見出し画像

MBA Women Career Talk #14 その① -2021.10.03

女性のキャリア形成を支援する会社「A&CO」がプロデュースするオンラインセミナー「MBA Women Career Talk」。毎週日曜日の朝に開催しています。

14回目となる今回は「一橋MBA卒・夜間1期生女子から学ぶ新規MBAプログラムの魅力と実態。そしてMBA卒業後の変化は?」と題しまして、花王株式会社シニアマーケッターの村瀬さんをゲストに迎えてお話を伺いました。

▼動画アーカイブはこちら

村瀬さんのライフラインチャート

三竹 麻子 みなさま、おはようございます。社会人大学院女性のキャリアプランニングを支援するA&CO代表、そして、立教MBA2期生の三竹でございます。

このセミナーは、社会人大学院の在校生や卒業生の方、ヘッドハンターやビジネス講師の方など、キャリアの専門家をお招きしましてキャリアに対する考え方、コアバリューの見出し方をお聞きしていくセミナーになります。

毎回違うテーマでですね、ご参加者のみなさまと思考を巡らせながら毎週日曜日、同じ時間に実施しております。みなさまと共に作っていく、そういったミニセミナーになります。

本日は一橋ですね。一橋のMBAの方を探し出すのに非常に苦労したまりりんからご紹介をしていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

川原 真理さん はい。ありがとうございます。みなさま、おはようございます。まりりんです。

では本日は、一橋MBA夜間1期生の村瀬さんにご登壇いただいて、一橋MBAのなんぞや、という話をお話いただけたらと思っております。一橋ビジネススクールというものは、いまから2〜3年ほど前にできまして。

そこで、新しい夜間のMBAができたそうなので、そこで実態がどうだったかというお話と、あとはMBA卒業後のご自身の変化についてもお話いただく予定です。では、村瀬さん、よろしくお願いいたします。

210921_村瀬 恵理

花王株式会社
シニアマーケッター
村瀬 恵理さん


1985年岐阜県生まれ。2020年3月一橋大学大学院経営管理研究科修士課程修了(MBA)。2007年生活用品メーカー入社、営業を経て家庭用品ブランドのマーケティングを担当。2012年、消費財メーカーに転職、現在はヘアケアブランドの国内外のマーケティングを担当している。

村瀬 恵理さん はい。村瀬と申します。よろしくお願いいたします。まず、自己紹介も兼ねてライフラインチャートをお話させていただきます。

スクリーンショット 2021-10-12 13.39.47

私はいま現在、花王で働いておりまして、マーケティングの担当をしております。振り返りますと、22歳で新卒で貝印に入りまして、最初は家庭用品の営業をやっていたんですけれども、そのなかからマーケティングというところで、約5年半経験を積ませていただきました。

で、27歳のときに花王に転職しておりまして、マーケティングの国内からアジアというような形で担当をしております。

満足度がかなり上がったり下がったりはしておりますけど、やっぱり最初に入ってすぐっていうのは、新卒のときも、転職のときもそうですけれども、なんか自分が貢献できることが少なすぎて自分に対してフラストレーションというところで下がるんですけど、それぞれ時間が経つにつれて満足度が上がってくるというところなんですが、いずれのパターンも慣れてくるといまのままでいいんだろうかという気持ちが湧いてくるというところで、貝印のときは転職という形でよりダイナミックなマーケットがある業界に転職したいということで転職しましたし、花王に入ってからというところでいいますと、より学びを深めたいといいますか、自分の観点を広めたい、増やしたいというところで、一橋の大学院に入学したというところになります。

こちらは33歳のときです。2018年に入学いたしまして、これが一橋ビジネススクールとして社会人を受け入れる最初の1期生というところになりました。で、ここから2年間勉強しまして、昨年2020年の3月にMBAを取得していまに至る、といった状況です。

一橋ビジネススクールについて

川原さん ありがとうございます。では、今回のテーマ、一橋のご紹介というところをトピックにあてていきたいので、事前にご準備いただいた一橋について簡単なご紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。

村瀬さん はい。まず、お伝えした通り2018年に新たに作られたのが、一橋ビジネススクールというところになりまして、これまではフルタイムでMBAの生徒を受け入れていたというところになりますけれども、社会人の夜間を受け入れるというのがこちらの年が初めてになるというところになります。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、キャンパスとしては千代田の、駅でいいますと竹橋から非常に近いところにあるスクールになります。

ちなみに、今年の7月のところでですね、国際認証を取得できたというところで非常に厳しい基準をクリアして、グローバルスタンダードなMBAであるというところが認められたということも、ひとつみなさんがご検討されるときに大きいかなという風に思います。

おそらく日本では6個目の認証だと思いますけれども、国公立大学では初めてだと思いますので、非常にそういう観点でもおすすめできるビジネススクールかなという風に思っております。

私自身は、この一橋ビジネススクールの経営管理研究科というところに入学しておりまして、ビジネススクールと一橋大学大学院経営管理研究科というのは同じところになりますので、名称が違うというところだけになります。

