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ポップコーンを知らない君たちへ。

愛しているよポップコーン。

映画館のお供、ポップコーン。フロアで漂うジャンクな香り、炭酸ジュースと溶かしバターの香りが脳から興奮物質を分泌する。

君は、ポップコーンを食べたことはあるだろう。けど、ポップコーンを知らない。可哀想に。

少なくとも、ボクは知らなかった。映画館で働くまでは。

大学生時代、無料で映画を観れるという福利厚生に惹かれて映画館でアルバイトをした。当時、今よりも映画を愛していた、その愛に磨きをかけるつもりだった。結果、ボクはポップコーンを愛した。

ポップコーンの何味が好き?

塩もしくは塩バター、キャラメルの二択に分かれる。シネマイクポップコーンという、パウダーをかけて、醤油バターや明太子、七味などのニューウェーブな味もある。それも、美味しい。いや、基本全部美味しい。

だが、シンプルイズベスト。映画のお供なら塩かキャラメルが至高なのだ。異論は認めない。

ここまでの、味については誰でも知っているであろう。ポップコーンって何から出来ているか知ってるいるかい?

そりゃ、コーン!とうもろこしだろ?

まぁ正解だ。正確には、皮が異常に硬いコーン。ボクらが普段から食べているコーンは皮が柔らかくて水々しい。あのコーンを熱しても、ポップコーンにはならない。焼き焦げたカスと化す。

皮が硬いから、中で水分が気化され圧力がたまり限界が来てコーンが弾ける。だからポップ コーン。とはいえ、おかしくないか?あんな小さいコーンが弾けて、倍以上の大きさに、丸っぽく愛おしいフォルムに。

それも、水分率が高いコーンに限るのだ。気化するためには水分の比率が大事。品種改良が重ねられたポップコーンようのコーンは、ほぼその条件が満たされている。ポップコーンの底に溜まる硬い弾けていないコーンは、水分率が足りていないのが原因だ。

何でポップコーンが弾けるのか、ハズレの硬いのはなぜ? 君らは知っていたか?

しかも、ジャンクで現代的と思われるポップコーンは、アメリカの遺跡より紀元前3600年から食べられているのが明らかになっている。おい、何だそれはジャンクどころか伝統的な料理ではないか。貝塚で貝食ってたと日本人、ポップコーン遺跡でコーン弾かせていたネイティブアメリカン。

なぁ、また聞くよ君はポップコーンを知っているか? 食ったことあると知っているは天と地の差がある。

ポップコーンのオススメはLサイズでハーフアンドハーフを頼め。キャラメルは出来たてだと別物になる。笑顔で、出来たてだと嬉しいですと言おう。ドリンクはジンジャーエールか、ストレートティー氷少なめで。

ここまで、ポップコーンの知識と良さを伝えてきた。ボクは、映画館で腐るほどポップコーンを作ってきた。最高一万人以上来る客たちを相手に最高峰のポップコーンを作った。いや、アメリカ伝統料理を振る舞ってきた。

そのうち、美味しい作り方まで紹介したい。まず、ポップコーン製造機を購入せねば。

弾けたPOPマメなコーンに幸あれ。


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