見出し画像

【写真】東京. その9 レインボーブリッジ遊歩道から(薄暮)

 快晴予報の休日の午後。お台場海浜公園へ。

 ビーチボールの試合を眺めつつ、おだいばビーチの人工の入り江を歩く。

 薄く雲がありながら、水面に反射する陽光が美しい。

 台場は、これまでもいろいろな場所で写真を撮ってきたので、

この日は、レインボーブリッジを歩いてみようと思った。
※すべての写真の加工は、最小限のトリミング等のみ

■遊歩道のサウスルートへ

 ビーチを橋のたもとまで歩いた先に、遊歩道の入口がある。

 夕景が目的なので、とりあえずサウスルートへ(東京スカイツリー、東京タワーは、もう一方のノースルートから望める。途中、行き来ができる場所があるのでそれは後述)。

 すぐ横を車が走り抜け、ゆりかもめが行き来する。軽い衝撃が伝わってくる(加えて、風そのものが橋を揺らす)。

 振り返るとこんな感じの景色。

 橋の半ばからは、安全のためか、高いフェンスで覆われてしまうため、

 少し戻って、フェンスの低いところに落ち着くことにした。

■不思議な近未来感。絵になる風景

 いつものように、読書しながらときどき写真を、と思ったのだけど、目の前(南東方面)の風景は、動きがあってとても楽し気だった。休日ということもあるのか、多くの遊覧船らしき船が、港を発着している。

 いつものように、飛行機が頻繁に行き交う。

 フジテレビ本社の、ビルそのもののデザインも影響していると思うのだけど、風景全体に不思議な近未来感がある。要素が多くてごちゃごちゃしているのに、それすら絵になるという面白さがあった。

 橋の上からは、台場公園(かつて黒船来襲に備えて作られた砲台の跡地もある)も間近に。

 これはこれで、なんだかふしぎな景色だ。

 西側には、さきほど通ってきたおだいばビーチ方面。背景にはタワーマンション群。

 南側は、旧防波堤(立入禁止エリア)、その向こうはお台場海浜公園の南端、工事中エリアだ。


■夕暮れ前の東京ベイ

 一方で西側は、湾岸エリアのビルをバックに、陽が傾き始めていた。

 上の写真手前の島は、鳥たちの住処があるらしい。かなりの数の鳥たちが飛び交い、鳴き声も響いてきていた。

 鳥たち。船たち。

 ただ残念ながら、太陽が見えたのはここまで。

 その後は空全体に、薄い夕焼けが広がり始めた。

■ウェストルートから薄暮の都内を臨む

 入口まで戻らずとも、橋の途中で東西ルートを行き来できる場所がある。

 ノースルート側へ。

 つり橋部分の全景と、都内のビル群を一望できる。

 東京タワー方面。

 東京スカイツリー。

 橋を後にする。

■橋の上で過ごす、非日常

 再び、おだいばビーチに戻る。時刻は17時前。周囲にはたくさんの人がいて、まだ思い思いに休日を楽しんでいた。

 この日の収穫は、もちろん、橋の上で過ごしてみる体験そのもの。

 揺れがつきものの不安定な場所ながら、万一、海に落ちるようなことがあっても大丈夫そう、という安心感(泳げそうな距離、等々)がまずある。そして、船や旅客機が行き交う風景、思い思いに歩いている人々の、休日ならではのリラックスした雰囲気。

 歩行者は予想以上に多かった。観光客風の人に加えて、ゆっくりランニングする人や、ベビーカーを押しながら、カップルが歩いていたり。
(自転車は、後輪を小さな台車みたいなもので固定して乗ることができなくしたうえで、引いて歩く、がルールのようで、見た限りで破っている人はいなかった)

 渡り切る人はそれほど多くないのかもしれないけれど(渡り切ったこともあるのだけど、最寄り駅からそれなりに遠く、景色もちょっと盛り上がりに欠け、という記憶がある。台場に向かうほうが気持ち的には上がるのかも)、少し歩いてみるだけで、手軽な非日常モードには入れると思う。

 橋の上から、望遠レンズを覗きつつ、次はどこで過ごしてみよう?と考えもていた。この美しい東京の夕景を、また愉しみに出かけよう。


この記事が参加している募集

#休日のすごし方

54,342件

#休日フォトアルバム

9,830件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?