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MBA Women Career Talk #14 その③ -2021.10.03

女性のキャリア形成を支援する会社「A&CO」がプロデュースするオンラインセミナー「MBA Women Career Talk」。毎週日曜日の朝に開催しています。

その②からの続き)

ビジネススクールに行って変わったこと

三竹 私は3ページ目の理論と現実の往復っていう、これが非常に面白いなって思って見ていたんですけれども、これは一橋の基本的な教えのイメージというか、こういうことを言っているものなんですか。

村瀬さん そうですね。これはみなさん、先生の方が共通しておっしゃる一橋ビジネススクールのコンセプトといいますか、重要な、大切にされている考え方というところです。

三竹 すごいシンプルですけど、すごく難しいですよね。抽象を具体化していくっていう。これをこのなかでもばんばんやっていくっていう感じなんですか。これがあると実地の場でもものすごく活きるのかなっていうようにイメージしたりしたんですけど、いかがでしたか。

村瀬さん そうですね。本当にこれを大切にしていろいろなことを教えていただけるというところなんですけど、でも実際やるやらないはやっぱり自分自身かなと思います。

当然コア科目なんかは割と理論のところを中心に教えていただいて、それを持ち帰って自分が自分の目線で周りを見たときに、どういうところに問題がありそうかというところをやっていくというのは、自分自身によっていくのかなという風に思います。

もちろん授業のなかで、理論を教えてもらったうえで、具体的な事例として事例研究みたいなところもしていきますけれども、そういった感じでどこまで運用できるかは自分次第なんですが、こういった観点をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、これって実践するのが難しいので、こういった観点を大切に教えていただけるっていうのはすごくありがたかったかなという風に思っています。

三竹 お仕事の仕方がちょっと変わったなっていうのは、ご自身とか、あと周りの方から何か言われることってありましたか。

村瀬さん そうですね。周りから特にビジネススクールに行ったから仕事の仕方が変わったって言われることはないですけれども、自分自身はよりこの抽象化っていうところの観点が強くなったかなという風に思います。

やっぱりこのなかで一番難しいのは、私自身にとってはこの抽象化っていうところを具体で起きていることに対して具体的なソリューションを考えてしまうっていうことに、特に日々本当に忙しいなか、時間が限られるなかっていうところに落ち着きがちなんですけれども。

それってやっぱり本当にそれが問題だったのか、本当にその問題解決方法がよかったのかっていうようなところで考えると、実はそうじゃなかった場合に早く意思決定しているつもりでも、実は結果が良くなければトータルで見たらとても社会の役に立っているわけでもないですし、またリビューし直してっていうところで、トータル時間もかかってしまっているというところでいくと、思考の使い方という面でも、その場だけを見た時間の使い方という面でも、多少負荷はかかるんですけれども。

それでも抽象化して本質的な問題を特定というところを考えられるようになったというのは、自分のなかで1つ変わったところかなという風に思っています。

今後のキャリアの展望

川原さん ありがとうございます。あとはやっぱり最後のページで、実態として1期生66名中、女性が9名っていうお話があったと思うんですけれども、やっぱり男性のなかで女性がちょっとだけっていう実態はたぶんどのビジネススクールでも共通とは思うんですけれども、女性が参画することによって何か違いが生み出されるなあですとか、やっぱり女性はもっと増えたほうがいいんじゃないかですとか、そういった所感みたいなところってお持ちでしたか。

村瀬さん そうですね。女性がいなければ、ビジネススクールとしては非常に偏った観点のみになってしまうと思うので、女性はいるべきといいますか、いたほうがいいと思いますし、そもそも別に全員男女に関わらず自分が成し遂げたいことができる環境があるっていうことが非常に重要だという風に新卒で働き始めてからずっと感じています。

やっぱり国内出張だったら新幹線とか、海外出張だったら飛行機とか乗っているなかで、やっぱりまだまだ日本社会って本当に男性が中心だなっていうのが可視化されているシーンに会うことがすごく多いなという風に感じていて。

