阿部川 将臣@アマチュア作家

趣味で物書きをしている者です。 適当に読み流してでも、読んでもらえれば幸いです。 でき…

阿部川 将臣@アマチュア作家

趣味で物書きをしている者です。 適当に読み流してでも、読んでもらえれば幸いです。 できたら、感想など頂けたら、もっと幸いです。 宜しくお願いします。

最近の記事

ネットの普及はパラダイムシフトを起こしたが、コロナ禍は起こすか?

1.  哲学者の浅田彰さんは、その著書の中で、ヨーロッパにおいて活版印刷の発明がパラダイムシフトを起こしたと述べている。それまで、人々の生活の価値観はキリスト教に対する信心であり、そして聖書を独占する教会こそが、何よりもの権威であった。  ところが、活版印刷の発明により、一般人でも聖書を手に出来るようになった。そのため教会の権威は失墜した。パラダイムシフトが起きたのだ。 2.  30年前くらいの日本を考えてみる。私は当時の時の権威はマスメディアであったと思う。出来事の1次ソ

    • この気持ちはつたわらなくていい

      “ユウト、今のあなたと、どうにかなりたい訳じゃない。だからこの気持ちは伝わらなくていい”  -Su凸ko Do凹koi(スットコドッコイ)『ユウト』より-  大学院時代は楽しかった。友達とバカやりながら自分の好きな研究が出来た。だが、研究よりも友達とバカやっているのがなによりも楽しかったのかもしれない。でも、その友達とは疎遠になってしまった。だけど、今はその友達とどうにかなりたい訳じゃない。2度と会う事もないだろう。だから彼らにこの気持ちは伝わらなくていい。  大学院時代

      • 僕はあの娘に食べられたい

        ―食材からの贖罪― 小野美由紀さんの短編集「ピュア」 (https://www.amazon.co.jp/dp/4152099356/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_zjVJEb7WG2SEH) を読んで。 収録の表題作「ピュア」を読んで。短編「ピュア」は (https://www.hayakawabooks.com/n/n4a87df16f286) にて、全文読めます。 ―もし女性が性交後に相手の男性を食べないと妊娠出来ない世界だったら―  僕は、あの娘

        • 「世界には数多の花」

                                  作:阿部川 将臣 由美が某大学の機械システム工学科でかつて一緒の学科だった恋人の勇(いさむ)と行きつけの紅茶専門店でお茶をしている時に、店内にSMAPの「世界に一つだけの花」が流れてきた。 時は2017年の秋、国民的アイドルグループのSMAPの解散が近づいていたころの話だ。この頃は良く、「世界に一つだけの花」が色々な所で流れていた。 由美はポツリと言う、 「私、この歌の歌詞ってあまり好きじゃない、というかハッキリ言って嫌い。別

        ネットの普及はパラダイムシフトを起こしたが、コロナ禍は起こすか?

          小説『僕の恋物語』

          これは、僕の恋の物語。 ほんのりと少しだけ甘酸っぱくて、あとは、たっぷりと苦い苦い、ストーキングまでした恋の物語。 高校時代の話である。僕の通っていた高校は中堅進学校。その高校ので、僕に好きな娘が出来た。 その娘は決して美人というタイプではなかったが、少しポッチャリだけど愛嬌のある顔をして黒縁の眼鏡をしていた(因みに僕は黒縁の眼鏡が好きだ)。一目惚れとまではいかなかったが、一目で「良い」とは思った。周りに 「あの娘良いよね。」と結構言ったが同意は得られなかった。そこが、また