見出し画像

前世は男の踊り手か?


前世は男の踊り手か?
気付けば体が踊り出す。

その予兆は幼い時からあった。

言葉も間もない頃。
母と父と、よくディズニーランドに行っていた。
乗り物もあまり乗れない頃なので、ショーを最前列で待つことが多かった。

最前列ともなると、
最低でも30分前には待機しなければならない。
お菓子やチュロスを食べながら時間を潰す。

その間、
園内はずっと陽気なメロディがかかっている。

そんな中、私は規制ロープをくぐり抜け、
通路のど真ん中で突如、舞踊り始めたらしい。
ダイナミックに。

陽気な音楽とともに、まるで自分がミッキーマウスかのように。。

わたしが親の立場であれば、爆笑していただろう。

当時の親は、、、
やはり大爆笑したらしい。(親子である。)

小さい頃から音楽に乗って、踊ることがしばしばあった。
「アイアイ」を自分で振り付けして踊ったり、幼稚園の遊戯会でノリノリで踊っていたり。。

親はそれを見て、ダンスを勧めたらしい。
しかし、大泣きして嫌がったらしい。

中学生になると、
韓国ダンスグループ「big bang」にハマる。

ダンスの完コピを毎日練習する。
動画を撮って確認する。

思考は一流ダンサー並み。

ダンスの授業も振り付けを考えた。
頭の中で振り付けをイメージするかものが好きだった。
アイドル系ではなく、ゴリゴリのヒップホップ。

この頃から鏡の前で踊り出す癖がついた。
そのイメージ通りに体を動かすも、、、
全然思ったのと違う。 ダンスは難しい。

高校では文化祭に向けてダンスを練習する。
鏡の前では相変わらず踊る。

全身鏡は風呂場にしかなかったので、
衣装は全裸。

側から見たい。異様な光景。

前世は男の踊り手か?
高校あたりでダンスブームがあり、昔拒んだダンス教室に通っていなかったことを後悔した。
経験者の動きは、やはり違う。カッコいい。キレが違う。
見様見真似では、無理がある。細かい動きが難しい。

それからYouTubeでダンス動画を見ては、よく踊る。

それは26歳になった今も。

誰にも披露しないダンス。
見返りもない。

これこそただの趣味である。

前世は男の踊り手か?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?