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みせること、つたえることの大切さ

今回は、いよいよ来週の木曜日に迫ったStart Python Clubの勉強会について紹介します。1週間ぐらい前にプログラムの詳細が決まるというギリギリの展開でドキドキしましたが、今回も豪華な企画となっております。早速、どんな内容なのか確認してみましょう。

テーマは『Pythonでみせる、つたえる。』

11月12日(木)に行われる「みんなのPython勉強会#63」のテーマは『Pythonでみせる、つたえる。』です。
さっそく、タイムテーブルを見てみましょう。Pythonはデータ分析に関することに注目されがちですが、UIや表現にも向いてるんですよ。全部Pythonでできるに超したことはないですよね。

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司会はおもてなし感いっぱいで、場をすごくいい雰囲気にしてくれた本田彩香さんに前回に引き続きお願いしました。

PySimpleGUIについて(トーク1)

最初のトークはPythonによるGUIについてです。講演者の岡崎さんは、春にみんなのPython勉強会で講演いただいたばかりですが、このテーマは地味に重要なのでお願いました。普段、毎日のように行うちょっとした作業が誰でもコードでつくれる時代になってきましたが、それコマンドだとパラメータを忘れがちですよね。そんな時にはGUIもパパッと作ってしまうのはいかがでしょうか?
今回は、そんな数ある候補の中からPySimpleGUIについてのお話をしていただけます。

私も自分のMacで、早速PySinpleGUIを入れて動かすことができました。事前にtcl-tk(ティックルティーケー)を入れてpythonから参照できるようにビルドし直す必要がありますが、以下の4手順でサクッといけます(尚、pyenvで新規にインストールする前提です)。

$ brew install tcl-tk
$ env \
PATH="$(brew --prefix tcl-tk)/bin:$PATH" \
LDFLAGS="-L$(brew --prefix tcl-tk)/lib" \
CPPFLAGS="-I$(brew --prefix tcl-tk)/include" \
PKG_CONFIG_PATH="$(brew --prefix tcl-tk)/lib/pkgconfig" \
CFLAGS="-I$(brew --prefix tcl-tk)/include" \
PYTHON_CONFIGURE_OPTS="--with-tcltk-includes='-I$(brew --prefix tcl-tk)/include' --with-tcltk-libs='-L$(brew --prefix tcl-tk)/lib -ltcl8.6 -ltk8.6'" \
pyenv install 3.8.0
$ pyenv global 3.8.0
$ pip install pysimplegui

プログラムの例はPySimpleGUIサイトのホームの一番最初に載ってるコードを動かす例です。びっくりするぐらい簡単に作れますね。ここからアプリケーションを動かすこともできちゃいます。これは素敵ですね。

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UXについて(トーク2)

続いてはUXについてです。株式会社アカリの山下さんに発表してもらいます。山下さんは何度もこのコミュニティ講演してもらっています。このnoteを読むよりも山下さんの会社のWebサイトやブログを見てもらったほうがイメージがつきやすいです。余談ですが、私の次女の名前もアカリなので山下さんと話すとめちゃめちゃテンションが上がります。

プロダクトの一つであるCMSツールのOkraは、めちゃめちゃ凄いですよね。また、Webサイト内のBlogを読んだのですが、その中に”アーゴノミー”という言葉が出てました。ぼくは"エルゴノミー"と言ってるんですが、これは”人間工学”のことで、人間が可能な限り自然な動きや状態で使えるように物や環境を設計し、実際のデザインに活かすことです。こういった学術的な観点で要所要所に取り組んでいるようで素敵だなと思いました。

伝えることについて(トーク3)

最後は、株式会社ゼンプロダクツのky(清原 弘貴)さんです。 Pythonista にオンラインでPythonを学ぶお薦めを尋ねると、誰もが紹介するPyQ(パイキュー)の立ち上げから企画・開発を担当されていた方です。現在は独立してShodoというサービスの運営などをしています。

kyさんのトークのタイトルは『それ、公開しちゃおうよ』です。以下にスクショを貼り付けましたが、概要を見るだけでワクワクしますよね。便利なものが公開されて、人が成長し、公開した人も信用が上がりさらに便利なものが公開されるというWin-Winの繋がり、とても素晴らしいコンセプトで共感しかありません。おそらく今回のトークではShodoのサービスの紹介もあると思います。こちらはベータ版の利用について応募中のようなので、是非、興味があれば申し込んでみて下さい。

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kyさんにモデレーターをお願いしたことから大きな動きがあった

そもそも、kyさんは伝えるのがとても上手で、講演以外にもStapyイベントや、MUFGとStapyの共催イベントでモデレーターをお願いした事があります。実はモデレーターというは講演するよりも大変な作業なんです。視聴者が知りたいことをパネラーから引き出さないといけないからです。一昨年、StapyとMUFGによる共催イベントではEuro Python Society会長であるMarc-André Lemburgを日本に招待して開催するという何気に凄いイベントを企画しました(初の同時通訳をいれたりと、プロボノの範囲を超えてて大変でしたがいい思い出ですw)。kyさんは英語セッションにも関わらず、ここでも期待以上に素晴らしい進行してくれました。こうした事がきっかけで、この後にPyCon JPにMarcさんが講演するという流れに繋がっていったり、さらにはPython商標登録の問題についても活動していただくことまでありました。Stapyコミュニティも、たまにはグローバルな橋渡しや、Python本体への活動にも貢献しているんですよ(^^)/

つたえること、みせること

さて、エンジニアは人前で話すのが得意な人って、どちらかといえば少ないのではないでしょうか。実は私も話すのは得意ではありません。
みなさんの参考になるかはわかりませんが、以下の三冊の本から学んだことがあるので共有します。
1冊目は『たった一日で声まで良くなる話か方の教科書』です。話す相手やシーンによっての話分けや声のトーン、間の取り方について学ぶことができます。kyさんの話し方はこの本の内容に非常に近いなと感じています。そして、この本には声をよくする方法まで書いてますが、こういった事も実は重要なんです。さらに「話し方」を学んだあとは「聞き方」も学ぶといいと思います。
2冊目は『心を動かす話し方』です。一見、基本的な事を書いてるようですが、実はこの本は奥が深いです。表面的な事ではなく、以下に相手に深く伝えれるかについて学ぶことができます。特にビジネスでは役立つはずです。
最後の3冊目はStapyにも登壇してもらった長沢智治さんの『keynoteで魅せる「伝わる」プレゼンテーション』です。この本はkeynote使わない人にも読んで欲しい一冊です。そもそも伝えることの目的についてと、どのように伝えることを実践するかについて、構造と技術の両方で習得することができます。この本の感想については、以前Amazonへレビューを書いたことがあるので是非こちらも読んでみて下さい。

せっかくの技術は、伝えることで誰もが成長できる

伝え方を極めると、あなたの想像以上に成長することができます。私もそうですし、kyさんも、スタッフも、これまでStapyに登壇した方々もみんなそうだと確信しております。せっかく素晴らしい技術やスキルを持っているので、その技術を極めつつ、UXや、あなた自身の伝え方についても磨いてみる工夫をしてみてはいかがでしょうか?
それでは11月12日(木)19時からの『みんなのPython勉強会#63 〜Pythonでみせる、つたえる。〜』で皆さんのご参加を待ちしております。





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