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社員はどう思っているか?という視点

「社員は、自社商品を喜んで買いますか?」でお伝えしたように、
売上高2兆円にまで成長させたユニクロの柳井正。
おしゃれ・品質・劇的に安いという3拍子揃った満足感でお客を増やし、ジーユーを大躍進させた柚木治。

どちらも同じ視点での改革によって、会社を成功に導いています。

それが、「スタッフが“売りたい・着たい”と思える商品を作る」視点。

これは柚木氏がユニクロで柳井氏と一緒に仕事をしていたから、という考え方もありますが、実は、この視点は、別の業態でも同じです。


それが、コンビニ大手のセブンイレブン。

セブンイレブンを築き上げた鈴木敏文は、ご自身の奥さんの「コンビニ弁当は買いたくない」という言葉を受けて、妻が安心して買える商品を作る必要があると考えた、という主旨を何かの番組で発言されていました。

当時のコンビニ弁当は、防腐剤や保存料が沢山使われており、弁当を作る工場で働いている方は、「自分や家族は絶対に食べない」というほど、問題のある食べ物だったことは、よく知られた事実。

そのコンビニ業界の悪しき状態を変えたことが、セブンイレブンをコンビニ最大手にしたきっかけだったのです。

これらの事例は、
自分たちが食べたいか、着たいか。
自分たちの家族にも勧めたいか。

そのような視点が大切だ、ということを示していると思います。

では、衣料・食料品を消費者に売らないBtoBの業態は、どような視点を持てばよいのか?

それは、「社員が、自分たちの子供に、是非、この会社で働いて欲しいと思えるか?」ではないでしょうか。

私は、前職の時、仕事にやりがいは感じていましたが「自分の子供には、ウチの会社は絶対に進めません。違う業界の就職を進めます」という趣旨の挨拶を部署の飲み会でしたことがあります。

上司からしたら、「何てことを言うんだ」と思っていたのか、「(上司の)自分もそう思う」と思っていたのかは不明ですが。。

当時は何気なく口から出たコメントでしたが、今なら、その意図が十分に説明することができます。


さて、私のクライアントの経営者の方が、最近「1 on 1」を始められました。

その「1 on 1」の中で、「子供にこの会社への就職を勧めるか?」という趣旨の質問をされるそうです。

是非、「自分たちの子供も、この会社で採用して欲しい」という言葉が、社員の口から出てくるような、そんな素敵な会社にして頂ければと思います。

あなたは、“社員の方々が”、「自分たちの子供も、この会社で働いて欲しい」と思える会社づくりができていますか?

経営者ご自身が、「子どもたちに会社を継いで欲しい」と思うのは、ごく普通のことです。

是非、“社員の方々が”どう思っているのか?この視点を大切にして欲しいと思います。

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