『人間の建設』No.45 「数学と詩の相似」 №2〈言葉と数〉
ここで岡さんは、数学者と物理学者の立ち位置のちがいについて述べています。比較的わかりやすい説明と思います。同じ自然科学の分野でも数学と物理学ではこれほど違うものなのかという印象を受けます。
物理学が自然という対象の本質とは何かを追究していく。一方、数学は対象というものを規定せずに数学という抽象的な世界を探求していく。「リアリティ」対「抽象」の大いなる違いがあるように思われます。
「ないところへできていく」。数学とはこういうものだったのか、とあらためて認識させられた気が