一橋ビジネススクールの1期生の場合は、実際に受験した人と実際のクラスの女性構成がほとんど同じなので、別にそこで何か操作しているということでは当然ないと思うんですけれども、もともとビジネスを目指せる環境だったりとか、本当にやりたい人が目指せる環境だったりとか、それはいわゆるアンコンシャス・バイアスみたいなところも含めて、女性にフルに機会をあるかっていうような観点でいくと、まだまだ本来であれば目指したい、本来であればこうやってキャリアを積みたいっていうところの人が100%そこにできているかっていうと、そこのギャップがすごく大きいと思いますので、そこは今後埋まっていくといいなという風に思いますし、そういったところを上から動かしていくというところを思考される方もいらっしゃると思いますけれども、私自身はどちらかというと自分自身がそういったキャリアを積んでいくことで、そのあとの方々がそういったところに行きやすいような環境になるといいかなという風に感じています。

川原さん ありがとうございます。本当におっしゃる通りです。

三竹 そうですね。村瀬さんのご自身の今後のキャリアの展望というか、いまの花王のなかでポジションアップしていく、そういうことを考えてらっしゃるような感じですか。それとも、違う観点もお持ちなのか、その辺りも突っ込ませていただけたらと思います。

村瀬さん はい。そうですね。もしかしたら珍しいタイプかもしれませんけど、そんなにすごく出世したいとかそういうことはあんまりなくてですね、どちらかというと自分ができる仕事の枠を広げたいなっていうのがすごくあります。

別に自分の名誉のためとかあんまり関係ないなと思っているんですけど、やっぱり役職が高くないとできない意思決定の範囲ってすごくあると思うので、そういう観点ではどんどん自分ができる、自分自身の意思決定でそのビジネスを動かしていける領域がどんどん広げられるといいかなという風に思っておりますし、先ほど申し上げた通り、1社で閉じないといいますか、そのほかの業界の仕事をすることで、自分自身のなかでまた新たな観点が増えて、花王だったら花王のなかでも良い影響が与えられるし、そちらの新しい副業にも良い影響が与えられるみたいな、相乗効果を生み出せるようなパラレルキャリアっていうようなところもやっていきたいなという風に思っています。

三竹 ありがとうございます。私もいまいろいろとキャリアの関係の方々と話をするなかで、仕事のスキルを身につけていくことと、キャリアのスキルを身につけるのはまた別の世界だねっていう話によくなりまして。

全然違う観点と思考が必要なので、女性ってどっちかっていうとやっぱりその会社に貢献とか、周りになんとかしようと思ってしまって、スキルに目がいくんですけど、ご自身のキャリアのステップアップスキル、キャリアスキルを身につけていくっていうところをぜひ重視してですね、ポジションアップをぜひしていっていただきたいなと私としては思いました。

A&COからのお知らせ

三竹 ではですね、そろそろ終了のお時間が近づいてまいりました。いつもこのようにもっと突っ込みたいと思うと終了の時間が近づいてくるという、そういう流れになっております。

ご視聴、ご協力、今日も本当にありがとうございました。では、最後にですね、もう1度ご案内をさせていただきたいと思います。弊社は先ほど申し上げた通り、キャリアの支援ということを行っております。

キャリアスキルを上げていくのはどうしたらいいかっていうところであったりとか、それから進学とか、そういったことの相談を無料で受け付けております。私が対応しておりますので、ぜひお気軽にご利用いただけたらと思います。

それから、本日もアンケートのご回答にご協力いただきたいと思っております。みなさまのお声をもとにゲストの方の選定であったりとか、テーマなども考えてまいりますので、ぜひアンケートにお答えいただけたらと思います。

Facebookグループも開設いたしました。学校を越えて交流の場というのを作りたいと思っておりますし、交流会とかそういったことも今後企画していきますので、ぜひ登録していただけたらと思います。

来週は、中央大学MBAの扇野さんがご登場いたします。非常に行動力のあるパワフルな方ですので、ぜひ来週もご参加いただけたらと思います。

それでは、こちらで終了となります。このあと、少し5分から10分弱ぐらい交流会というような形にできればと思っておりますので、では、いったん中締めということで、本日は本当にありがとうございました。失礼いたします。

(終)



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