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自ら「やります」と言ってもらえる環境を整える

前職の尊敬する上司から、教えられたことがあります。

人に動いてもらいたい時は、その動いてもらいたい本人から「やります」という言葉を引き出せ

相手に協力して欲しい時は、最後に、こちらから「やって下さい」と言うのではなく、相談した相手に「じゃ、やってみますよ」と言ってもらえるように、話を持っていく必要がある、と上司から教えられました。

前職では、仕事で関わる人が多く、自分の仕事で成果を出すためには、周りの方々に協力してもらう必要がありました。

それは、興味性も含めて、相手が「それならやってみよう」と思ってもらえるストーリーが必要ということを教えてくれました。

ある時は、仕事の必要性を訴え、時には、技術の面白さを語り、何がその人を動かす原動力なのか?を考え、相手に協力を依頼していました。


さて、あなたは、社員の方に仕事を依頼する時、どのように指示していますか?

ご自身から「これ、やっといて」というのは極めて簡単です。でも、それでは社員の成長は見込めません。

確かに、業務を覚えてもらうために、お願いする(指示する)時もあります。

しかし、一度覚えた業務であれば、単なる一業務として取り組むでしょう。でも、業務としてやるうちは、業務として覚えたこと以上の仕事にはなりません。

業務ではなく、仕事として取り組んでもらうには、本人から「やります」と
言ってもらう必要があります。


あなたは、社員の方から自発的に「やります!」と言ってもらえる環境を整えていますか?その環境は、単なる物理的な環境だけではありません。

「やってみよう」と思える興味性や、「やらなければ」と思える必要性を感じたり、理解することも含みます。


そして近年、組織論で注目されている「心理的安全性」という言葉がありますが、「一点集中するためにはコレが必要」でもお伝えしたように、社員の成長に必要な環境とは、ひと言で表すと「安心」です。

是非、社員が「安心」でき、自発的に仕事に取組める環境を整えて頂きたいと思います。


なお、「業務」と「仕事」とは異なります。

・「仕事」は、行動の結果や業績
・「業務」は、仕事を構成する作業

人は「業務」を通じてではなく、「仕事」を通じて成長するものだと思います。

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