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ヴェネツィアンガラス作家 土田康彦さんとのエピソードと京都展

2018年に訪れたヴェネツィアで
ご縁があり、世界的にご活躍されているヴェネツィアンガラス アーティスト
土田康彦さんのアトリエを訪問させていただいた。

美しい作品の数々
やはりブルーに惹かれる
仕上がったばかりの作品が並ぶ工房
土田さんの代表作品の一つ
イノセント・シリーズ

ムラーノ島にあるヴェネツィアンガラスの老舗「スキアヴォン」の工房と併設されたアトリエにて、
土田さんの作品を拝見しながら
一つ一つの作品に込める想いなどのお話だけでなく、
ヴェネツィアンガラス作家になるまでの挑戦と苦悩、
人生観といった深いお話まで聞かせてもらうことができ、
これまでにないイタリアでの印象に残る時間となった。

そして、アトリエのギャラリースペースの壮大さに終始圧倒され、
非現実世界にいるかのような感覚になる程だった。

壮大な作品が並ぶギャラリースペース
作品規模の大きさに圧倒され
感動を覚えた

勿論、ヴェネツィアンガラスは知っていたが、
ここまでの魅力と圧倒的な存在感を放つものに初めて触れ、
その伝統工芸技術の素晴らしさを思い知った。

GLAYのTERUさんが制作途中だった作品

土田さんは、ガラス製品だけでなく
絵画などの作品でも高い評価を得ておられ、
その当時、2018年の秋に開催される京都での個展に向けて準備をされていた中、
仕上がったばかりの作品の一つをプレゼントしていただいた。

土田さんからいただいた
仕上がったばかりの作品

手に入れたくても、手に入れることのできない貴重な贈り物に
ただただ感激だった。

それと引き換えに???
ではないですが

翌日突如、土田さんから「まだヴェネツィアにいる?」との連絡が…。

何事かと思いきや、
京都の個展に出展する作品を持ち帰ってほしいとのこと!!

え??

その頃、私は京都に住んでおり、
「これから輸送便で出すよりも早く確実に着くから」…と。。。(笑)

なんとまぁ、そんな責任重大な大役を任されるとは。。

勿論、ガラス作品ではなく貼り絵アート作品のみだが。

ロストバゲージにならないか、
私の着替えやらごちゃごちゃした荷物なんてどうでもよく、
土田さんの作品だけが無傷で無事に日本へ到着してくれますようにと
冷や冷やしながら帰国したのを覚えている。

何のトラブルもなく、無事作品と共に帰国でき、
その後、京都「大雅堂」に展示された作品を見て、
私が連れて帰ったのだと思うとなんだか親しみを感じた。

大雅堂に展示された
一緒に帰国した作品
作品への特別な想いが抱かれる

そんな思い出の大雅堂にて、
今年も土田さんの個展が開催される。

「嚆矢祭-其之百三十-土田 康彦 ヴェネツィアンガラス展 桜の記憶」
日時:3月28日(木)〜4月7日(日) 10:00〜18:00
場所:大雅堂ギャラリー
   京都市東山区祇園町北側301-2

これこそ魂の宿った作品と感じる
心惹かれる作品の数々を楽しんでもらい、
ヴェネツィアンガラスの魅力と奥深さを
より多くの方に知ってもらえると嬉しい。

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