーナ・ロロブリジーダが美しいです。

 1927年の生まれで、今年の1月16日に95歳で亡くなっていたのですね。今回知りました。ご冥福をお祈りします。73年から女優業の合間に写真家、彫刻家、議員に立候補など多彩な経歴を送られたのだとか。

AFP BB Newsによる訃報


スノー・バード/アン・マレー
Snowbird/Anne Murray(1970年)

 カナダの歌手、アン・マレーのヒット曲。彼女、明るく暖かい歌声の持ち主ですね。レコードを買ってよく聴いていました。記憶に残る曲です。
 リリースは1970年ですが、「70年代、流行った洋楽」シリーズでご紹介できませんでしたのでここに載せます。ちなみに作曲されたのは69年とのことです。

「積もった雪の下にも草が芽を出そうとしている。春の花のことをスノーバードが歌ってくれる……」で始まる歌詞ですが。爽やかなメロディーに聞こえて、そのうち、実は愛する人に裏切られた失恋の歌だとわかります。
 でも、冒頭の歌詞と、やさしげなメロディーを聴けば雪解けの近いことを感じます。

1970年、初のヒット「スノーバード」が米ビルボード誌HOT100で8位まで上昇し、ゴールド・レコードに認定された。ケニー・ロギンズは、彼女の72年末発売、73年にヒットした「ダニーの歌」を提供している。74年度にはグラミー賞の最優秀「カントリー」女性歌手賞を受賞。74年には「ユー・ウォント・シー・ミー」もヒット。「辛い別れ」(ランディ・グッドラム作)で78年度グラミー賞の最優秀ポップ女性歌手賞を受賞。

ウィキペディア


可愛いベイビー/コニー・フランシス
Pretty Little Baby/ CONNIE FRANCIS(1961年)

 この曲も記憶に残っています。中尾ミエの日本語バージョンのレコードの記憶かもしれませんが。当時、この曲がどれほど流行ったかは、下の記事に詳しいです。
 コニー・フランシスおそるべし。『バケイション』でもご紹介しましたがイタリア系のアメリカ生まれの歌手。各国語で器用に歌い、中でも日本語版は録音もすばやく、得意にしていたようです。愛嬌を感じさせる歌声がすてきですね。

説明の必要も無い日本での大ヒット曲。社会現象まで引き起こすブームとなった。
原題は「Pretty little Baby」、邦題は「可愛いベイビー」
日本では中尾ミエの代表作で100万枚を超える売上。 この頃のコニーフランシス(Connie Francis)はヒットを連発していた。短いサイクルで新曲を出し、日本語カバーも積極的に出して日本市場を席巻していたといっても過言ではない。
なおこの曲は本国でシングルカットされていない。

竜馬のブログ

可愛いいベビー/中尾ミエ(1962年)

 これぞ、日本人による洋楽のカバーの「ザ・定番」ですね。
 なお、蛇足ですが「ベイビー」「ベビー」とは赤ちゃんではなく、恋人への呼び掛けです。




この記事が参加している募集

#思い出の曲

11,374件

最後までお読みいただきありがとうございました。記事が気に入っていただけましたら、「スキ」を押してくだされば幸いです。