スクリーンショット 2021-10-12 13.40.07

私自身がどのように入学したかというところでいきますと、まず最初に国内MBAを受けてみようと思ったのが、2017年の11月という非常に受験と近いタイミングで取り組み始めたというところになります。

本来でしたらといいますか、もともと20代後半くらいから海外のMBAを受けたいとずっと思っていたんですが、会社的にそういった制度もないですので辞めて行かなきゃいけないっていうのがすごくボトルネックになっていて。

やっぱり私自身としてはですね、ビジネスに触れながら学びたいっていうのがすごく強くありましたので、そういったことができるというところで、海外のなかでもエグゼクティブMBAみたいな、少し週末も含めて休みを取って行くみたいなこともずっと考えていたんですが、そうこうしているうちに30代になってというところで、偶然発見した国内MBAの模擬授業が受けられる合同セミナーというものが11月にありましたので、そこに参加して実際の授業を受けてみて、非常に面白いなっていうところで受験したのが、一橋とあとは早稲田のビジネススクールというところになります。

で、11月に受けて、実際の受験は2018年の1月から2月にかけて書類と、筆記と、面接というような形で受けまして。無事、一橋も早稲田も受かりましたので、最終的には2018年の4月から一橋ビジネススクールに入学したという形になります。

ちなみにこの受験は、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますけれども、前期と後期がありましてこれは後期にあたるので、倍率的には高くなるというところまありましたけれども、まあなんとかなったというところになります。

そもそも一橋と早稲田のビジネススクールを受験したいと思った理由っていうのが、模擬授業のなかでいろんな大学院のビジネススクールの授業を受けさせていただきましたけれども、すごく自分が求めている内容に近いなっていうようなところをかなり感じたということで2つを受けました。

で、最終的に一橋ビジネススクールのほうに入学しようという風に決断した理由としましては、基本的には論理的にどっちがいいかっていうようなプロコンっていうところもすごく考えたんですけれども、最終的に決め手になったのは、いわゆる直感というところがすごくありまして。

面談なんかで話しているなかで、自分がいま持っている課題感と、教授の方々と面談でお話するなかで、すごく学びになりそうだなという風に私にとっては思ったというところで、一橋を選んだというような経緯です。

理論と現実の往復運動

で、これもサイトのほうに載っておりますので、細かいところは見ていただきたいと思いますけれども、ではどういったところがすごく自分が求めているものと合ったかなというところでいきますと、すごく一橋ビジネススクールで大切にしている、理論と現実の往復運動というところになります。

スクリーンショット 2021-10-12 13.40.25

これもそもそもMBAを取りたいと思ったきっかけとすごく重なるんですけれども、普段忙しく毎日みなさんも朝から晩まで働かれて、土日なんかも仕事のことを考えられたるする方もいらっしゃるかもしれませんけれども、日々具体的な事象が起きていくなかで、どうやったら問題解決できるだろうとか、どういったところに問題があるだろう、という風に考えていくなかで、やっぱり普段の仕事ってすごく良くも悪くも現場に近いといいますか、起きている事象が目の前にあるので、そこにすごく引っ張られがちだなと思っています。

そういったことを解決するために割と努力して、いろいろな本とかも読むようにしておりますけれども、やっぱり体系的にビジネスのスキルとして必要な知識を身につけられるというようなところがひとつと。

で、実際に起きていることを抽象化して、問題解決というところに持ってくるためにまた具体化に落としていくというですね、この理論と現実の往復ってまさに自分がやりたかったことだなという風に思ったので、すごくここがよかったなと思っておりますし、実際に卒業、修了してですね、日々ビジネスといいますか、事業部でマーケティングをしていくなかで、こういった観点が通う前よりも強くなっているのではないかなという風に感じています。

最後のスライドになりますが、具体的に実態はどうだったんだろうというところで、ホームページなんかでは伝わらないようなところも踏まえてお話できればという風に思っております。

スクリーンショット 2021-10-12 13.40.44

まず我々1期生ですけれども、人数的には66名ほどというところで、内9名の方が女性の生徒としていらっしゃったというような形になります。

ちなみに私自身が受けた後期の受験のときに、受験会場の人数と女性比率をカウントしていたんですけれども、正式には発表されていないといいますか、正式な数字は何名に合格を出しているかわからないんですけども、おそらく10倍前後だったのではないかなあというところと、あと受験しているときの女性の比率は大体1割前後だなというところがあったので、もともと受験者として多くなかったかなというのが、私の後期のときに受けたそもそもの受験者の割合になりますので、クラスとしても同様の割合という風に感じておりました。

平均年齢が大体37歳前後というところなんですけれども、実際には20代の方から50代のまでいらっしゃって。本当に年齢的にも幅広く、業界的にも金融、メーカー、サービス。本当にさまざまな業界の方がいらっしゃったという状況になっています。

年齢が幅広くいらっしゃるので、66名ではあるんですけど、本当に同級生からいろんなことを学ばせていただいたなという風に思っております。

20代の子であれば、自分が20代のことも思い出したりするんですけど、やっぱり自分より年上の40代、50代の方がどうやってキャリアを築き上げてきて、50代になっても真摯にそういった学びを求められるというようなところでですね、非常にそういった姿勢も含めて勉強になったというところ。

