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「打線」となるには

こんにちは。おかげです。

今日も打線の話をしたいと思います。

今日は実際の公式戦を考えてみます。試合が展開していき、例えば中盤で1巡して今日の自分達の打線と相手投手とのタイプを考えると相性が悪いのは1、5、7番とします。この選手達が割り切ってチームのために自己犠牲の役割を果たせば「線」となります。


逆に相手バッテリーは相性の良いバッターをうまく分断してこの相性の悪い打者を四球などで塁に出さないことが大事な仕事になります。


自分たちの視点に戻ります。うちの打線でいうと、合ってない打者陣が相性の悪い相手投手の難しいボールを打ちにいってもヒットになる確率が極めて低いことをまずしっかり把握しないといけません。1巡、遅くても2巡で大体分かるはずです。希望的観測は捨てます。今日はダメだと踏ん切りがついたら、打ってダメージを与えるよりも、相手の投手に何球投げさせようかと考える。自分の得意なボール、確実なボールを待って、絞って振りに行けば自然と相手投手の球数は増えていきます。

初球から難しいボール打って相手投手を助けない。意図を持って振りに行き、意図を持って見送ることで相手バッテリーにプレッシャーをかけていきます。投手が投げるボールに対して自分なりに意図をもって棲み分けをしていくことでプレッシャーをかけることができるのです。事実、わたしがバッテリーならそういう選手はイヤです。

アウトになってもそういったプレッシャーをかけていく。できれば出塁して、ランナーとしてもプレッシャーをかけていく。前にランナーがいれば、無理に返そうとせず、後ろに繋ぐ。

相性の悪い打者がじわじわとプレッシャーをかけて、チャンスメイクをしたら、今度は合っている打者の出番です。きっちり打って勝負を決めましょう。


また、それ以外にも攻撃においては、じっくり攻めるときと、イケイケで攻めるときの使い分けが肝となります。相手投手にもよりますが、立ち上がりや負けているときはじっくり攻めて相手のリズムにさせない。こちらに流れがある時はイケイケで積極的にスチールなど仕掛けていくし、積極的にファーストストライクを打ちにいくことが必要です。

何が何でも初球から行くとか、このカウントは必ず待つとかそんな単純なことではなく、1球1球、相手の心理や状況を読んで、相手が何をしたいのか、何をされると嫌なのかを考えて相手の嫌がることをしていくことが大切だと私は考えています。

采配で言うなら、うちの攻撃はここでバントだから、と打てる打者や相手が嫌がっている打者にバントをさせても流れはきません。それが通用するのは、格下のチームが相手の時だけです。そんな一瞬の判断ミスが実際のゲームだと勝敗を分けます。

こんなことを考えていると、ある程度技術が備わったら、野球は「想像力のスポーツ」だなあと、最近感じています。

行間を読むスポーツと言い換えても良いかもしれません。それも野球の楽しみ方の1つだと思うのです。

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