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ごめんなさい、こんなの海からあがってきたら、まず笑わないでいることに必死…な話。

2020年春、世の中はコロナ一色になり始め、こんなことも起きていたっけ。

そう、「アマビエ」ブーム!!

SNSは自作のアマビエ様であふれ、商品も次々と作られ、かくいう私も描いたり作ったりした人間の1人である。

現在コロナ第三波と言われ、一波二波とは比べ物にならない増加をみせている中、もう一度アマビエ様とはなんだったのかを思い出したい。

■突如現れたアマビエとは?!

今更アマビエの説明をするのもなんだが、念のためしっかりと踏まえておきたい。

妖怪
江戸時代末期、熊本県に現れた。
光る海から現れた。(役人が確認に行った)
首から下は鱗、足は3本。

これだけの情報だと、得体のしれないものだということ以外は想像がつかない。
しかしどう考えても、まあ、妖怪であるということは間違いなさそうだ。人魚に似ているらしい。

そして何より重要なのはアマビエが残したセリフである。

「6年間は豊作が続くけど、疫病も流行るから、
 そんな時は私を絵に描いて、みんなに見せよ」
\(☆▽☆)/

ざっくり言うとこんなセリフである。

そしてこれが、このコロナ禍において、一大ブームとなるほどみんなが追いかけた原因だ。

「疫病退散」の文字と共に、とりわけネット上ではめちゃくちゃな数のアマビエの絵等があふれたわけなのだが、当のアマビエ様は、自分の力で疫病を滅却するとは、ただの一言も言っていない。
ただただ、予言をしただけなのである。

どちらかというと、疫病が流行るから充分注意しなさいよ という、啓蒙活動だったと思われる。

疫病を退散させる能力は持ち合わせていないのに、なんかそんなことにさせられて、令和時代のアマビエ様は、きっと海のどこかでアワアワ(((( ;゚д゚))))していたに違いない。
なんか面倒なことになってるから、江戸時代のように現れるのは止めておこう と思っていたかもしれない。
実際、こんなに日本中が求めていたのに、誰もアマビエに出会っていない。熊本県民さえも同じだろう。

■アマビエって鬼太郎で見たことあったわーっ!

妖怪といえば、日本人だったら十中八九答えるのが『ゲゲゲの鬼太郎』ではないかと思う。
偉大な漫画家、水木しげる大先生の作品で、リニューアルを繰り返してはアニメ放映されている作品。

そして私はうっすらと記憶していた。

そういえば、鬼太郎で、人魚みたいな妖怪、見たことあるわー…

これ以上深く悩まなくても、時代は令和だからね、検索で一発なわけだ。
はい、出ました。

あー!やっぱり!
なんか可愛いカンジのあの妖怪のことかー!!
けっこうワガママで、鬼太郎の仲間達となかなか打ち解けることができなかったんだけど、結果的に準レギュラー掴んでたっけ。
鬼太郎ではチヤホヤされるのが好きという、そんなポジションだったけど、コロナ禍の日本において、突如スターダムに躍り出て、図らずとも日本人大多数の注目を浴びることになってしまった。

■ゆるキャラじゃないんですって!神に近いんですって!

江戸時代の熊本にアマビエが現れ

「6年間は豊作が続くけど、疫病も流行るから、
 そんな時は私を絵に描いて、みんなに見せよ」
\(☆▽☆)/

と言ったとき、どうやって見せて回ったか。できるだけ多くの人に見せたいところ。

そんな時に利用されたのが「瓦版」。
時事性・速報性・娯楽性を持った印刷物である。今でいうところのスポーツ新聞みたいなもん?

そしてそこには、こんなアマビエの姿があった!!
じゃじゃーーーーんっ!

えっ?!

えーーーーーーーーーっ?!?!?!

画像1

『肥後国海中の怪(アマビエの図)』(京都大学附属図書館所蔵)
Photograph courtesy of the Main Library, Kyoto University - Amabie


画像は↑こちらで配布されているものを使用。
(※記事タイトル画像はその一部を利用)

ダ…ダメだろ、コレは…

こんなん海からあがってきてみぃっ!

たぶん最初はビビるよ。もーびびりまくりっすよ。
くっ、喰われるっ!!!
とか思うかもしれないし、逃げると思う。
いや、逃げたいけど、腰抜かして逃げれないかもね。

で、しばらくしたら、もう笑いこらえるの必死。

顔…

前から見たらどんなんなってんのかよく分からんけど、鬼太郎に出てきたアマビエみたいに、目が2つあって、口はクチバシみたいで…

いや、その目よ…目っ。
可愛いっ♡
なんか光線出しそうだけど ( ◇O◇)∞∞OOO○○○☆

口も半開きだし。

ホント、もーホント―にごめんなさいっ!謝りますっ!
笑ったらバチ当たるかもしれない。だって神様に近い存在なんだって、目玉おやじが言ってたんだってばさ。

しかもさ、疫病流行るから気をつけなさいって教えに来てくれたっつーのにさ、笑うなんて許されないよな。

光る海を確認しに行った江戸時代の役人が私じゃなくて、本気で良かったと思ってる。

でもバカにしてるんじゃないのよ、この姿描けって言うなんて、可愛い過ぎるやろ!

■ところが可愛いのばっかりじゃあない

水木しげる大先生は、度々アマビエを描かれているらしい。
コチラもコロナ禍で有名になったイラストだが、水木先生が目玉おやじに「神に近い」と言わせた気持ちが、この1枚からビシバシ伝わってくる。

光ってる!なんて神々しいんだ!

そしてついにきましたよ。真打登場とまで言われた。
ホラー漫画家の伊藤潤二先生のアマビエがこれだ!!

怖過ぎーーーーー!!
ギャアーーーーー(艸゚Д゚ll)ーーーーー!!

「御守」ってーーーーーっ?!

伊藤潤二先生、流石です。
コロナも逃げます。

アマビエは疫病滅却すること自体はできないけど、令和時代のものすごい描写力のおかげで、結果的にコロナを消し去ることができそうな予感。


というわけで、2020年3月24日Twitter投稿のスピンオフ
「ごめんなさい、こんなの海からあがってきたら、まず笑わないでいることに必死…な話。」でした。

いつも通りふざけたことを書いたが、本気でヤバいよ、この増え方。
自分達の今の行動の仕方とともに、今後の生き方や考え方を、今一度見つめ直そう。


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#どうでもいい話 #スピンオフ
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