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フィレンツェ《la Menagere》にてピアノの嬉しい機会
さて、今回は話題をイタリア滞在記に変えてお届けしたい。
以前、イタリア留学での怒涛のピアノレッスンの日々についてお話したが、
その2年後に、またしても懲りずに短期の語学&ピアノ留学に行っている。。。
本当に懲りない…
のではなく、前世がメディチ家の家政婦…と思っているので、
自然とフィレンツェに呼び戻されるのだ。
前回の留学では、イタリア語を始めたばかりだった上に
ピアノレッスンではオペラ伴奏の課題曲に追われ
息つく間もないくらい大忙しだったが…
2度目の留学では語学もピアノも、フィレンツェ街歩きも
ゆっくり楽しみながら毎日を過ごすことができた。
イタリアのカンツォーネ『O sole mio』を
絵にかいたような、なりきりイタリアーナになってノリノリで弾く、
これこそイタリア留学の醍醐味!!
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やはりイタリアにいるからには
弾かないわけにはいかない
そんな陽気なオーソレミオとは打って変わって、
先生に勧められた
Valery Gavrilin 『Adagio from Anyuta Ballet』
ロシアの作曲家ヴァレリー・ガヴリリーンによる
バレエ曲『アニュータのアダージョ』
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美しい旋律に
一瞬で大好きな曲となった
バレエの舞台で繰り広げられる繊細な踊りが目に浮かんでくるような、
弾いているだけでその世界観に引き込まれてしまうメロディの美しさ。
感情を込めて弾けば弾くほど、その美しさにうっとりする、
弾きごたえある素晴らしい曲だ。
陽気さと美しさに溢れるイタリアで、
まさにその陽気な曲と美しい曲を弾ける嬉しさよ。
ピアノに関する素敵な出会いが舞い込むのは
やはり芸術の街だからであろうか。
家の近くの小洒落たレストラン《la Menagere》
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カフェ、レストラン、
フラワーショップ、雑貨屋が併設
恐らくフィレンツェ好きの方ならご存知ではないだろうか!?
登校前にカプチーノをいただいたり、ランチでちょくちょく訪れていたある日、
お店に置いてあるピアノを少しだけ触らせてもらえるという
嬉しい機会をいただくことができた。
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ランチを注文した後
食事が運ばれてくるまでの間、少しだけ楽譜を整理していた
そのちょっとしたことを見ていたイケメン(イタリア男性は皆イケメンに見える)カメリエーレ“店員さん”から
「ピアノ弾いてみる?」
とのお声がけ!
な、なんと斬新なナンパテク
ではありません!
「Prego,Prego!」
「さぁ!どうぞどうぞ!」
と、あれよあれよとピアノの前へ。
いつもピアニストの方が演奏している姿を遠くから眺めていた…
そのピアノに触らせてもらえるなんて!
あまりにも突然のことに気が動転して、何を弾いたかも覚えていない…
緊張する間もないほど、あっという間に演奏を始め
気付いたら終わっていた。
しかし、その数分は本当に夢のようだったことだけは強く記憶に残っている。
やはりここイタリアは私に大きな出会いやチャンスを与えてくれ
可能性を広げてくれる場所だと改めて感じた。
そして、イタリア男性は見た目だけでなく
持ち前の明るさと勢い、そこに込められた相手への気遣いによって
その場や人々を幸せにしてくれる振る舞いも
…イケメンだ。
この出会いと貴重な経験に心から感謝する嬉しい機会であった。
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パスタの味なんて
覚えていない…
《la Menagere》
19世紀末から続く老舗の家庭用品店であった建物が、その名を引き継いでコンセプト・レストランとして生まれ変わった。
ロフト風の広々とした空間にハイセンスのインテリアが施されたモダンで都会的な店内。
天井の吹き抜けから自然光が差し込み、まるで映画の中に入り込んだかのような気分にさせられる。
是非フィレンツェを訪れた際は
そんな空間でのひと時を楽しんでもらいたい。
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何気ない風景も
ここフィレンツェでは
幸せを与えてくれる
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