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一点集中するためにはコレが必要

以前の「マルチタスクは幻想。人は同時に2つのことに集中できない」では、ゲアリー・ケラー氏の著書『THE ONE THING一点集中がもたらす驚きの効果』を挙げて、同時に「本当にやるべき一つこと」を見極める「的を絞り込む質問」を紹介しました。

それが以下でした

それをすることで、他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような 私ができる「一つのこと」は何か?

しかし、この質問は難易度が高く、いきなり「一つのこと」と言われても
それに絞り込むのは難しいと思います。

そこで、今回は、「一つのこと」、つまり、「一点集中」するためのやり方についてお伝えします。

まず、一点集中するとは、他の余計なもの捨てることです。そして、その余計なものを捨てるためには、大きく2つのポイントがあります。


まず、1つ目のポイントは、集中すべき対象を単純明快、簡単なものにすることです。

人は、イメージしたことしか実現することはできません。
逆に、イメージできないことは、行動に起こせずに実現できません。

このことから、1つ目のポイントは、行動できるレベルまでに、単純化することです。

例えば、マーケティングと一言で表しても、その範囲は限りがありません。
・売上を上げたいのか?
・認知度を上げたいだけのか?
・それとも違う意味で、マーケティングを使っているのか?

そして、売上を上げると言っても、
・新規顧客を増やしたいのか?
・既存顧客のリピート率を改善したいのか?
・一回来店当りの購買単価を上げたいのか?

更に、一回来店当りの購買単価を上げるのも
・沢山の商品を買ってもらうのか?
・高価格化して商品点数は少なくするのか?

更にさらに、高価格化といっても、、、と

どんどん項目を細分化して、行動がイメージできるレベルまで、具体化していくことがポイントです。


そして、2つめのポイントが「全体から見る」視点を持つことです。

余計なものは捨てて、今、必要なものだけを取る。そのためには、やるべきことの全体を見渡して、全体の中で自分を位置づけ、今、何をするべきなのか切り分けていく。

先ほどのマーケティングも、「マーケティング」の最終的なゴールが見えないと、何をどれだけやればよいか分からない。

だからこそ、「他にもやるべきことがあるのでは」と“不安”になって、目の前のことに集中できないのです。

そして、やるべきことの全体が分からないから、そのやるべき優先順位をつけれずに、「これから手を付けてよいのか?」「違うことから始めた方がよいのでは?」と“不安”になって、目の前のことに集中できないのです。

売上アップ一つを取っても、
・客数アップ
・購入単価アップ
・購買頻度アップ

があり、その優先順位が
1.購入単価アップ
2.購買頻度アップ
3.客数アップ

という全体像が分かっておれば、目の前のやるべきことに、“安心”して取り組めるのです。

あなたは、「あれも、これもやらなきゃ。 時間がない!!」と、他のことが気になって、目の前のことに集中できない状態に陥ったことはありませんか?

その状態に陥るのは、全体を把握した上で、一つひとつの細かなやるべきことの優先度、重要度が判断できず、“不安”になっていることが原因ではないでしょうか。


「一点集中力」とは、逆説的ですが、「全体」と「部分」のバランスを保つことでもあり、今、目の前のこと(部分)は最終的な結果(全体)に繋がっている、と“安心”して目の前のこと(部分)に取り組めることではないでしょうか。

あなたは、目の前のことに“安心”して取組めていますか?

もし、それができていないとすれば、「全体」と「部分」との関係が最適化されていない可能性が高いです。

是非、一度、ご自身が求める最終的な「全体」とは?そのための「部分」とは?という視点で、ご自身の“不安”と向き合って頂ければと思います。

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