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「感じる力」と「仕事の力」の関係

「問題の本質を掴む『対話による言語化』」でお話しているように、今回は、佐藤可士和(さとうかしわ)について。

佐藤氏は、ユニクロ・楽天・Tカードなどの名だたる企業のロゴを手掛け、数多くの商品をブランディングしたクリエイティブディレクターです。

何故、佐藤氏は、多くの成果を上げることができたのか?

佐藤氏は、言います。

「自分の『好き』に自信を持つこと。ブランディングとは本質を引き出すことである。自分のブランディングの真髄は、自己肯定感である」

「大事なことは『どうすればよいか』ではなく、『どうしたいか』ということで、正解は本人が作っていく」


あなたは何かに悩んだ時、「どうすればいい?」と思うことはありませんか?

私はそう思うことはよくあります。

でも、大事なのは「どうしたいか?」だと佐藤氏は言います。

よく、人はイメージしたことしかできない、と言われていますが、これは、イメージしたことは実現できる、という裏返しでもあります。

そして、佐藤氏は次のようにも言います。

「『作ること』は『イメージ』することから始まる。打合せの場をイメージしてきたことを出し合う場にする。アイデアの一歩手前にあるのがイメージ。まずはイメージをやり取りする」

あなたは社員の方に向かって、「何か、いいアイデアはない?」と聞いたことはありませんか?

アイデアとは解決策そのものです。そのような解決策は、そう簡単に思い付くものではありません。

つまり、「アイデア」という表現はとてもハードルの高いものになります。そこに「"いい”アイデア」と更にハードルを高くすれば、社員から返ってくる言葉は、自ずと決まってくるでしょう。

「そんなの思いつきません」

是非、「アイデア」の一歩手前にある「イメージ」という言葉を使ってみて下さい。

そして、アイデアの元になるイメージは、出すものではなく感じるものです。

佐藤氏は、「感じる力を磨くことは、仕事の力を磨くこと」と指摘しています。

しかし、現代は情報が溢れかえっており、その情報に振り回されています。

だからこそ、佐藤氏は、感じる力を磨くために「覚えようとせずに、感じたことだけをインプットする」重要性を説きます。

そして、これを「直感で選び、ロジカルに分析する」と説明しています。


実は、経営の神様も似たようなことを云っていました。
「論理が直観に追いつくまで待つ」


さぁ、あなたも「感じる力」を意識してみてください。

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