あとは、業界が多岐にわたるというところで、私自身は外部のセミナーなんかにも積極的に出ていたつもりではあったんですけれども、やっぱりそういうところに集まる人というのは同じようなメーカーだったりとか、割と近しい業界がかなり多いように感じますので、金融ですとか、医師の方ですとか、いろんな観点のお持ちの方と一緒に同じ授業を受けて、同じような課題に取り組んでいくというところが非常に経験になったかなという風に思っています。

具体的なカリキュラムのところになりますけれども、基本的にはコア科目、あとはワークショップ、選択科目というようなところがありまして、詳しくはこちらをみていただければと思いますけれども、実際の村瀬の履修イメージというところで少しイメージしていただければと思いましたので羅列しております。

ちなみに授業は1限が18時20分からで、最後は22時に終わるというようなスケジュールになりますので、立地が竹橋にあるというのは非常に大きかったかなと思っております。

みなさまも選ばれる際に立地ってけっこう気にされる方もいらっしゃるかもしれませんけど、やっぱり忙しい仕事の最中、ミーティングが終わって、会社を駆け出して、なんとか間に合うというところで、非常にここも重要な選択ポイントになってくるかなあと風に感じています。

具体的な履修ですけれども、1年目のときにはワークショップもやりながら、このマーク付きのものがこちらでいうと、このコア科目というところになっております。

これも私の1期生の段階のものですので、随時変わっているかもしれませんけど、基本的にこういったコア科目と、あとはそのほかの選択科目を自分の目的に合わせて選んでいくというようなところになっています。ですので、1年目のところはこういった経営戦略、マーケティング、財務会計、企業財務、経営組織というところを受けつつ、そのほかの選択科目。

あともう1点非常に勉強になったのは、この経営者講義というところになりまして、実際に割と著名な企業で長くリーダーをやられてきた方の観点で、非常にビジネスにとって重要な示唆をたくさんいただいたというような講義もありました。

2年目になりますと授業も取るんですけど、基本的には2年の後半からですね、修士論文にかなり時間を割いていくというなスケジュールになっております。

それで、私が取った科目数としては、ちょっと平均がわからないんですけれども、卒業するのにぎりぎりの単位というよりは、少しプラスアルファで取ってこのようなことを学んできたというところになります。

学んで良かったこと

で、こういったことを学んできてですね、いま現在も同じ会社で働いておりますけれども、同級生の方々に関しては、同じように同じ会社で働き続けている方もいらっしゃれば、独立された方もいらっしゃれば、転職された方もいらっしゃるというところになります。

ですが、私にとって非常に本当によかったなと思うところが、求めていた現場で起きている具体事象ではなくて、より抽象化して、どういった問題解決があるかっていうようなことを考えられるようになったということが非常に大きいかなという風に思っています。

これは業界によって違うかもしれませんけど、少なくとも我々がいるような消費財業界というのは、非常に外部環境が大きく変わってきているというようなところで、どの企業にとっても社内に前例がないといいますか、社内に答えがもうなくなってきているという時代かなという風に感じていますので、そういった観点から見ましても、こういった学びを得ることで、あとは同級生のいろいろな業界から来ている人たちと本当に膝を突き合わせていろいろとお話ができたというなかで、自分のなかでの観点がさらに増えるというところで、何が問題であるのかというところを発見する力だったりとか、問題がわかったときに解決する力というところが、以前よりはついたのではないかなという風に思っております。

あとは、最後にもう1つよかったなと思うところは、やはりMBAを目指される方って体系的な学びっていうところを重視される方が多いかと思うんですけど、私自身もそうだったんですけども、そこがすごく大きかったかなと思っていて。

本なんかで一生懸命勉強していたつもりではあったんですけれども、やっぱり全体の、そのビジネスに関するマップが自分の頭のなかでできるというのが非常に大きいかなと思っています。

やっぱり自分だけだとどうしても事業戦略だったり、マーケティングだったりっていう本が多くなるんですけれども、基本的なスキルとしてどういったカテゴリーが必要なのかというマップが自分の頭のなかにできましたので、そこから随時、自分の課題感に合わせてこれから先も自分で勉強していけると思いますし、そういった観点で非常にビジネスに対して今後思考を成長させていくためにも、本当に体系的な学びというところが役に立ったかなという風に感じています。一橋ビジネススクールについては以上です。

川原さん すばらしいレクチャーをありがとうございます。改めて一橋の中身、たぶんみなさんの候補の1つのうちに挙がるんですけれども、実態がどうなのかっていうところをかみ砕いて説明していただく機会ってこれまでなかったかなと思うので、すごく参考になりました。

ありがとうございます。さっそくですね、視聴されているみなさんの質問があれば適宜していただければと思うんですけど、私から質問させてください。

いまスライドに映していただいている通り、修士論文を2年目に書かれたと思うんですけど、そのときどういったトピックで、テーマが何だったかというところを簡単にお話いただけますでしょうか。

その②へ続きます




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?