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ババア☆レッスン(その2・1998年、トミーとヒコ)

 わたくしアビコと占い師の日下ゆにさん、作家の大泉りかさんの3人で、月イチくらいのペースでやってるトークイベント、「サブカルおばさんが通う学校・ドクダミ女学院」(@高円寺パンディット)。
 毎回、サブカルにゆかりのある中年層のゲスト様を講師としてお招きし、様々な生き様トークで、サブカル中年ライフをご教授して頂く趣旨のイベントである。
 今まで色々な方に講師として来て頂いたわけだが、先月、6月のゲストは映画監督の冨永昌敬くんと、俳優の杉山ひこひこくんであった。
(ちなみに今までどういう方々に出て頂いたかというと、サムソン高橋さんから始まって、内田春菊さん、辛酸なめ子さん、大木温之さん、能町みね子さん、大槻ケンヂさん、川本真琴さん、中村うさぎさん、岩井志麻子さん、GO!羽鳥さん、山本直樹さん、山野一さん、ドルショック竹下さん・・・・皆様お忙しい中、快く出演ご承諾下さり有難う御座いました!!)

 で、他のゲストは「さん呼び」なのに、今回のこの二人に限っては、なんで図々しく「くん呼びなんだよ?」と読者の方々に訝しがられたと思うが、その真相。
 実は私、冨永くんと杉山くんが日大芸術学部映画学科の学生だった頃からの、25年来の友人なのである、とか言うとエラソーだな、お付き合いさせて頂いてる仲なのである。
 冨永くんと杉山くんは、学生時代は同期で、その頃から冨永くんが監督する作品には杉山くんが出演していた。彼らと友人づきあいをするようになってからは、図々しくも、私もチョイ役で出演させてもらった事もある。
 
彼らと知り合ったキッカケは「出版社のパーティ」である。確か、宝島社のパーティだった。25年前といえば90年代後半。この頃はまだまだ出版社も、ホテルのデカい広間とか借りて、盛大に忘年会やら新年会をやっていたのである(今でもやってんのだろうか?)。今思えば、そのパーティの司会が確か近藤サトだった。彼女の脚が「リカちゃん人形みたい」だったので、テレビに出るような人ってやっぱ違うんだな〜〜と感心したのを、今でも覚えている。

 で、その時私は、漫画家の友人(魚喃キリコちゃんとか大久保ニュー姐さんなど)と一緒に来ていたのだが、ニュー姐の友達漫画家の橋本ライカちゃんが日芸チームと一緒に来てて、そこで初めて「はじめまして」となったわけだ。
 あの時から、色々遊んだり、ちょこちょこ撮影に参加させてもらったりと、振り返れば、貴重な体験&愉快な思い出しかない。初めて出会ったあの頃の私、20代後半だった。それが今、54歳よ?(笑)とはいえ彼らも、一緒に平等に歳はとっていた。

 イベント当日、楽屋でお久しぶりトーク炸裂。「今47歳っす!」「子供二人っす!」「子供とサッカーして日焼けしました!」「オレ、太ったっす!」「大河ドラマの出演あったんで彼女の実家に結婚の挨拶行ったっすよ!」「いや、チョンマゲのヅラかぶりましたよ!」「タバコやめてたんすけど、アビコさん、1本下さい!」(ヒコ)「うちの子供、こないだ小学生にになりましたよ」(トミ)とか言ってるの聞いて時の流れを感じ、たまげるわけだ。

 てなわけで、今回のイベントでは、この秋、10月に公開される冨永くんの新作映画「白鍵と黒鍵の間に」の予告映像を会場で公開させて頂いた。
こちらの作品にも杉山くんが出演している。主演は池松壮亮さんだ。とにかく、とんでもなく男前でイカした映画である。  

今回のこのイベントで私は、冨永くんとは4〜5年ぶりくらいの再会だっただろうか、杉山くんにいたっては、もう7〜8年ぶりだったはずだ。
そんなふうだから、楽屋で久しぶりに彼らと再会した時の、あの、キョーレツな・・・・むせ返るほどの懐かしさたるや。
 本当に驚いたのだけど、彼らは、初めて会った時から、何も全く変わってなかった(いや、変わったとは思うんだけど)。
これだけ色々なキャリアを積み重ねてきて、そりゃあ有名人とも仕事をしてきたであろうに、それにもかかわらず、相変わらず、謙虚でピュア。
二人が私に対して「アビコさん!!」という声のトーンは、初めて会った頃の昔のままだ。
「いい歳のとり方」ってこういう感じなのだろう、尊敬する。
彼らの歳のとり方を、私もお手本にさせて頂こうと思った。

 てなわけで、そんなふうにイベントを終えての、数日後。押入れの整理をしていたら・・・なんとも懐かしい原稿が出てきた。
これは、16年くらい前に、拙著「コンナオトナノオンナノコ」の映画化で、冨永くんが私の漫画を監督してくれた時に描いたものである。祥伝社「FEEL YOUNG」で掲載したやつだ。
 当時はまだ編集作業とかも全てアナログで、フキダシのセリフは編集さんが切って貼ってだったのでこんな感じなのだが・・・それが数年後にはガチで全てデジタルになって、打ち合わせや原稿のやりとりもチョクじゃなくてパソコンで、なんて日になろうとは。当時私は長男を妊娠中だったのだけど、その長男も今や16歳。先日、長男がどうやら大事にしてるスケッチブックにうっかり落書きしたら、まじで激怒された。当時、腹の中にいた胎児に、今こうして激怒される日がこようとは。


というわけで1998年にヒットした曲はこちらです。
PUFFY「愛のしるし」
・・・懐かしい〜〜〜!!


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