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2023→2024

うそ、1年ぶり?
どうもお久しぶりです。はじめましての方、はじめまして。下書きばかり溜まっていて更新をできていなかった未です。
相変わらずギリギリですが今年の振り返りをば。

昨年の予想通り、なかなかハードな1年でした。
正直、1~3月あたりの記憶がなく、新学期に入ってからは院試に追われ、院試後は卒論に(絶賛)追われ、今もしんどい。
もっと前から勉強しておけばよかった〜とか、もっと前から分析を進めておくべきだった〜とか、院試も卒論も間際になって思います。院試に関しては無事に(?)合格し、ひとまず来年からの居場所が決まって安心したわけですが、院に進むからには卒論のクオリティもただ卒業するためだけではなくて、それが来年以降の研究の叩き台になったり先生方からの判断材料になったりするから、それが苦しい。ただ、卒論を書くにあたって、ドイツ・フランス・国内の図書館、出版社、映画館、研究者の方々などのたくさんの方々のお世話になっていて、その人たちのために書いてるみたいなところはある。なんとか書き切りたい。
就職すればよかったかァ〜?と思うことも多々あるなか、楽しいことを少しずつ探している。資料と資料のつながりが見出せたとき。映画を読み解くにあたってそれなりに理論を援用できたとき。何より、映画を観ているとき。今はサブスクも流行って、わたしが取り上げる映画もDVDで何回も繰り返して観ることができるようになったけど、映画館が好き。本編が始まる前に一瞬真っ暗になって静かな空間。公共的な空間でありながら独りになれる瞬間。今年はいくつかリバイバル上映も観に行ったけど映画館で観るからこそわかることはあるだろうし、やっぱり映画館は無くならないでほしいな。ということで、いつか!クルーゲを!もっと気軽に!観られるように!

勉学で苦しんでいるわりには相変わらず移動をしていて、箱根に行ったり、愛知にリヒター展に日帰りで行ったり、福岡、台湾、韓国にも行ったり、と楽しかったな〜。旅行が好きな理由の一番には「そこに行きたい」じゃなくて「今この場所にいたくない」にわかりやすい理由をつけてくれるから。もちろん誰かといる旅行も悪くはないけど、唐突に行けるような旅行(というより移動に近い)が好き。どっちも目的はあったけど、リヒター展と台湾がベストでした。
リヒター展は日本に初めて〈ビルケナウ〉がくると聞いて行ったのだけれど、圧巻だった。向かい合わせで並ぶ作品が作り出す空間にいて、その重さを感じられてしばらく動けなかった。ディディ=ユベルマンの本を読んでいたことや写真の授業もとっていたこともあって、「表象不可能性」について考えていたからかもしれない。体験、経験していないわたしたちはその「表象不可能性」の重さをどれだけ引き受けることができるかにかかっていて、それが芸術作品を含む対象に向き合うまなざしだったり態度だったりに表れていると思っている。

豊田市立美術館もすごくいい空間だった

少し重くなりましたが、心機一転して台湾🇹🇼
これはまだ下書きに眠っているのでしばしお待ちを!
台湾のいいところって、日常と非日常の間にあると思っていて、はじめてだけどどこか懐かしさを感じるようなところ。台湾映画を観ても思っていたけど、現地に行くと尚更感じた。少し埃っぽい路地とか、道にせりだす看板とか、湿度の高い暑さとか、それがあっというまに身体に馴染んでしまった。わたしの好きな漫画に「懐かしい。という感情は、 ”恋”と同じだと思ってる」ってセリフが出てくるんですが、これはもう恋なのかもしれない。

すぐにでも行きたい台湾

来年は就活するだろうし、研究も本格的にはじまるし、でなかなかゆっくりはできないと思いますが、なんとか生きのびたい。まだ友人が大学に残っているから大丈夫だと思う。映画もいっぱい観たいし、本も読みたい。海にも行きたい。もちろんnoteとはてなブログも更新したい。

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今年観た映画・聴いた音楽・読んだ本のマイベストの紹介です。

『ボーンズ・アンド・オール』(2022)ルカ・グァダニーノ
『アフターサン』(2022)シャーロット・ウェルズ
『エドワード・ヤンの恋愛時代』(1994)エドワード・ヤン
『アステロイド・シティ』(2023)ウェス・アンダーソン
『首』(2023)北野武
『リバー・オブ・グラス』(1994)ケリー・ライカート
『若き仕立屋の恋』(2004)ウォン・カーウァイ
『さらば、我が愛/覇王別姫』(1993)チェン・カイコー
『不安は魂を食いつくす』(1974)R.W. ファスビンダー
『パラダイスの夕暮れ』(1986)アキ・カウリスマキ
あんまり観れてない年だった…悔しい…4月くらいから夏までのリバイバルがめちゃくちゃによかった。『ボーンズ・アンド・オール』、『リバー・オブ・グラス』はロードムービー好きにはたまらんと思う。『アフターサン』はわたしのFilmarksの感想を読んで〜。毎年新旧合わせて250本を目標だったけど、来年以降は100~200でいこう。無理せず楽しもう。

音楽についてはSpotifyのプレイリストを参照ください。決してめんどくさいとかではないです。あとね〜音楽が聴けないしんどい時期に平野紗季子さんの「味な副音声」にすごく助けられました。ありがとうございます。

リンクがうまく機能しなかったので一部だけ

『暗幕のゲルニカ』原田マハ
『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』江國香織
『やわらかなレタス』江國香織
『白河夜船』吉本ばなな
『桃を煮るひと』くどうれいん
『わたしを空腹にしないほうがいい』くどうれいん
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』吉田篤弘
『777 トリプルセブン』伊坂幸太郎
食事系の本ばっかり読んでるな…食べることをちゃんと生活に組み込めるようになりたいし、栄養のあるものを食べてたくさん寝るとか、そういうわたしなりの生きるための決まりを大切にしたいなと思っている。くどうれいんさんに関しては、すごく彼女のことが好きな知り合いがいて、その人の話を聞いていてやっと読めた。好きだ。彼女の本を読むとその人のことが思い出される。素敵だ。あと最近「一度読んだら忘れられない短歌たち」をよくみかける。Twitterで言うほどではないけど、いくつかあげよう。

鳥がたまに花を食べるじゃないですか、あれ、めっちゃうらやましいなと思う(千種創一)
天国と書かれた紙を引き当てて迷うことなくきみにあげたい(岡本真帆)
ばらばらですきなものばかりありすぎてああいっそぜんぶのみこんでしまいたい(笹井宏之)
ひさしぶりに会うたびきみは生きていて新鮮さに泣きそうになる(伊藤紺)

謎に今年は気が向いた週のはじめに手帳に短歌を一首書いていたのは来年も続けたいな〜。千種創一さんの短歌は、花を食べるってうらやましさにめっちゃわかる〜となったな一番共感したかも。わたしはパフェが好きで食べに行くことがあるんだけど、それってパフェが食べたいより、綺麗なものが食べたいから。この世で一番綺麗な食べ物だと思っている。小さい頃花食べてたし、今は食べないけど、花が食べられるなら迷わず食べてる。うらやましい。歌集読み直してたら恋人に会いたくなった。困った。

今年一番キラキラしていたパフェ

なんかまとまりのない文章ですが、ここら辺で締めたいと思います。
みなさま良いお年を〜!


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