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書きたいだけ書く日記 2022/03/02

グールドのインヴェンション、灰の水曜日、ウクライナにまつわる考察、稲畑汀子さん逝去のこと、など。

2022/03/02 Ash Wednesday

 朝食にきゅうりとツナのサンドイッチ。私はレタスの上に中身を乗せる。あと、りんごとコーヒー。
 私のやるべきことは事もなし。いつも通り。昨日はシフを聞いたので、今日はグールドでインヴェンション。しつこいな、私。

 グールドのは息子が習っていた感じに近く、色々思い出す。イライラしてパンツ一丁で弾いていたこととか、コンクール前のこととか。そういえばバッハの誕生日は今月。3月25日だったな。

 神仏詣でに11時、家を出る。街方面はなんだか車も人も多い。浮ついた感じ。春めいた感じがそうさせているのか。水道町に停めて、まずは最初の目的地で詣でて、手取天満宮へ向かう。先に電車通りを渡って次に3号線を渡って歩く。ルーテル教会のところでちょっと気になって視線を向けると「灰の水曜日」の告知。あっ、Ash Wednesdayか!  と気づく。懐かしい、というか日本国内でこれに気づいたのは初めて。学生時代、友人が行くというのでついて行ったことがある。あの時は2月だったような。説明して固辞したものの異教徒もOKとのことで私も額に灰をつけてもらった。ありがたい異文化体験だった。今年は今日だったのか。あちらではアイリッシュ系の人達が行く教会でやっていた。ルーテル系でもやるのね。

 手取天満宮は小鳥がさえずり、とても明るかった。帰りは参道から電車通りに出る。手取天満宮の参道の赤い鳥居が好きだ。街にあって独特の存在感を放っている。この神社の明治期や江戸期の姿を想像して、一人勝手にいい気持ちになる。その後は街を出て健軍神社にも寄る。

 午後は物欲を満たす。いろいろ、欲しいと思いつつ買ってなかったものを買にあちこち巡る。巡って店頭になかったものは南米大陸の密林でどんどん頼む。いいんだいいんだ、たまには。

 ウクライナ情勢でてんやわんやの日本。

 意見は色々あろうけど、あなたが言うか、と思う。人にすべてが正しくあれなどとは思わない。でも所業を考えると余りご意見を伺う気になれないし、少し見解がずれている気もするし。あと、言い方。ロシア寄りなんだろうけどさ。さすが、後のことをよく考えていらっしゃる、といえば嫌味かしら。

 「shame on you」なんて、立場ある人のものとして見るとは思わなかった。ガン切れのご様子。まあ切れるよね。お前どの口で言うんかいという話。すでにメディアを巻き込んで情報戦してるのに、被害者ぶっても無理だよ見え見え、と片田舎の素人でも思う。

 こんなにてんやわんや。情勢は違っても、やばい時はてんやわんやになることは過去の歴史を見ても明らかなので、今とてもやばいところだと思う。
 今、ロシア寄りはまあ無いけど、ロシアは悪、ウクライナは正義としてウクライナに心を寄せ過ぎている人も、無いな。情に篤いのは美徳。でも寄り過ぎはバランス感覚の欠如。で、こっちが多数派だからこわい。正義の多数派は色々ぶっ叩いてくるから。ぶっ叩きを見せられるの、嫌なのよ。今だって、ロシア人出て行けとか言って、叩いてるでしょう? リアルタイム検索するとすでにこわいことになっている。ここに引用はしない。引用することで知らしめるのも癪なので。

 国の意向と一般市民は関係無い。どこの国にもいい人も悪い人も同じように居ることが頭にない人たち、こわい。この人たちは要件さえ整えば、私もあなたも叩いてくる人たちだもの。

 俳人の稲畑汀子さん逝去とのこと。私、30代はじめの頃に俳句でホトトギスのお世話になっていた時期がある。明るく溌剌としておしゃれでセレブ風で(というか、実際にセレブリティなのだけど)、揺らがないさっぱりとした作風で、素敵な方だったと思い出す。ありがたい邂逅だったと思う。
 あの番組で知って好きだった金子兜太さんも、やり合っていた稲畑さんも清書する書家の野口白汀さんも皆さん鬼籍の人になった。

 晩飯は厚揚げと角天の煮物と豚肉と白菜、人参の中華風炒めてスープを少し入れてとろみをつける。とろみを付けるとなるとがっつりつけがちな最近ながら、今日のは常識的なとろみだった。

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